4-11 小児の初期評価(最初の5分)

緊急

4-11小児の初期評価(最初の5分)

外観・呼吸・循環のトリアージ・次の一手
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

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1ポイント

判断の流れ

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小児当直の最初の5分:遠目の観察、応援要請、ABC評価と搬送相談を並行する図
外観・呼吸・循環を見て「悪い」と感じたら、診察や検査より先に応援を呼ぶ。Royal Children’s Hospital:重症小児の初期評価を参照。
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2鑑別のながれ

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3検査

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4処置・処方例

Rp. 1等張性輸液(生理食塩液・リンゲル液など) 10〜20mL/kgを急速投与。低張性輸液は使わない 静注
ショックを疑ったら原因によらずただちに酸素投与とあわせて開始。ただし肝腫大・心雑音など心原性ショックを疑う所見があれば、5〜10mL/kgをより緩徐(10〜20分かけて)に投与し、頻回に再評価する
  1. 通常のショック:生理食塩液またはリンゲル液を—までを目安に急速投与
  2. 肝腫大・心雑音など心原性ショックを疑う所見があれば:—〜—をより緩徐に(10〜20分かけて)投与し、頻回に再評価する
  3. 再評価し、必要があれば等張性輸液を再投与。同時にショックの原因検索を行う
避けること・注意:「血圧が保たれているから大丈夫」という判断(小児は代償するので血圧が下がったときにはもう遅い)、検査をすべて終えてから電話すること。
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5電話で伝える順(ISBAR)

  1. I(Identify):誰が・どこから・何歳何か月・体重
  2. S(Situation):いま何を疑っていて、発症から何時間目か
  3. B(Background):経過・既往・ワクチン・最終飲食
  4. A(Assessment):バイタル・意識レベル・所見・やった検査と結果
  5. R(Request):お願いしたいこと(受け入れ/処置/相談だけ、を明示する)
やってはいけない・落とし穴
  • 検査を全部終えてから電話しない。並行する
  • 家族に「うちでは手術ができない」ことを、検査の前に伝えておく。決まってからの説明が揉めない
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6迷ったときの既定

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7診療中の疑問と回答

輸液後も頻脈がある。もう一度同量を入れる?
頻脈だけで反復せず、灌流、意識、尿量、呼吸、肝腫大などを投与前と比較する。改善が乏しい、呼吸苦や肝腫大が増す場合は輸液過剰・心原性ショックを考える。原因と次の循環支持を上級医・搬送先と相談し、当院で大量輸液を続けない。
根拠:RCH 重症児の初期蘇生(海外指針)
バイタルが測れないほど暴れる児は、鎮静してから評価する?
まず離れて外観・呼吸・皮膚循環を見て、保護者と楽な姿勢で評価する。低酸素やショックによる不穏を単なる恐怖としない。鎮静で気道・呼吸を悪化させることがあるため、評価目的だけで安易に使わず必要なモニターと応援を確保する。
根拠:RCH 重症児の初期蘇生(海外指針)
検査結果がそろう前に搬送を相談してもよい?
重い呼吸仕事量、反応低下、循環不良など、当院の対応能力を超える所見で早期に相談する。初期処置と相談は並行し、年齢、疑う病態、バイタルの推移、処置への反応を短く伝える。画像や採血の完了を待つことで治療・搬送を遅らせない。
根拠:RCH 重症児の初期蘇生(海外指針)
血圧が保たれていれば安心していい?
いいえ。小児は代償するので、外観・呼吸・循環が悪ければ血圧が保たれていても代償性ショックとして動く。
脈拍や呼吸数はいくつから異常?
年齢で変わるので大人の感覚で判断しない。啼泣で大きく変動するため、落ち着いたときに測り直す。
帰すときに何を伝える?
再受診の条件を具体的な所見で紙に渡す。「何かあれば」は条件にならない。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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