7-10 鼻出血

緊急

7-10鼻出血

圧迫止血・ボタン電池・鼻中隔血腫
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次8項目

ページ内目次

1ポイント

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2鑑別のながれ

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3検査

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4正しい圧迫止血

  1. 座位でやや前傾(うつむき気味)にする。頭部を後屈させない。
  2. 親指と人差し指で小鼻(鼻翼)をしっかりつまみ、10〜15分連続で圧迫する。
  3. 咽頭に流れた血液は飲み込まず吐き出させる。
  4. 圧迫で止血しなければ、血管収縮薬を浸した綿球・ガーゼを出血側鼻腔に追加し、さらに圧迫を続ける。乳幼児では血管収縮薬の全身性作用(徐脈・低体温・傾眠)に注意し必要最小限にする(製剤・用量は院内採用薬で確認)。
  5. それでも無効ならトラネキサム酸の内服を検討する(製剤・用量は院内採用薬で確認)。出血点が視認できれば耳鼻咽喉科で焼灼・パッキングを検討する。
やってはいけない・落とし穴
  • 頭部を後屈させて圧迫する(血液の咽頭への流れ込みによる誤嚥・咳き込み・嘔吐のリスク)
  • 鼻根部・鼻背を圧迫する(キーゼルバッハ部位を含む鼻翼を圧迫しないと止血効果が乏しい)
  • 出血点を確認しないまま焼灼を繰り返す・両側中隔を同時に焼灼する(穿孔リスク)
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5帰宅・入院の目安

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6診療中の疑問と回答

正しく圧迫しても止まらない。家庭で何度もやり直す?
小鼻を連続して圧迫できたかを確認するが、持続する多量出血、血を飲み込み続ける、顔色不良や循環不良では処置できる医療機関へつなぐ。圧迫を緩め続けたり後ろへ頭を倒したりしない。止血が難しければ耳鼻科へ早めに相談する。
根拠:RCH 鼻出血(海外)
何度も鼻血を出す児に、全員血液検査を行う?
単発の軽い前鼻出血では一律検査は不要。長引く出血、他部位の出血や紫斑、家族歴、服薬、貧血を疑う症状を聞く。こうした所見があれば血算・凝固などを選ぶ。片側性の反復や異物疑いは血液検査だけで済ませず鼻腔を評価する。
根拠:RCH 鼻出血(海外)
鼻血が止まった後、再発予防に抗菌薬を続ける?
乾燥、鼻いじり、強く鼻をかむ習慣を先に見直す。感染が疑われる痂皮などがある場合の局所薬は診察に基づき期間を決め、全例へ抗菌薬を長期処方しない。持続する片側性出血や頻回再発は耳鼻科へ紹介し、止血後の生活指導だけで放置しない。
根拠:RCH 鼻出血(海外)
何分圧迫すればよいか?
小鼻をつまんで10〜15分連続で圧迫する。頻回に緩めて確認しない。
鼻中隔が紫色に腫れていたら?
鼻中隔血腫を疑う。放置すると軟骨壊死・鞍鼻変形を来すため直ちに耳鼻咽喉科へ緊急紹介する(切開・排液が必要)。
保護者の説明と所見が一致しないときは?
院内の子ども虐待対応フローに従い、外傷の部位・新旧・年齢相応性を診療録に具体的に記録する。
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8家族への説明

正しい方法(小鼻をつまむ・前傾姿勢)で10〜15分以上圧迫しても血が止まらない、出血量が多い、顔色が悪くふらつく、鼻以外からの出血がある、片側から悪臭のある鼻水が続く——このいずれかがあれば連絡してください。鼻の中に電池のようなものが入っている疑いがあるときは、血が止まっているかどうかに関わらず、様子を見ずにすぐ受診してください。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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