2-17 喘息の長期管理(発作ではない相談)

緊急

2-17喘息の長期管理(発作ではない相談)

治療ステップの確認・専門医紹介の目安
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次8項目

ページ内目次

1ポイント

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2鑑別のながれ

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3検査

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4対応の注意

避けること・注意:この場での長期管理薬の新規導入・増量、生物学的製剤の適応判断、安易な生物学的製剤導入前の基本確認省略。
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5送る/持つの目安

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6診療中の疑問と回答

「最近よく発作止めを使う」だけで長期管理薬を増やす?
その場で増量せず、日中症状・夜間覚醒・運動制限・発作止めの使用日数と、救急受診や全身性ステロイドの履歴を聞く。薬を実際に持参してもらい、スペーサーを含む吸入手技と残薬・処方間隔を確認する。当院は院内長期薬を調整せず、記録をかかりつけへ送り早めの再評価につなぐ。現在の呼吸苦があれば発作対応へ切り替える。
根拠:RCH:学童の喘息管理(海外指針) / CPS:小児喘息急性増悪(海外指針)
薬を正しく使っていても咳が続く。次に何を確認する?
喘息の診断、鼻炎などの併存症、受動喫煙、アレルゲン曝露を再点検する。吸気時に喉で音がする、運動中だけ急に苦しくなる、吸入への反応が乏しい場合は別の原因も評価する。「重症化」と決めつけて薬を積み重ねず、専門医に検査と治療調整を依頼する。
根拠:RCH:学童の喘息管理(海外指針) / RCH:急性喘息(海外指針)
症状が消えたら吸入ステロイドを中止してよい?
無症状だけでは中止しない。コントロールの持続期間、過去の重症発作、季節性・曝露、家庭での対応力を確認し、かかりつけが最小有効治療を検討する。海外指針は約3か月の良好な状態を減量検討の目安とするが、年齢で中止条件が異なる。当院から一律の休薬指示は出さず、変更後の再診を先に決める。
根拠:RCH:学童の喘息管理(海外指針) / RCH:就学前の喘息管理(海外指針)
風邪をひいたら普段の吸入ステロイドを倍にする?
自己判断で一時的に倍量にしない。小児では短期増量の有効性が明確でなく、反復高用量には有害作用がある。普段の処方と個別の発作時指示を確認し、発作止めで改善しない呼吸苦には受診を促す。長期薬の再設計はかかりつけに依頼し、発作時の薬と予防薬を家族と区別する。
根拠:CPS:小児喘息急性増悪(海外指針)
モンテルカスト開始後に悪夢や性格の変化が出たら?
開始日・症状の出現日、睡眠、行動の変化を確認する。国内添付文書には精神症状の報告があり、因果関係は明らかではないが観察が必要とされる。処方医へ速やかに連絡し、休薬・変更の要否を判断する。自傷のおそれなど切迫した症状は当日評価とする。無効なのに漫然と継続せず、この薬を発作止めにも使わない。
根拠:PMDA:モンテルカストチュアブル錠 添付文書
紹介状に何を書けば、専門外来で調整しやすい?
年齢、薬剤名・規格・デバイス・実使用量、吸入実演の結果、夜間症状・運動制限・発作止めの頻度、全身性ステロイドと救急・入院歴を添える。成長経過と治療継続の障害も共有する。診断不確実、繰り返す増悪や治療不良は、薬を増やす前の専門評価につなぐ。当院の紹介運用として用いる項目である。
根拠:RCH:学童の喘息管理(海外指針) / RCH:就学前の喘息管理(海外指針) / CPS:小児喘息急性増悪(海外指針)
発作止めをよく使う子はどうする?
頓用薬の頻用は専門医紹介を考えるきっかけのひとつ。この場で薬を増やす判断はしない。
運動時だけの喘鳴はいつも喘息の悪化?
そうとは限らない。運動誘発気管支収縮(EIB)は喘息と診断されていない者にも起こる。いつもの発作止めが効きにくい吸気性喘鳴はEILOを疑う。
生物学的製剤は当院で使える?
使わない。治療ステップ4の選択肢として位置づけは上がっているが、当院では扱わず専門医療機関の判断に委ねる。
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8家族への説明

喘息は発作が起きたときだけでなく、ふだんから気道の炎症を抑える治療(長期管理)を続けることで発作を防ぐことが大切な病気です。今日は発作の状態ではないので、当院で普段のお薬を新しく変えたり増やしたりはしません。今使っているお薬の種類や量、吸入の仕方に迷いがあれば、かかりつけの先生と一緒に確認してください。もし運動したときだけ急にゼーゼー・息苦しさが出て、いつもの発作止めが効きにくいようなら、喘息とは別の原因(のどの反応)のこともあるので、その点もかかりつけで相談してください。夜間、本当に苦しそうなとき(会話ができない、唇の色が悪い、ゼーゼーが急に静かになった)は、ためらわず救急要請してください。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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