6-15 白癬・疥癬・シラミ

緊急

6-15白癬・疥癬・シラミ

頭部脱毛斑・環状紅斑・夜間増強する痒み
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次9項目

ページ内目次

1ポイント

↑ このページの入口へ

2鑑別のながれ

↑ このページの入口へ

3検査

↑ このページの入口へ

4対応の注意

薬剤名・用量は院内採用・アンチバイオグラムで決まるため意図的に記載しない。角化型疥癬は個室隔離(治療開始後1〜2週間)・処置ごとの手洗い・リネンの熱処理または殺虫剤散布が骨格。
↑ このページの入口へ

5入院患者に疥癬が判明した場合

  1. 通常疥癬は個室隔離不要。予防衣・手袋も不要で、通常の洗濯でよい
  2. 角化型疥癬は個室に隔離し治療を開始。隔離期間は治療開始後1〜2週間が目安
  3. 角化型疥癬は身体介護時に予防衣・手袋を使用し、使用後はポリ袋に入れて廃棄・洗濯する
  4. 処置ごとの手洗いを徹底する
  5. リネン・寝具は隔離解除時に熱処理または殺虫剤散布のうえ洗濯する(自家感染予防のため治療の度に交換)
やってはいけない・落とし穴
  • 通常疥癬にまで個室隔離を広げない
  • 角化型疥癬を通常の乾燥肌・老人性皮膚掻痒症と誤診し隔離が遅れる
↑ このページの入口へ

6帰宅・入院の目安

↑ このページの入口へ

7診療中の疑問と回答

疥癬治療後もかゆい。すぐ同じ薬を追加する?
治療後もかゆみが残ることはあり、かゆみだけで駆虫失敗としない。新しい皮疹・疥癬トンネル、虫体の確認、塗り残し、接触者の未治療を見直す。再評価をせず駆虫薬を反復せず、残る炎症への対処と再治療の必要性を皮膚科で区別する。
根拠:日本皮膚科学会 疥癬診療ガイドライン第3版
同居家族は無症状なら対応不要?
潜伏期間には無症状のことがある。誰とどの程度接触したかを確認し、患者と接触者の診察・治療時期、寝具や衣類の扱いをそろえる。患者だけ繰り返し治療しても再感染し得るため、家庭・施設の連絡先を含む感染対策を皮膚科と調整する。
根拠:日本皮膚科学会 疥癬診療ガイドライン第3版
痂皮が厚いが、かゆみは弱い。通常の疥癬と同じ?
免疫低下や厚い角化を伴う皮疹では角化型を疑う。かゆみの弱さで感染力を低く見積もらず、接触予防策・個室管理を開始し皮膚科へ速やかに相談する。診断と治療に加え、接触者調査や環境対策を同時に進め、通常型の外来処方だけで完結させない。
根拠:日本皮膚科学会 疥癬診療ガイドライン第3版
アタマジラミは不衛生だから起きる?
違う。衛生不良の指標ではなく、児童に多い一般的な感染症。
↑ このページの入口へ

9家族への説明

今日の診断は、白癬(いわゆる“たむし”)・疥癬・アタマジラミのいずれかです。どれも命に関わる病気ではありませんが、人にうつる皮膚の病気なので、治療と合わせて生活の工夫が必要です。アタマジラミは児童に多く、清潔にしていてもうつるもので、衛生が悪いから起きるものではありません。タオル・くし・帽子・寝具の共有は避けてください。多くは治療を始めれば学校や保育園を休む必要はありませんが、格闘技の部活動をしているお子さんの体や頭の白癬は、うつる心配がなくなるまで練習・試合を休んでいただくことがあります。疥癬は家族の中で同じ時期に同じような発疹やかゆみが出ている方がいたら、一緒に受診してください。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

スペースで絞り込み(例:夜尿症 休薬)↑↓ 移動 / Enter 開く