1-26 風疹

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1-26風疹

妊婦への曝露と先天性風疹症候群(CRS)
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次10項目

ページ内目次

1ポイント

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2鑑別のながれ

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3CRS発症リスク(妊娠週数別)

4〜6週で感染100%最もリスクが高い
7〜12週で感染80%高リスク
13〜16週で感染45〜50%中リスク
17〜20週で感染6%低リスク
20週以降で感染0%最終月経前の発症ではCRSは認められない
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4検査

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5対応の注意

避けること・注意:妊婦への風疹含有ワクチン接種(生ワクチンで胎児への感染の可能性が完全には否定できないため妊娠中は接種できない)。
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6風疹疑い時の初動

  1. マスクを装着させ、待合に戻さない(飛沫・接触感染)
  2. 個室へ収容する
  3. 同じ時間帯に待合にいた妊婦がいなかったかを確認する(産科併設なら必ず)
  4. 曝露した妊婦がいれば、産科へ連絡し妊娠週数とHI抗体価を確認してもらう
  5. 保健所へ直ちに届け出る(5類全数把握)
  6. ウイルス遺伝子検査を出す(2018年から原則全例)
  7. 職員の曝露も確認する(抗体価・接種歴)
やってはいけない・落とし穴
  • 母親が無症状でもCRSは発生する(不顕性感染が15%程度あると考えられる)
  • 再感染によるCRSもまれに生じうる
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7送る/持つ

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8診療中の疑問と回答

発疹が典型的なら風疹として確定できる?
他の発疹症と重なり、臨床診断だけでは不確かである。曝露・接種歴と発症日を確認し、保健所と検体採取・届出を調整する。待合での接触を減らし、特に妊婦との接触を確認する。検査を待つ間も疑い例として感染対策を進める。
根拠:CDC Rubella clinical overview
発疹が消えたら妊婦に会ってよい?
感染性は発疹の前後にもあるため、発疹消失だけで接触可としない。発症日を基に感染対策期間を確認し、妊婦への曝露があれば速やかに産科と保健所へ相談する。感染症状が軽くても胎児への影響評価は別であると説明する。
根拠:CDC Rubella clinical overview
曝露した妊婦にワクチンを打てば予防できる?
妊娠中は風疹含有生ワクチンを使用しない。曝露後に確実に発症を防げる処置と説明せず、妊娠週数・免疫歴・曝露時期を産科へ引き継ぐ。家庭や医療機関での追加曝露を防ぎ、妊娠していない同居者の接種状況を確認する。
根拠:CDC Rubella clinical overview
妊婦のHI抗体価が高ければ最近の罹患?
そうとは限らない。HI抗体価には個人差があり、HI抗体価256倍以上の妊婦は約17%との報告がある。高値であってもただちに最近の風疹罹患であるとはいえない。
母親が無症状ならCRSは起きない?
起きる。不顕性感染が15%程度あると考えられ、不顕性感染でもCRSは発生する。
産褥期のワクチンはいつ勧める?
風疹HI抗体価が16倍以下の妊婦には産褥早期の風疹ワクチン接種を勧める。授乳中でも差し支えない。
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10家族への説明

風疹の可能性があります。お子さん自身は比較的軽く済むことが多い病気ですが、妊娠している方がうつると、おなかの赤ちゃんに影響が出ることがあります。そのため、待合室に戻らず個室でお待ちいただきます。発疹が出る7日前から、出たあと7日までうつります。この期間に接触した方のなかに妊娠中の方がいたら、必ず教えてください。妊娠中はワクチンを打てず、注射で防ぐ方法も効果が確かめられていないので、うつさないことが唯一の対策です。発疹が消えるまでは登園・登校できません。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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