10-4 機能性身体症状・身体症状症の入口

緊急

10-4機能性身体症状・身体症状症の入口

病態・根拠
このページの目次13項目

1病態と認識

機能性症状は神経系の働きの変化に関わる実際の身体症状で、意図的な訴えとは異なる。器質疾患と併存することもある。[1]

  • 症状の時間経過と変動、生活・運動・対人参加への影響を確認。病歴と診察の陽性所見を用いて判断し、正常検査だけで診断しない。[1]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
多彩な慢性身体症状状況に応じた変動と陽性診察所見FSSを検討し、単なる除外診断にしない。[1]
既診断後の悪化発熱・体重減少・再現する局在所見併存する器質疾患を再評価。[1][2]

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3検査の使い方と限界

  • 症状に合った身体診察、生活と心理社会的状況を確認。検査は重篤/可逆的疾患を疑う所見に絞り、既存の結果を共有する。[1][2]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 症状が実際にあることを明示し、診断の根拠と回復計画を説明する。睡眠、身体活動、学校・日常参加を段階的に戻し、必要時リハビリ/心理職へ。[1][2]
  • 活動・睡眠・学校参加など観察できる目標を定期確認し、新たな危険所見があれば評価を更新する。[1][2]

5帰宅・外来フォロー

  • 危険所見がなく、共有された診断仮説と機能回復・再評価の計画がある。[1]

6入院・継続観察

  • 苦痛/機能障害が強く入院が必要、または急性の精神・身体問題がある場合。[1]

7専門相談・搬送

  • 診断不一致、長い機能低下、複雑な社会状況は多職種専門評価へ。[1][2]

8避けること・適用上の注意

  • 「気のせい」と伝えない。無制限の除外検査や診療の分断、根拠のない食事制限を続けない。[1][2]
  • FSS、機能性神経症状症、身体症状症は同義ではない。症候と各診断要件を専門評価で整理する。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

9出典と適用範囲

  • [1] RCH Functional somatic symptoms。小児FSSの陽性診断・危険所見・機能回復。 確認: 2026-10-23。
  • [2] RCH Abdominal pain chronic。機能性腹痛における器質疾患との併存、検査抑制、日常活動への復帰。腹痛以外へ個別治療は一般化しない。 確認: 2026-10-23。

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

10臨床医が迷う場面

11検査が正常だから心因性と説明してよい?

正常検査だけを根拠にしない。症状の経過と診察の陽性所見から判断し、本人が実際に苦痛を感じていることを認める。仮説と確認できた範囲を説明し、新たな警告所見を再評価する条件と、生活機能を戻す具体的な計画を共有する。

根拠:RCH Functional somatic symptoms

12症状がなくなるまで学校や運動を全部休ませる?

安全な範囲で段階的に活動を戻し、睡眠と日課を整える。症状の消失だけを開始条件にせず、できた活動や参加を目標にする。無理な一括復帰も避け、本人・家族・学校と小さな目標と再診日を決め、必要に応じリハビリや心理職につなぐ。

根拠:RCH Functional somatic symptoms

13同じ症状で再来したら追加検査は不要?

既診断があっても新しい局在神経所見、進行、発熱、体重減少や成長不良は再評価する。一方、所見が変わらず説明可能なら同じ検査を際限なく繰り返さない。経過を診る担当を定め、検査を追加する理由としない理由を共有する。

根拠:RCH Functional somatic symptoms

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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