12-5 胸のレントゲン

緊急

12-5胸のレントゲン

撮影条件・正常胸腺・気道異物・CTR
β版 · 紙面の最終確認 2026-09-28

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次6項目

ページ内目次

1ポイント

2鑑別のながれ

3気胸の重症度(肺の虚脱割合)

軽度肺のつぶれが軽微当院は院内経過観察せず、程度によらず全例を決まった連携先へ直接電話し搬送する。搬送準備の間は酸素投与
中等度肺が2/3以下につぶれている当院ではトロッカー留置はできない。酸素投与のうえ決まった連携先へ直接電話し搬送する
重度肺が完全につぶれている、または緊張性気胸緊張性気胸で徐脈・ショック・高度呼吸不全のいずれかを伴うときに限り、搬送前に留置針(18G・第2肋間鎖骨中線、脱気不良なら第4〜5肋間中腋窩線)で緊急減圧する。トロッカー留置・持続吸引は当院でできないため決まった連携先へ直接電話し直ちに搬送する

4検査

5Q&A

X線が正常なら気道異物は否定できる?
できない。異物の多くはX線透過性で、写真上に異物そのものは写らない。誤嚥エピソードがあればX線陰性でも精査を検討する。
上縦隔に影が見えたら精査する?
0〜2歳では約50%に正常胸腺(sail sign)がみられる。気管・気管支の圧排偏位がなければ病変ではなく、精査目的の反復撮影は不要。
臥位で撮った写真でCTRが50%を超えていたら心拡大?
そのまま判定しない。臥位・呼気位・回旋があると心陰影は大きく写る。撮影条件を確認してから判定する。
撮影条件が良く、CTR異常(心陰影拡大等)を認めたらどうする?
全例、小児循環器科へ紹介し心エコーを依頼する。
軽度の気胸ならこの病院で経過観察できる?
できない。程度によらず全例、決まった連携先へ直接電話し搬送する方針。搬送準備の間は酸素投与する。

6家族への説明

レントゲンで肺の白い影の場所や広がり方を見て、肺炎のタイプや重さを判断します。赤ちゃんの胸の中央に見える三角の影は、多くはこの時期に誰にでもある『胸腺』という正常な臓器の影で、病気ではありません。胸のレントゲン1回分の放射線量はごくわずかで、自然界から日常的に受けている放射線の3日分程度に相当します。もし何かを誤って気管に吸い込んだ可能性がある場合は、レントゲンで異常が写らなくても『異物ではない』とは言い切れません。

詳しい根拠・出典は 詳細リファレンス へ

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

スペースで絞り込み(例:夜尿症 休薬)↑↓ 移動 / Enter 開く