4-19 溺水

緊急

4-19溺水

静かに沈む・無理に吐かせない
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次8項目

ページ内目次

1ポイント

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2鑑別のながれ

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3検査

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4AEDパッドの選択と貼付

  1. 身体が濡れているため、パッド装着部付近の皮膚はよく拭いてから貼る
  2. 乳児および8歳未満の小児には、小児用パッドが利用可能な場合はそれを使用する。小児用パッドがない場合は成人用パッドを使用し、パッドが互いに接触したり重なり合わないように貼り付ける
  3. 乳児には一般的に前後方向(胸部と背部)のパッド配置が使用される
  4. 8歳以上は成人用パッドを使用する。パッドに描かれた図に従って配置する
やってはいけない・落とし穴
  • 小児用パッドがないことを理由にショックを見送る(成人用パッドを使う方がショックを行わないより良い)
  • パッド同士を接触・重複させて貼る
  • 濡れた皮膚を拭かずにパッドを貼る(通電不良・皮膚熱傷のおそれ)
  • AEDの準備で人工呼吸と胸骨圧迫を含むCPRの開始を遅らせない
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5帰宅・入院の目安

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6診療中の疑問と回答

胸部X線が正常なら観察を短くできる?
画像所見だけでは経過を予測できない。受傷時刻から院内方針院内の6〜8時間を目安に、呼吸仕事量、SpO2、意識と肺所見を追う。酸素需要や呼吸苦があれば画像正常でも帰さず、人工呼吸管理を持たない当院では早期に搬送先と相談する。
根拠:RCH Drowning(海外指針・観察は院内方針)
水を吸ったので抗菌薬を全例に出す?
予防的抗菌薬は全例に必要ではない。高度に汚染された水、発熱など感染・敗血症の所見を区別し、必要な場合に培養と薬剤選択を検討する。咳や肺所見は非感染性の肺障害でも生じるため、それだけで抗菌薬の追加・延長を決めない。
根拠:RCH Drowning(海外指針・観察は院内方針)
泳げる子が突然沈んだ。事故だけで説明してよい?
発生前の動悸・失神・けいれん、既往、家族の突然死歴を確認し、必要に応じ心電図を評価する。低酸素が軽いのに意識障害が続く場合は低血糖・低体温・外傷なども再検討する。事故予防の指導と、溺水の原因となった病態の評価を両方行う。
根拠:RCH Drowning(海外指針・観察は院内方針)
水を吐かせるべき?
無理に吐かせない。胃の内容物で気道が塞がれて窒息する危険がある。
症状がなければすぐ帰していい?
受傷時刻を起点に院内方針院内の6〜8時間観察し、無症状、呼吸診察正常、室内気SpO2 95%以上、監護と再受診が確保できる場合に帰宅を検討する。時間だけで決めない。
どのくらいの深さで溺れる?
3cm以上の深さがあれば乳幼児は溺れる。浴槽・洗面器・ビニールプールでも起きる。
AEDを使うときの注意は?
体が濡れているため、パッド装着部付近の皮膚をよく拭いてから貼る。
誤嚥があれば抗菌薬を始めるべき?
浴槽・海水では予防的抗菌薬は不要。汚水誤嚥や感染徴候があれば使用する。
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8家族への説明

水を飲んだあとは、その場で元気に見えても、あとから呼吸が悪くなることがあります。今日は呼吸の様子と酸素の値を確認します。無理に水を吐かせないでください。吐いたものがのどに詰まって、かえって危険になります。おうちに帰ってからも、咳が増える・息が速い・ぼんやりする、といった変化があれば、すぐに来てください。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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