6-9尋常性疣贅・足底のいぼ
いぼ・ゆうぜい・HPV
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30
日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。
このページの目次8項目
1ポイント
- 角化性丘疹の分布と経過、痛み、出血、免疫状態を確認。典型例は視診中心だが、鶏眼や胼胝などと鑑別する。[1][2]
- 急速な増大、潰瘍、出血、診断不明:生検も含む皮膚科評価を行う。[2]
- 経過観察、サリチル酸、液体窒素などから年齢・部位・痛みと通院負担で選ぶ。凍結は疼痛や水疱、色素変化を説明する。[1][2]
2鑑別のながれ
- 足底の角化→皮紋・形態と圧迫時痛→疣贅と鶏眼/胼胝を区別する。[1]
- いぼ様の増殖→急成長・潰瘍や治療不応→別病変を考えて皮膚科/生検を検討。[2]
3検査
- 通常のいぼと異なる形、治療反応不良では診断を再検討。性器病変は年齢や経緯を含め専門評価し感染経路を見た目だけで決めない。[1][2]
4対応の注意
避けること・注意:削る/切るなどの自己処置を勧めない。痛みを無視して同じ凍結を漫然と続けない。顔・性器へ一般の市販薬を一律に勧めない。[1][2]。
↑ このページの入口へ5初期対応と継続管理
初期対応
- 経過観察、サリチル酸、液体窒素などから年齢・部位・痛みと通院負担で選ぶ。凍結は疼痛や水疱、色素変化を説明する。[1][2]
フォローと再評価
- 数週単位で大きさ、個数、痛みと副反応を確認し、改善しなければ診断/方法を再検討。[1][2]
根拠と適用範囲
- 日本皮膚科学会 尋常性疣贅GL2019:国内の非性器皮膚疣贅の診断・治療評価。
- AAD Warts Diagnosis and treatment:自然経過、サリチル酸/凍結、紹介所見、小児の疼痛。米国市販薬は国内承認と分ける。
6帰宅・入院の目安
- 帰宅典型的で危険所見がなく、ケアと治療反応の確認が可能。[1][2]
- 入院通常は入院不要。急性の感染や別疾患を疑う場合はその病態で判断。[2]
- 搬送・紹介非典型、難治、特殊部位、多発/免疫抑制は皮膚科。[2]
7診療中の疑問と回答
- 痛くないいぼにも、すぐ液体窒素を始める?
- 自然消退の可能性と治療の痛み、通院負担を共有する。歩行痛や生活上の支障、増加、本人の希望があれば治療を検討する。足底の角化病変は鶏眼などと鑑別し、診断が不確かなまま凍結を反復しない。
根拠:日本皮膚科学会 尋常性疣贅GL2019 - 凍結治療を続けても残るとき、強く焼けばよい?
- 病変の大きさと反応を記録し、処置の間隔・方法と痛み・水疱の負担を再評価する。漫然と長期反復せず、診断の再確認と別の治療を皮膚科で相談する。急速増大、潰瘍・出血、免疫不全のある児は早めに専門評価へ回す。
根拠:日本皮膚科学会 尋常性疣贅GL2019 - 市販の角質を溶かす薬を顔や爪周囲にも使える?
- 部位で刺激や瘢痕のリスクが異なるため一律に勧めない。顔面、外陰部、爪周囲、診断不明の病変は皮膚科で治療を選ぶ。使用する場合は製品の対象年齢・部位を守り、正常皮膚への付着や痛み・びらんがあれば中断して確認する。
根拠:日本皮膚科学会 尋常性疣贅GL2019
8家族への説明
いぼは一回の治療で消えるとは限らない。触って広げる行動や共用物の扱いを相談し、無理なく続けられる治療を選ぶ。[1][2]
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。