9-2 亀頭包皮炎・包茎・陰唇癒合

緊急

9-2亀頭包皮炎・包茎・陰唇癒合

生理的包茎・嵌頓包茎・陰唇癒合の見分け
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次8項目

ページ内目次

1ポイント

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2鑑別のながれ

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3処置・処方例

Rp. 1細菌感染と判断した場合の全身抗菌薬 薬剤名・用量は院内採用・アンチバイオグラムに従う 内服・外用
刺激性炎症は清潔と刺激回避、鎮痛を基本にする。発赤の拡大や発熱などから細菌感染と判断した場合に国内手順で抗菌薬を選ぶ。RCHは一般的な亀頭炎への局所抗菌薬を推奨していない。発熱・全身状態不良、特に乳児では尿路感染・重症感染も評価する。
避けること・注意:生理的包茎を無理にめくる、めくった包皮を戻さず放置する、埋没陰茎への通常の環状切除。
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4嵌頓包茎の用手整復

  1. 疼痛にかかわらず直ちに包皮を戻す必要があることを説明し、早急に整復を試みる
  2. 鎮静・鎮痛下で、亀頭部を両母指で押し込みながら、腫脹した包皮を他の指で押し戻すようにして整復する(1回のみ)
  3. 整復できたら泌尿器科・小児外科へフォローをつなぐ
やってはいけない・落とし穴
  • 整復できなければ、全身麻酔での整復の必要性を説明し、専門医へ搬送する(持てない)
  • 無理に包皮をめくらない・剥いた包皮は必ず元に戻す
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5帰宅・入院の目安

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6診療中の疑問と回答

赤く腫れた包皮には毎回抗菌薬が必要?
尿のたまり、石けんなどの刺激、無理な翻転による炎症を確認する。軽い刺激性炎症は清潔と刺激回避が基本で、局所抗菌薬を一律に追加しない。発熱、発赤の拡大、排尿困難があれば細菌感染や尿路感染を評価し、全身抗菌薬や専門評価を検討する。
根拠:RCH 包皮・陰茎の診療指針
白い塊や排尿時の膨らみがあれば手術に紹介する?
包皮内の恥垢は膿と間違えやすく、無症状なら除去のために無理に剥かない。排尿時の膨らみもそれだけでは閉塞としない。尿線の弱さ、疼痛、感染反復、瘢痕化を確認し、症状を伴う場合に治療と泌尿器科紹介を検討する。
根拠:RCH 包皮・陰茎の診療指針
以前は剥けたのに剥けなくなった場合も生理的包茎?
白い硬い瘢痕輪や、以前剥けていた包皮が剥けなくなる変化は病的包茎を疑う。無理に拡張せず専門評価へつなぐ。尿が出ない場合は緊急対応とし、戻らない翻転包皮は嵌頓として院内手順に従い対応する。
根拠:RCH 包皮・陰茎の診療指針
亀頭包皮炎に手術は必要?
多くは包茎の手術を要しない。刺激性炎症では清潔と刺激回避を基本とし、細菌感染と判断した場合に抗菌薬を選ぶ。
陰唇癒合はすぐ切開する?
無症状なら切開はせず経過観察とし、必要時のみ紹介する。
翻転した包皮はどうする?
診察で剥けたら必ずその場で元に戻す。放置すると嵌頓包茎になることがある。
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8家族への説明

お子さんの包茎は、ほとんどの場合、病気ではなく成長の途中の自然な状態です。無理にめくろうとすると皮膚が裂けたり、めくったまま戻せなくなって腫れる(嵌頓包茎)ことがあるので、無理に剥かないでください。亀頭の赤み・腫れは、尿や石けんの刺激でも起こります。やさしく洗い、刺激を避けます。細菌感染があると判断した場合に抗菌薬を使います。女の子の外陰部の左右のひだがくっつく陰唇癒合は、生まれつきではなく生まれたあとに起こるもので、多くは症状がありません。おしっこの出にくさや膀胱炎を繰り返すなどがなければ、まずは経過をみることが多い状態です。

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