11-16 低血糖

緊急

11-16低血糖

意識障害・けいれん・不機嫌
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

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このページの目次11項目

ページ内目次

1ポイント

判断の流れ

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低血糖を確認してから意識と嚥下に応じて補正経路を選ぶ判断図
血糖低値を確認した場合の図。原因不明なら可能な範囲で補正前の検体を考慮するが、治療を遅らせない。補正後は血糖・意識を再評価する。RCH 低血糖を参照。
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2鑑別のながれ

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3対応の緊急度

119意識障害・けいれん+低血糖検査より先にブドウ糖を投与し、投与後に血糖と意識を再検する
緊急乳児・新生児/糖尿病治療中の重症低血糖/絶食・嘔吐後原因精査を並行する
当日症状があり血糖が低め、補食で改善した原因を詰めて再受診条件を渡し帰宅
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4検査

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5処置・処方例

Rp. 1ブドウ糖(意識障害・けいれんを伴う重症低血糖) 10%ブドウ糖2〜5mL/kg、または20%ブドウ糖1〜2.5mL/kgを4〜5分かけて緩徐に静注。50%などの高濃度は使わない 静注
投与後は持続注入(10%ブドウ糖5mg/kg/分、GIRは別出典のため本文の単回量とは混ぜない)へ切り替える。可能なら投与前にクリティカルサンプル
  1. 10%ブドウ糖なら —〜—(2〜5mL/kg)を4〜5分かけて緩徐に静注
  2. 20%ブドウ糖なら —〜—(1〜2.5mL/kg)を4〜5分かけて緩徐に静注
  3. 急速投与や50%など高濃度のブドウ糖は使わない
  4. 投与後に血糖と意識を再検する
避けること・注意:原因不明のままブドウ糖投与だけで済ませること(クリティカルサンプルを逃すと代謝・内分泌の診断機会を失う)。
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6初期対応

  1. 血糖を測る。意識障害・けいれんでは最優先
  2. 低血糖ならブドウ糖を投与する。意識があり経口が可能なら補食、意識障害・けいれんがあれば静脈内投与
  3. 投与後に血糖と意識を再検する。戻らなければ別の原因を探す
  4. 原因の見当がつかない乳幼児の低血糖では、ブドウ糖投与前の採血(クリティカルサンプル)を検討する
  5. 再発を防ぐところまでやる(補液の継続、食事の指示)
やってはいけない・落とし穴
  • 上のmL/kg値は10%/20%ブドウ糖製剤を前提にした値。当院採用製剤の濃度・剤形は未確認のため、実在庫の濃度を投与前に確認する
  • 単回投与量(本シート)と持続注入速度(GIR、薬剤一覧参照)は別出典の値。混ぜて計算しない
  • ブドウ糖投与後では代謝・内分泌の診断がつかなくなる
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7帰宅・入院の目安

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8診療中の疑問と回答

簡易血糖が低いが、採血結果が出るまで補正を待つ?
血糖計は低値域で誤差があるため検体で確認するが、意識障害やけいれんを伴う低値では確認結果を待たず補正する。直ちに採れる危急時検体だけ確保し、採血・糖投与の時刻を記録する。投与後は血糖と神経症状を再評価する。
根拠:RCH 低血糖(海外小児指針)
糖を入れて一度上がったら帰宅できる?
再低下しないか、普段どおり飲食できるか、原因が説明できるかを確認する。長い絶食、薬剤誤飲、代謝・内分泌疾患では一時的改善後も再発し得る。原因不明・反復・重症例は入院や専門評価につなぎ、次に食べられなくなったときの対応も具体化する。
根拠:RCH 低血糖(海外小児指針)
胃腸炎の絶食が原因らしい。精査しなくてよい?
年齢、絶食時間、ケトン、成長、肝腫大、反復歴を合わせて判断する。短い絶食で重症化する、低ケトン性、肝機能異常や発達所見を伴う場合は単純な飢餓性低血糖としない。危急時検体の結果を引き継ぎ、小児内分泌・代謝専門医へ相談する。
根拠:RCH 低血糖(海外小児指針)
低血糖の子はどこから疑う?
6〜7歳以下は自分で気づけない。不機嫌・空腹感・顔色不良・傾眠傾向・あくびなど個人差のある症状で気づく。乳児では哺乳しない・なんとなく元気がないだけのこともある。
採血より先にブドウ糖を打っていい?
重症時は補正を遅らせない。直ちに採れる危急時検体だけ採り、投与前後と時刻を記録する。
血糖を戻したら終わり?
終わらない。治してから、なぜ下がったかを詰める。血糖と意識を再検し、戻らなければ別の原因を探す。
糖尿病でない子は何mg/dL未満を低血糖として動く?
対象別に判断する。非糖尿病の救急指針では症状あり約54mg/dL未満、症状によらず約47mg/dL未満を参考にする。新生児・持続性疾患は別の管理目標で専門相談。
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10家族への説明

血糖が下がって症状が出ていました。まず糖を補って戻します。小さいお子さんは「低血糖だ」と自分で気づけないので、機嫌が悪い・顔色が悪い・うとうとする、といった様子が手がかりになります。なぜ下がったかを調べることが大事なので、いつ何を食べたか、薬を飲んでいるか、できるだけ詳しく教えてください。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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