10-4機能性身体症状・身体症状症の入口
きのうせいしんたいしょうじょう・FSS・機能性神経症状
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30
日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。
このページの目次8項目
1ポイント
- 症状の時間経過と変動、生活・運動・対人参加への影響を確認。病歴と診察の陽性所見を用いて判断し、正常検査だけで診断しない。[1]
- 持続する局在神経所見、進行、体重減少・成長不良、発熱:機能性の既診断があっても新たな器質疾患を再評価。[1]
- 症状が実際にあることを明示し、診断の根拠と回復計画を説明する。睡眠、身体活動、学校・日常参加を段階的に戻し、必要時リハビリ/心理職へ。[1][2]
2鑑別のながれ
- 多彩な慢性身体症状→状況に応じた変動と陽性診察所見→FSSを検討し、単なる除外診断にしない。[1]
- 既診断後の悪化→発熱・体重減少・再現する局在所見→併存する器質疾患を再評価。[1][2]
3検査
- 症状に合った身体診察、生活と心理社会的状況を確認。検査は重篤/可逆的疾患を疑う所見に絞り、既存の結果を共有する。[1][2]
4対応の注意
避けること・注意:「気のせい」と伝えない。無制限の除外検査や診療の分断、根拠のない食事制限を続けない。[1][2]。
↑ このページの入口へ5初期対応と継続管理
初期対応
- 症状が実際にあることを明示し、診断の根拠と回復計画を説明する。睡眠、身体活動、学校・日常参加を段階的に戻し、必要時リハビリ/心理職へ。[1][2]
フォローと再評価
- 活動・睡眠・学校参加など観察できる目標を定期確認し、新たな危険所見があれば評価を更新する。[1][2]
根拠と適用範囲
- RCH Functional somatic symptoms:小児FSSの陽性診断・危険所見・機能回復。
- RCH Abdominal pain chronic:機能性腹痛における器質疾患との併存、検査抑制、日常活動への復帰。腹痛以外へ個別治療は一般化しない。
6帰宅・入院の目安
- 帰宅危険所見がなく、共有された診断仮説と機能回復・再評価の計画がある。[1]
- 入院苦痛/機能障害が強く入院が必要、または急性の精神・身体問題がある場合。[1]
- 搬送・紹介診断不一致、長い機能低下、複雑な社会状況は多職種専門評価へ。[1][2]
7診療中の疑問と回答
- 検査が正常だから心因性と説明してよい?
- 正常検査だけを根拠にしない。症状の経過と診察の陽性所見から判断し、本人が実際に苦痛を感じていることを認める。仮説と確認できた範囲を説明し、新たな警告所見を再評価する条件と、生活機能を戻す具体的な計画を共有する。
根拠:RCH Functional somatic symptoms - 症状がなくなるまで学校や運動を全部休ませる?
- 安全な範囲で段階的に活動を戻し、睡眠と日課を整える。症状の消失だけを開始条件にせず、できた活動や参加を目標にする。無理な一括復帰も避け、本人・家族・学校と小さな目標と再診日を決め、必要に応じリハビリや心理職につなぐ。
根拠:RCH Functional somatic symptoms - 同じ症状で再来したら追加検査は不要?
- 既診断があっても新しい局在神経所見、進行、発熱、体重減少や成長不良は再評価する。一方、所見が変わらず説明可能なら同じ検査を際限なく繰り返さない。経過を診る担当を定め、検査を追加する理由としない理由を共有する。
根拠:RCH Functional somatic symptoms
8家族への説明
症状の有無を争わず、できる活動を少しずつ増やす。新しい症状が出たときに再評価する条件もあらかじめ共有する。[1][2]
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。