1-6 りんご病(伝染性紅斑)

緊急

1-6りんご病(伝染性紅斑)

両頬紅斑からレース状紅斑へ広がる発疹症
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次9項目

ページ内目次

1ポイント

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2鑑別のながれ

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3病型

典型例境界鮮明な両頬紅斑→網目状・レース状紅斑。発疹は数日〜1週間で消退対症療法のみ。発疹出現時点で感染力はほぼ消失
関節症状型学童期後半以降・特に女児で関節痛・関節炎が前面に出る対症療法と関節の安静で1〜2週間以内に自然軽快することが多い
aplastic crisis型溶血性疾患・免疫不全を基礎に持つ児での重篤な急性貧血血算・網状赤血球数を確認し血液科と連携。輸血を要することがある
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4検査

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5処置・処方例

Rp. 1アセトアミノフェン 1回10〜15mg/kg、4〜6時間以上あけて。1日総量60mg/kgかつ1500mgを超えない(1回最大500mg) 内服
発熱・関節痛時の苦痛緩和目的。特異的な抗ウイルス薬・ワクチンはない
  1. シロップ(カロナールシロップ2%=20mg/mL):—〜—(10〜15mg/kg)を1回
  2. 細粒(カロナール細粒20%=200mg/g):—〜—(10〜15mg/kg)を1回
  3. 坐剤:1回 —〜— に一番近い規格・個数を選ぶ(アンヒバ/アルピニー 50・100・200mg。10kgなら100mgを1個)
  4. 次は4〜6時間以上あける。1日の合計は — まで
Rp. 2イブプロフェン 学童期後半〜思春期の関節症状型限定(日本小児科学会は概ね5歳以上を目安)。1回3〜6mg/kg、1日合計600mgまで。4歳以下は安全性未確立 内服
第二選択・関節痛が強い場合のみ。アスピリン・ジクロフェナクナトリウム・メフェナム酸は使わない
  1. 5歳以上のみ:1回 —〜—
  2. 1日の合計は600mgまで
避けること・注意:アスピリン(サリチル酸系)・ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)・メフェナム酸(ポンタール)は使用しない。発疹出現後の患児を『感染力あり』として不要に登校・登園停止扱いにしない。
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6送る/持つ

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7診療中の疑問と回答

頬の発疹が残る間は登園を止める?
免疫が正常な児の典型的なりんご病では、発疹が出た段階で感染力は通常低く、発疹の残存だけで登園を止める必要はない。発熱や体調と園の運用で判断する。免疫不全や貧血を伴う例は同じ感染性の扱いにせず専門科へ相談する。
根拠:CDC Parvovirus B19 / CDC Parvovirus B19:感染性と予防
溶血性疾患のある児が急に青白い。発疹がなくても検査する?
パルボウイルスB19による無形成発作は発疹が目立たないこともある。Hbと網赤血球、循環を確認し、急速な貧血や息切れ・頻脈は血液専門医へ急いで相談する。感染後の元気のなさとして待たず、必要な輸血と監視を評価する。
根拠:CDC Parvovirus B19
妊婦の家族がいたら、児の発疹が消えるまで待って連絡する?
妊娠中の接触者は症状の有無によらず産科へ早めに相談する。曝露時期と児の発症経過を伝え、母体の既感染・新規感染の評価と胎児の追跡を産科が判断する。接触しただけで胎児障害が確定すると説明せず、不安と必要な検査を分けて伝える。
根拠:CDC Parvovirus B19
発疹が出た時点でうつす?
通常はうつさない。感染力が最も強いのは発疹出現前の7〜10日間(かぜ症状の時期)で、発疹が出て診断がついた時点では周囲への感染力はほぼ消失している。ただし免疫不全患児はウイルス血症・排出が長期間持続し、感染力を保持していることがある。
妊婦への曝露はどう扱う?
母体初感染の胎児感染率は約20%、そのうち約20%(初感染妊婦全体では約4%)が胎児貧血・胎児水腫に至り、胎内感染が成立した場合の流産・死産は約10%とされる。産婦人科へつなぎIgM/IgG抗体検査を検討する。
登校はいつから?
発疹のみで全身状態が良好であれば、発疹が残っていても登校・登園は可能。伝染性紅斑は出席停止の対象ではない。
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9家族への説明

りんご病(伝染性紅斑)です。両ほおが赤くなり、続いて腕や体に網目状の発疹が出ます。発疹が出た時点では、すでに周りにうつす力はほとんどありません。発疹は数日〜1週間で消えますが、その後数週間は日光や入浴、運動、発熱などで一時的に赤みが戻ることがあります。もともと血が壊れやすい体質のお子さんは、顔色が急に悪くなる、ぐったりする、動悸・息切れがあれば、すぐにご連絡ください。ご家族に妊娠している方がいる場合は、必ずお伝えください。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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