10-21脳性麻痺・運動発達の遅れ
のうせいまひ・CP・運動発達遅滞
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30
日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。
このページの目次8項目
1ポイント
- 異常な筋緊張、非対称な動き、頭定・寝返りの遅れ、哺乳困難を確認する。早すぎる片手優位や持続するつま先歩きも評価対象。[1]
- 退行・新しい局在神経所見:脳性麻痺の経過だけとせず小児神経に再紹介。[1]
- 疑い段階から多職種評価と早期介入につなぐ。栄養、痛み、視聴覚、コミュニケーション、家族の負担も評価する。[1][2]
2鑑別のながれ
- 遅い運動発達→左右差や高緊張→脳性麻痺を疑い早期紹介。[1]
- 運動ができなくなった→以前できた技能の喪失→進行性神経筋疾患を再評価する。[1]
3検査
- 周産期歴と発達経過、筋緊張・反射・姿勢・嚥下を確認。原因不明時のMRIは専門診療で相談し、画像単独で将来を断定しない。[1]
4対応の注意
避けること・注意:診断名が決まるまで支援を保留しない。すべての運動遅滞を脳性麻痺と呼ばない。[1][2]。
↑ このページの入口へ5初期対応と継続管理
初期対応
- 疑い段階から多職種評価と早期介入につなぐ。栄養、痛み、視聴覚、コミュニケーション、家族の負担も評価する。[1][2]
フォローと再評価
- 運動だけでなく嚥下・成長・痛み・意思疎通と家族の目標を継続確認する。[1]
根拠と適用範囲
- NICE NG62: Cerebral palsy in under 25s:25歳未満の脳性麻痺。早期徴候、進行性疾患の除外、嚥下・多職種ケア。直接HTTP本文確認。
- CDC Screening for Cerebral Palsy:発達の継続観察、スクリーニングと診断評価の区別。米国の療育申請先は転用しない。
6帰宅・入院の目安
- 帰宅呼吸・栄養が安定し、発達評価と療育の予定がある。[1]
- 入院誤嚥性呼吸障害、栄養水分を保てない場合は入院評価を検討。[1]
- 搬送・紹介小児神経・発達、多職種リハビリ、必要に応じ嚥下・整形・眼耳科へ。[1]
7診療中の疑問と回答
- 脳性麻痺の診断が確定するまでリハビリを待つ?
- 診断名の確定と支援開始を分ける。運動の非対称、筋緊張、発達の遅れがあれば専門評価と早期支援につなぎ、姿勢・移動・遊びの困りごとに対応する。栄養、嚥下、視聴覚、家族の負担も確認し、画像の結果だけを待って介入を遅らせない。
根拠:NICE NG62 脳性麻痺(海外指針) / CDC 脳性麻痺の評価 - 以前できていたことができなくなった。脳性麻痺の自然経過?
- 新しい退行や筋力低下は診断を見直す理由になる。痛みや感染、薬剤、整形外科的問題に加え進行性神経疾患などを評価する。既存の診断に固定せず、小児神経へ早期に再紹介する。急な局在所見、意識や呼吸の変化があれば緊急対応する。
根拠:NICE NG62 脳性麻痺(海外指針) / CDC 脳性麻痺の評価 - むせるが体重は保てている。食事方法はそのままでよい?
- 体重だけで嚥下の安全性は判断しない。食事中の咳・呼吸変化、反復肺炎、食事時間と疲れを確認し、嚥下・栄養の専門評価につなぐ。姿勢や食形態の調整を多職種で行い、無理な経口摂取を続けない。急性の呼吸障害があれば先に安定化する。
根拠:NICE NG62 脳性麻痺(海外指針) / CDC 脳性麻痺の評価
8家族への説明
家族の気づきと普段の動きを共有する。早期の評価は診断を急いで固定するためだけでなく、必要な支援を早く始めるために行う。[1][2]
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。