10-12 初発の無熱性けいれん・てんかんの入口

緊急

10-12初発の無熱性けいれん・てんかんの入口

止める・急性症候性発作を外す・帰せるか決める
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

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1ポイント

判断の流れ

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初発無熱性けいれんで発作持続と回復不良を見て急性原因を調べる図
まず発作を止め、低血糖・感染・外傷・電解質異常など急性症候性発作を評価する。長期薬の要否は急性期評価とは分ける。RCH けいれん急性期を参照。
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2鑑別のながれ

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3発作回数による再発リスクと対応

初回の非誘発性発作5年以内の再発率は約43%(小児コホート)原則、抗てんかん薬は開始しない。神経学的異常・脳波異常・脳画像病変・てんかんの家族歴があれば治療開始を考慮
2回目の発作1年以内の再発率は約57%(小児コホート)抗てんかん薬の加療開始が推奨される
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4検査

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5対応の注意

避けること・注意:初回の単発・完全回復例に長期の抗発作薬を一律に開始すること。意識回復不良や新規巣症状があるのに検査を外来へ先送りすること。初発時に頓用のジアゼパム坐剤を一律に持たせること。
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6帰宅・入院・搬送の目安

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7診療中の疑問と回答

初めての無熱性けいれんが止まったら、すぐ維持薬を始める?
単回で止まり意識が戻っただけでは、長期抗発作薬の開始を自動的に決めない。低血糖、電解質異常、感染、外傷、薬物曝露など誘因を確認し、発作の動画と経過を添えて小児神経に相談する。乳児、局在所見、回復遅延では緊急性を上げる。
根拠:RCH 急性けいれん診療指針
来院時に発作が続き、開始時刻が分からない場合は?
開始時刻不明の持続発作は、短時間と推測して観察を延長せず治療する。気道、呼吸、循環と血糖を確認し、救急搬送中や家庭で投与されたベンゾジアゼピンの回数も合算する。止まらない場合は重積の手順へ移り、反復投与による呼吸抑制も監視する。
根拠:RCH 急性けいれん診療指針
発作後に元気なら、全例で緊急脳波やCTが必要?
回復した単回発作に、脳波やCTを一律に緊急実施するのではなく、年齢、外傷、局在性、頭蓋内圧亢進所見、意識回復を基に選ぶ。退院時は再発時の安全確保と救急受診の条件を具体的に伝え、初回無熱性発作として専門外来の評価につなぐ。
根拠:RCH 急性けいれん診療指針
血糖が低ければどうする?
原因検索より先に、まずブドウ糖を投与する。
1回だけの発作でも薬を始めるべき?
原則始めない。神経学的異常・脳波異常・脳画像病変・てんかんの家族歴があれば治療開始を考慮する。
2回目の発作が起きたら?
1年以内の再発率が約57%(小児コホートのデータ)と高く、抗てんかん薬の加療開始が推奨される。
熱性けいれんと決めつけていい?
年齢や経過が典型的でない、発熱+けいれん+意識障害が続く場合は熱性けいれんと決めつけず、細菌性髄膜炎・急性脳炎脳症や代謝異常などを評価する。
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9家族への説明

今日の発作は、はっきりした原因(熱・低血糖・頭のけが・薬など)によるものではなさそうです。1回だけの発作では、すぐにお薬を始めないのが原則です。最初の発作のあと、5年以内にもう一度起きる人は10人のうち4人くらいで、残りの人は繰り返しません。2回目が起きた場合は、その後1年以内にまた起きる可能性が高くなるので、そのときはお薬を考えます。次にやることは脳波の検査です。それまでの間、入浴は必ず大人が一緒に、水泳はひとりでしない、高いところに登らない、自転車は控えるでお願いします。5分以上止まらない・続けて起きる・覚めない、このどれかなら救急車を呼んでください。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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