3-9 肥厚性幽門狭窄症

緊急

3-9肥厚性幽門狭窄症

非胆汁性嘔吐・輸液優先・電解質補正
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次8項目

ページ内目次

1ポイント

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2鑑別のながれ

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3検査

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4処置・処方例

Rp. 1輸液・電解質補正(組成・速度は個別確認) 蘇生・脱水の欠損補正・維持を区別し、循環、Na/K/Cl、血糖、尿量に応じ上級医・専門先と決める 点滴(末梢静脈路)
RCHは蘇生に0.9%NaCl、欠損補正・維持に0.9%NaCl+5%ブドウ糖を示す。海外の手順であり当院の採用製剤・処方手順は未確認。旧書籍の生食と糖液1:1、100mL/kg/日、KCl濃度を一律初期オーダーとして使わない。
  1. 循環不全があれば蘇生を優先し、維持量や欠損補正とは別に評価する
  2. 血液ガス、Na/K/Cl、血糖、腎機能と尿量を確認し、輸液目的・組成・速度を個別に決める
  3. K追加は尿量・腎機能・血清Kを確認して判断する
  4. 疑診当日の小児外科相談と並行し、補正経過・開始した輸液と時刻を伝える
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5帰宅・入院の目安

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6診療中の疑問と回答

初回の超音波で確定しないが、噴水状嘔吐が続く。除外してよい?
発症早期は典型的な計測値がそろわない場合がある。非胆汁性嘔吐の反復、哺乳意欲、体重と脱水を評価し、疑いが続けば専門先と再超音波を相談する。陰性画像だけで終了せず、胆汁性嘔吐や全身状態悪化では別の閉塞性疾患を緊急評価する。
根拠:RCH 肥厚性幽門狭窄(海外小児指針)
手術を急ぐため、電解質補正を後回しにしてよい?
幽門筋切開の前に脱水、低Cl・低K、代謝性アルカローシスを補正する。補正不十分では周術期の呼吸などの危険がある。絶飲食・輸液と必要な減圧を行い、検査の推移を追う。専門施設への相談は補正完了まで待たず、治療と搬送計画を並行する。
根拠:RCH 肥厚性幽門狭窄(海外小児指針)
電解質が正常なので、吐き戻しとして帰宅できる?
早期には典型的な電解質異常がないことがある。噴水状嘔吐の反復や体重増加不良があれば症状から疑い、超音波と専門評価へつなぐ。吐いた後にまた飲みたがることも安心材料にしない。飲水・尿量と脱水を確認し、再診時期を明確にする。
根拠:RCH 肥厚性幽門狭窄(海外小児指針)
胆汁性嘔吐でも幽門狭窄を疑っていい?
いいえ。幽門狭窄の嘔吐は定義上非胆汁性。胆汁性なら中腸軸捻転を最優先で外す。
エコーが無い夜はどうする?
輸液と電解質補正を先行し、疑診時点で当日中に専門先へ相談する。画像の時刻・実施場所と搬送時期を児の状態・鑑別で個別に決め、一律翌日待機とはしない。
急いで手術先に送るべき?
手術は脱水・電解質/酸塩基異常を補正してから行う。輸液を開始すると同時に疑診時点で専門先へ相談し、診断・搬送時期を個別に決める。
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8家族への説明

胃の出口の筋肉が厚くなって、母乳やミルクの通り道が狭くなる病気です。まず点滴で体の中の水分と塩分のバランスを整えてから、短い手術で通り道を広げます。手術を急ぐ病気ではなく、体の状態を万全にしてから行います。当院では手術ができないので、手術のできる病院にお願いします。吐いたものに緑色がついたときは別の病気の可能性があるので、すぐ教えてください。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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