1-13小児結核・結核接触
けっかく・TB・LTBI
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30
日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。
このページの目次8項目
1ポイント
- 家庭内接触、高まん延地域居住歴、遷延咳嗽・発熱、体重増加不良を確認する。呼吸器症状が軽くても除外しない。[1][2]
- 意識変化、けいれん、頭痛/易刺激性、全身不良:結核性髄膜炎/播種を含め緊急評価し、小児感染症・結核専門施設へ連絡する。[1][2]
- 排菌を疑う肺/喉頭病変等では空気予防策で診療し、感染管理へ直ちに連絡する。小児本人だけでなく同伴成人の咳・感染源の可能性を確認する。潜在性結核感染や全幼児を一律に隔離する指示ではない。活動性を評価して感染治療か発病治療を選び、感染源の薬剤感受性、保健所との接触者健診・服薬支援を連携する。[1]
2鑑別のながれ
- 咳/発熱が遷延→家庭内接触/高まん延地域背景→結核を含め画像・感染/菌学検査を組み合わせる。[1][2]
- 検査陰性の接触児→乳幼児、感染から早期、濃厚接触→陰性だけで終了せず専門医と予防/再検計画を立てる。[1]
3検査
- 接触源・接触時期と感染性、BCG歴を確認し、年齢に応じIGRA/ツ反と画像・菌学検査を組み合わせる。[1]
- 小児は検体採取困難/少数菌のため菌学陰性が多く、IGRAやツ反の陰性だけでも発病を除外できない。[1][2]
4対応の注意
避けること・注意:陰性結果を安心の保証にしない。活動性を除外せずLTBI治療に移らない。[1][2]。
↑ このページの入口へ5初期対応と継続管理
初期対応
- 排菌を疑う肺/喉頭病変等では空気予防策で診療し、感染管理へ直ちに連絡する。小児本人だけでなく同伴成人の咳・感染源の可能性を確認する。潜在性結核感染や全幼児を一律に隔離する指示ではない。活動性を評価して感染治療か発病治療を選び、感染源の薬剤感受性、保健所との接触者健診・服薬支援を連携する。[1]
- 国内2025手引きではIGRAの適用方針が更新されており、海外の年齢別推奨をそのまま国内標準としない。[1][2]
フォローと再評価
- 接触後の再評価、服薬・副作用と症状を専門医/保健所と追い、IGRA値だけを治療効果判定に使わない。[1]
根拠と適用範囲
- 小児結核診療のてびき 改訂第3版:国内2025年版、PDF本文を直接HTTP取得・pypdfで関連章確認
- CDC Tuberculosis in Children:小児の重症化、検査の限界、活動性除外
6帰宅・入院の目安
- 帰宅病状・感染性・治療遵守と専門医/保健所の管理計画で外来の可否を判断する。[1]
- 入院重症病型、全身不良、治療開始/監視が必要な例は専門施設で入院を検討する。[1][2]
- 搬送・紹介乳幼児の濃厚接触、発病疑い、薬剤耐性疑いは結核経験のある小児専門医へ相談する。[1]
7診療中の疑問と回答
- 接触歴があるのにIGRA陰性だった。対応は終了?
- 感染から検査陽性まで時間がかかり、乳幼児や免疫不全では陰性でも感染・発病を否定できない。接触時期、感染源の排菌と感受性、年齢を確認し、保健所・結核専門医と再検や予防治療の必要性を判断する。症状があれば再検予定まで待たず診療する。
根拠:結核予防会 小児結核診療のてびき2025 / CDC 小児結核 - 潜在性結核として単剤治療を始める前に何を確認する?
- 活動性結核がないか、症状、画像、必要な細菌学的評価を確認する。活動性があると単剤では不十分で耐性化を招くため、検査陽性だけで開始しない。感染源の薬剤感受性と接触状況を共有し、小児結核に習熟した医師が治療を選ぶ。
根拠:結核予防会 小児結核診療のてびき2025 / CDC 小児結核 - 小児本人は咳が少ない。感染対策は不要?
- 小児の排菌は少ないこともあるが、肺・喉頭病変や排菌可能性を評価して対策を決める。同伴の成人が感染源として咳をしていないかも確認する。活動性が疑わしい場合は一般待合で待たせず感染管理へ連絡する。潜在性感染だけで全児を隔離する指示とは区別する。
根拠:結核予防会 小児結核診療のてびき2025 / CDC 小児結核
8家族への説明
検査が一度陰性でも接触時期や年齢で再評価が要る。家族の感染源も一緒に調べ、症状が出たら予定日を待たず相談する。[1][2]
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