10-3 顔面神経麻痺

緊急

10-3顔面神経麻痺

中枢性か末梢性か・Bell麻痺かハント症候群か
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次7項目

ページ内目次

1ポイント

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2鑑別のながれ

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3検査

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4紹介の目安

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5診療中の疑問と回答

Bell麻痺らしいので成人と同じステロイドをすぐ出す?
小児では自然回復が多く、ステロイドの利益は成人と同程度には確立していない。耳痛・水疱、中耳炎、外傷、他の神経所見を評価して原因を分ける。当院では開始判断を耳鼻科へ委ねる方針を守り、成人レジメンをそのまま転用しない。
根拠:RCH 顔面筋力低下・Bell麻痺(海外小児指針)
目が閉じないが、顔の麻痺が治るまで待つ?
閉眼不全では角膜障害を防ぐケアが必要。痛み、充血、見え方を確認し、潤滑・夜間保護の方法を眼科や耳鼻科と相談する。角膜痛や視力変化があれば評価を急ぐ。全身薬の開始可否が決まるまで眼の保護を保留しない。
根拠:RCH 顔面筋力低下・Bell麻痺(海外小児指針)
再発する顔面麻痺も同じBell麻痺と扱ってよい?
反復、両側性、進行性、他の脳神経・四肢所見を伴う場合は別原因を再評価する。頭痛、歩行障害、全身症状や外傷歴を確認し、耳鼻科・小児神経へ相談する。顔面だけの所見や額の動き一つに頼らず、全身神経診察を行う。
根拠:RCH 顔面筋力低下・Bell麻痺(海外小児指針)
額のしわ寄せができれば安心?
逆。できる=中枢性を疑う所見。末梢性は前額部も動かせずしわ寄せができない。
ハント症候群とBell麻痺はどちらが治りにくい?
ハント症候群。自然治癒30%はBell麻痺の自然治癒70%より予後が悪く、早期に耳鼻科へ。
顔の写真を撮って耳鼻科への紹介に添えていい?
撮影しない。所見はスケッチ・文章で診療録に記録し、発症時刻を明記して送る。
当院でステロイド・抗ウイルス薬を始めていい?
始めない。耳鼻科紹介まで開始せず、開始判断は耳鼻科医に委ねる。
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7家族への説明

顔の片側が動きにくくなっています。多くは顔面神経という、顔の筋肉を動かす神経に炎症が起きて生じる麻痺で、ウイルスが関わっていることが多いとわかっています。まず確認したいのは、これが顔だけの問題か、それとも脳の病気のサインではないかということです。手や言葉に異常がないかも合わせて診ています。原因を確定し、できるだけ早く治療を始めるために、耳鼻咽喉科への受診が必要です。治療の開始が早いほど、跡を残さずに治る可能性が高くなるとされています。目が閉じにくいときは、乾燥や傷を防ぐために、目を潤す点眼薬や、寝るときの眼帯が必要になることがあります。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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