9-3 急性糸球体腎炎(溶連菌感染後)

緊急

9-3急性糸球体腎炎(溶連菌感染後)

血尿・浮腫・高血圧
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次8項目

ページ内目次

1ポイント

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2鑑別のながれ

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3検査

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4血圧測定(正しいカフの選び方)

  1. 坐位で数分間安静にしてから右上腕で測定する(体位)
  2. カフはゴム嚢の幅が上腕周囲長の40%以上、長さが上腕周囲の80%以上のものを選ぶ
  3. 年齢の目安:3〜6歳未満は7cm幅、6〜9歳未満は9cm幅、9歳以上は成人用カフを使う
  4. 複数回測定する
やってはいけない・落とし穴
  • カフの幅が狭すぎると収縮期・拡張期とも実際より高く測定され、高血圧と見誤る。広すぎると逆に低く出る
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5帰宅・入院の目安

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6診療中の疑問と回答

茶色い尿が薄くなれば、降圧薬や利尿薬はやめてよい?
尿色だけで治療終了を決めない。体重、血圧、尿量、浮腫、腎機能・電解質を確認し、体液過剰と高血圧の改善に合わせて調整する。頭痛・嘔吐、呼吸困難は尿の見た目に関係なく緊急再評価し、けいれんや意識障害があれば専門施設へ急ぐ。
根拠:RCH 溶連菌感染後糸球体腎炎(海外) / CDC 溶連菌感染後糸球体腎炎
溶連菌が先行した腎炎なら、抗菌薬で腎炎も治る?
腎炎は感染後の免疫反応で、抗菌薬だけで体液過剰や高血圧が改善するわけではない。残る溶連菌の除菌・伝播予防と、腎炎の支持療法を分けて考える。抗菌薬を開始しても体重・尿量・血圧を追い、低補体や蛋白尿が続く例は腎臓専門医へ相談する。
根拠:RCH 溶連菌感染後糸球体腎炎(海外) / CDC 溶連菌感染後糸球体腎炎
血尿が長引く。ステロイドを始めるべき?
血尿だけで免疫抑制薬を追加しない。蛋白尿、腎機能、血圧、補体の回復を合わせて追う。遷延する低補体、増える蛋白尿、腎機能悪化などは典型的な回復から外れるため別病態を再評価する。専門医と生検等の必要性を判断し、尿色のみで増悪としない。
根拠:RCH 溶連菌感染後糸球体腎炎(海外) / CDC 溶連菌感染後糸球体腎炎
血尿は何日続く?
3〜6か月続くことがあるが、蛋白尿がなければ運動を禁止する必要はない。血尿だけでは治癒と判断せず、血圧・尿蛋白・腎機能・補体の回復を再診で確認する。
登園・登校は?
蛋白尿が消えれば血尿が残っていても登園・登校でき、他の子と同じ生活でよい。蛋白尿が消えるまでは体育などの運動を禁止する。
尿沈渣が出ないと動けない?
動ける。夜は定性の潜血・蛋白、血圧、尿量、浮腫の4つで入院と降圧の判断ができる。赤血球円柱は翌日に確認する。
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8家族への説明

のどや皮膚の感染のあと、2週間ほどしてから腎臓に炎症が起きる病気です。おしっこが赤い(コーラのような色)、まぶたが腫れる、血圧が上がるのが特徴で、ほとんどの場合完全に治ります。強い頭痛、吐く、息が苦しい、横になれない、けいれん、おしっこがほとんど出ない、このどれかがあればすぐに連絡してください。血尿は3〜6か月続くことがありますが、たんぱくが消えれば運動を止める必要はありません。

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