熱性けいれん

熱性けいれん

救急・外傷・中毒β版・逐条レビュー継続中

2026-07-30更新
β版用量は適用前に一次資料と院内採用を確認。このβ版について

家族説明を開く

当院の当直帯に頭部CT・MRIは撮れない(2026-09-14 確認)。腰椎穿刺はできる。夜間入院もできる。
単純型熱性けいれんはもともと画像を要しないので、当直帯の制約はここに当たらない。
効くのは複雑型・けいれん後に意識が戻らない・麻痺が残る・髄膜刺激徴候のとき。当院では画像で確かめられないので、確かめずに動くけいれん重積細菌性髄膜炎)。
迷ったら帰さずに入院させるという手が当院にはある。

30秒要約

  • 多くは単純型(全身・15分以内・24時間に1回)。あとが残ることはほとんどない。
  • 5分以上は重積として扱う。口に指や物を入れない。時計と側臥位。
  • 複雑型・月齢6か月未満の初回・紫斑・項部硬直は単純型パスに乗せない。

レッドフラグ

所見があったときにどれだけ急ぐかと、家族に何を伝えるかの対応表。3列目の文言は家族説明ページに同じ言葉で載っているので、画面を見せながら渡せる。

緊急度所見家族に伝えること
119けいれんが5分以上 / 止まらない家族ページ「受診の目安」の119の項目を指して伝える
緊急発作後も反応が戻らない、24時間以内の再発家族ページの「受診の目安」に載っている。画面を見せて指差しで渡す
緊急項部硬直・大泉門膨隆・反復嘔吐、片麻痺、6か月未満の初回、紫斑家族ページの「受診の目安」に載っている。画面を見せて指差しで渡す

問診チェック

初期プラン(コア)

  1. ABC・時間。5分以上なら発作停止の処置へ(施設プロトコル)。口内異物挿入はしない。
  2. 単純型 vs 複雑型を切る。複雑型・乳児初回・髄膜炎様は精査側。
  3. 熱源検索は年齢と毒性に応じて。けいれん自体が細菌感染の証明にはならない。
  4. 家族説明 → Family Guide「熱性けいれん」。側臥位、時間を測る、口に入れない、5分で119、と一言。

家族に渡す一文

「あわてず横向きにして、時計で時間を測ってください。口の中には何も入れないでください。5分以上続く、または終わっても反応が戻らないときは119番です。」
https://ampl-kids-health-guide.pages.dev/patient/熱性けいれんについて_患者説明_2026-07-30.html

エスカレーション

  • 重積、複雑型、6か月未満初回、髄膜炎様、紫斑 → 上級医
  • 迷ったらその時点で相談

出典

  • Family Guide febrile-seizure(2026-07-30)と整合

計算

kgこのシートの計算すべてに反映。タブを閉じるまで保持されるので、患者が変わったらクリアする。
計算

アセトアミノフェン頓用量

kg
いつ使う

発熱・疼痛のつらさ緩和目的の頓用。解熱剤は「つらさ緩和」であり治癒判定ではない(本シート正本の記載)。熱の数字を下げること自体は目的にしない。

落とし穴
  • 1回上限と1日上限は別々に効く。体重26kg以上では、1回量の上限を4〜6時間ごとに4回打つと1日上限(1,500mg)を超える。上の「1日の回数」はその逆算で、数字が4未満なら間隔を空けるか1回量を下げる
  • 1回500mg・1日1,500mgの上限を超えない(体重約33kg以上では体重換算より1回上限が先に当たる)
  • ここに出るのは体重換算の「考え方」。個別の処方値は診察で決定し、基礎疾患・併用薬を確認する
次の一手

解熱の有無にかかわらず、水分・反応・呼吸の観察を続ける。受診判断は本シート上部のレッドフラグ表へ。

出典

カロナール(アセトアミノフェン)添付文書(PMDA): 1回10〜15mg/kg・4〜6時間以上あけて投与・1日総量60mg/kgを限度(1回500mg・1日1,500mgを超えない) 添付文書(正本で照合済み・2026-08-14リンク更新)

参考計算・参考判定です。適用は添付文書・現行ガイドライン・院内採用・患者個別要因を確認のうえ医師が判断してください。

判定

熱性けいれん 病型・重積の判定

定義(GL2023・すべて満たすことが前提)

発作の持続時間

そのほかの所見

乳児・低年齢児では髄膜刺激徴候が乏しくても細菌性髄膜炎は除外できない。全身状態(活気・哺乳・機嫌・意識の質)を優先する。5分以上の発作、特にベンゾジアゼピン反応不良例では血糖測定を必須とする。

いつ使う

発熱+けいれん様エピソードの受診時。病型の判定が、脳波・画像などの検査適応と紹介の判断に効く。判定の前にレッドフラグ(髄膜刺激徴候・意識回復不良・Todd麻痺・繰り返す嘔吐・点状出血/紫斑)を外す(本シート§1)。

落とし穴
  • 定義のいずれかを外れるものは「熱性けいれん」ではない — 生後6か月未満の初発は髄膜炎・代謝異常・てんかんの除外診断を優先する
  • 複雑型で脳波を考慮する場合は発作後7日以降が望ましい(直後は非特異的異常が出やすく予測精度が落ちる・CQ3-3)
  • 髄膜刺激徴候の陰性を除外根拠にしない
次の一手

単純型で全身状態が良ければ検査は原則不要、帰宅指導へ(本シート§3・§6)。複雑型・重積、または定義から外れる場合は検査・紹介の適応を検討する。

出典

日本小児神経学会「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」(定義・病型分類・CQ1-1〜1-3・CQ3-3)。URLは本シート詳細リファレンス参照。

参考計算・参考判定です。適用は添付文書・現行ガイドライン・院内採用・患者個別要因を確認のうえ医師が判断してください。

処方

処方

処方の考え方

予防投与の適応は厳格。単純型へのルーチン投与はガイドライン上推奨されない。適応は ①15分以上の遷延性発作の既往がある、または ②下の6項目のうち2つ以上を満たす熱性けいれんが2回以上発生している場合(CQ4-1)。
6項目: i. 焦点発作または24時間以内の反復発作 / ii. 熱性けいれん前からの神経学的異常・発達遅滞 / iii. 熱性けいれん・てんかんの家族歴 / iv. 初回発作が生後12か月未満 / v. 発熱後1時間未満での発作 / vi. 発作時体温38℃未満

場面

この数字の意味

体重換算の考え方であって処方箋ではない。実際の剤形・力価(ドライシロップ10%/20%等)と採用薬は施設ごとに違い、本シートの「院内ローカルルール」(§6)は未確定のまま。g・包数への換算は院内採用を確認したうえで行う。

薬剤名だけで用量が出ないものは、正本にその記載が無いということ。推測の数字は出さない。

参考計算・参考判定です。適用は添付文書・現行ガイドライン・院内採用・患者個別要因を確認のうえ医師が判断してください。

詳細リファレンス10章(正本より)

出所: 正本「熱性けいれん_2026-07-30.md」(起草→敵対的検証→一次資料照合→独立再検証済み)。同期日: 2026-08-14。
用量・基準は「考え方」の記載であり、適用前に一次資料と院内採用・添付文書を確認すること。「医師確認事項」に残る論点は未確定。

  • 区分: 外来編/疾患別ワークフロー
  • 記録日: 2026-07-30
  • 状態: 下書き(要・本人確認)
  • 対象: 小児外来(愛育病院)

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的検証(2026-07-30)で「勝手に確定させてはいけない」と判定された論点。ここだけ見て判断できるようにまとめる。

  1. ジアゼパム坐剤の1回最大量(10mg): 添付文書に「1回最大10mg」という明記の文言は確認できず(PMDA添付文書は「1日1mg/kgを超えない」という日量上限のみ)。ただし坐剤の市販規格が4/6/10mgで最大が10mgであること、二次資料(つだ小児科クリニックのCQ4-2要約)が「1回0.4〜0.5mg/kg(最大10mg)」と明記していることから、本ファイルには安全側の注記として追記した。原著(診断と治療社刊)でのCQ4-2逐語確認、および院内採用坐剤の規格確認を推奨。
  2. 予防投与の適応基準(CQ4-1)の6項目+「2回以上」要件: 二次資料(つだ小児科クリニック)で確認した内容に修正したが、原著CQ4-1本文の逐語確認はできていない。適応判断に直結するため、実際の患者に適用する前に原著確認を。
  3. ブコラム(ミダゾラム口腔用液)の位置づけ: 添付文書上の効能・効果は「てんかん重積状態」であり、学会追加情報が「熱性けいれんというだけの理由で安易に処方すべきではない」と明記(PMDA RMP・学会追加情報で確認済み)。愛育病院での実際の処方運用方針(家庭常備の可否・対象患者の線引き)は医師判断。
  4. 重積時のベンゾジアゼピン不応時エスカレーション基準: 二次治療薬(ホスフェニトイン・フェノバルビタール・レベチラセタム等)への移行、搬送先は施設依存。愛育病院での実際の搬送先・院内採用薬は要確認(6.院内ローカルルールと合わせて確定)。
  5. 出典の逐語性: 出典の大半が二次資料(開業医サイト等)で、原著(ISBN 9784787825643)との逐語照合は未実施。数値・基準を臨床適用する前に原著確認を推奨。

準拠GL: 「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」(日本小児神経学会、熱性けいれん診療ガイドライン改訂ワーキンググループ編、診断と治療社、2023年1月刊)。Minds ガイドラインライブラリ収載(2023年3月6日選定)。2015年版からの改訂版であり、本ワークフローは2023年版のCQ(クリニカルクエスチョン)に基づく。

0. 一目でわかるフロー
受診(発熱+けいれん様エピソード)
  → まず定義に合うか確認(6か月〜60か月・38℃以上・中枢神経感染症/代謝異常/てんかん既往なし)
  → レッドフラグ評価(髄膜刺激徴候・意識回復不良・けいれん遷延など該当あれば即・上位/紹介)
  → 単純型/複雑型/熱性けいれん重積状態の判定
  → 検査(要る/要らない)
  → 治療(発作時対応・必要なら予防投与の適応判断)
  → 再診・帰宅指導・紹介基準
1. レッドフラグ(見逃し厳禁)
  • 髄膜刺激徴候: 項部硬直、Kernig徴候・Brudzinski徴候、乳児では大泉門膨隆
  • 乳児・低年齢児では髄膜刺激徴候が乏しい/欠如することが多く、陰性であっても細菌性髄膜炎の除外根拠にはならない。全身状態(活気・哺乳・機嫌・意識の質)を優先して評価する(小児髄膜炎における身体所見の限界に関する一般的知見)
  • 意識回復不良: 発作後も呼びかけに反応しない・視線が合わない・もうろう状態が遷延 → 髄膜脳炎など中枢神経感染症を疑い救急対応
  • けいれん遷延・けいれん重積状態: 5分以上発作が持続 → 薬物治療(頓挫)の開始を考慮すべき重積状態。30分以上持続、または意識が戻らないまま発作を反復する場合は長期後遺症のリスクにも注意が必要な重積状態
  • 複雑型熱性けいれん(詳細は2.): 焦点性所見(左右非対称、意識障害のみ等)、15分以上の発作、24時間以内の複数回反復
  • 初発が低月齢: 生後6か月未満での初発発作は定義上の熱性けいれんに当てはまらず、髄膜炎・代謝異常・てんかん等の除外診断を優先
  • 発作後の麻痺症状(Todd麻痺)・左右差
  • 繰り返す嘔吐、点状出血・紫斑(髄膜炎菌血症等の敗血症徴候を示唆)
  • てんかんの既往、先天性代謝異常の既往(これらがあれば定義上「熱性けいれん」から除外し別途精査)
2. 重症度・病型の判定

熱性けいれんの定義(GL2023): 主として生後6か月〜60か月(5歳)までに起こる、通常38℃以上の発熱に伴う発作性疾患で、髄膜炎などの中枢神経感染症、先天性代謝異常、その他の明らかな発作の原因がなく、てんかんの既往がないもの。

  • 単純型熱性けいれん: 発作様式がけいれん性(全身性)、15分以内に自然頓挫、24時間以内に発作は1回のみ
  • 複雑型熱性けいれん: 以下のいずれかを満たす場合
  • 発作様式がけいれん以外(焦点性所見、意識障害のみ等、左右非対称)
  • 15分以上持続する発作
  • 24時間以内に複数回発作を反復
  • 熱性けいれん重積状態: 発作が5分以上持続 → 治療介入(頓挫)を考慮すべき状態。30分以上持続、あるいは意識が回復しないまま反復する場合は長期予後にも留意すべき状態として区別
3. 検査
  • 必要:
  • 髄膜刺激徴候(項部硬直・大泉門膨隆等)や意識障害遷延など細菌性髄膜炎・脳炎を積極的に疑う所見がある場合の髄液検査・血液検査(CQ1-1, 1-2)
  • 焦点性所見や遷延性発作を伴う場合の頭部画像検査(CT/MRI)の考慮(CQ1-3)
  • 複雑型で脳波検査を考慮する場合は発作後7日以降の実施が望ましい(発作直後は非特異的異常が出やすく予測精度が落ちるため、CQ3-3)
  • 5分以上遷延する発作、特にベンゾジアゼピン反応不良例では血糖測定(簡易測定可)を必須項目とする。低血糖はそれ自体が痙攣の原因・増悪因子となりうる可逆的病態であり、見落とすと薬物治療を重ねても発作が止まらない事態になりかねない(小児けいれん重積状態の初期対応における一般原則)
  • 不要・過剰になりがち:
  • 単純型で意識清明に回復した初回発作に対する、ルーチンの髄液検査・血液検査・頭部画像検査(CQ1-1, 1-2, 1-3)
  • 熱性けいれん既往児へのルーチン脳波検査(てんかん発症やけいれん再発の予測能は不確実、CQ3-1)
4. 治療
  • 第一選択:
  • 発作時対応: 気道確保・体位(側臥位)確保・発作時間の計測を最優先。多くは5分以内に自然頓挫する
  • 5分以上発作が持続する場合は治療介入(頓挫)を考慮。病院外ではミダゾラム口腔用液(ブコラム等)、医療機関では静注薬(ジアゼパム・ミダゾラム・ロラゼパムのいずれか)で発作を止める、あるいは静注が可能な施設へ搬送する
  • ベンゾジアゼピン系薬剤(坐剤・口腔用液・静注薬いずれも)投与時・投与後はSpO2・呼吸状態を持続的にモニタリングし、酸素・吸引・バッグバルブマスクなど気道管理の準備を整えた上で投与する。院外投与(ブコラム等)後に院内でさらに投与する場合は呼吸抑制の累積リスクに特に注意する(重積状態管理の一般原則)
  • ブコラム(ミダゾラム口腔用液)の位置づけに関する留保: 添付文書上の効能・効果は「てんかん重積状態」であり、日本小児神経学会の追加情報は「発作予防効果を期待する薬剤ではなく、てんかんや熱性けいれんというだけの理由で本剤を安易に処方すべきではない」と明記している。個々の患者で重積発作を繰り返す等、処方の必要性を専門医・主治医が個別に判断した上で家庭常備する場合にのみ選択肢となる(PMDA添付文書・学会追加情報「小児けいれん重積治療ガイドライン2017追加情報:ミダゾラム口腔用液(ブコラム®)について」で確認)
  • 予防投与(発熱時ジアゼパム坐剤)の適応: 単純型へのルーチン投与はGL上推奨されない。適応となるのは、①15分以上の遷延性発作の既往がある、または②次の6項目(i. 焦点発作または24時間以内の反復発作、ii. 熱性けいれん前からの神経学的異常・発達遅滞、iii. 熱性けいれん/てんかんの家族歴、iv. 初回発作が生後12か月未満、v. 発熱後1時間未満での発作、vi. 発作時体温38℃未満)のうち2つ以上を満たす熱性けいれんが2回以上発生している場合(CQ4-1)。※単純な「再発予測因子(家族歴・1歳未満発症・発熱後1時間以内・発作時体温39℃以下)」は5.再診セクションの再発率説明用の一般論であり、予防投与適応の判定基準としては用いない
  • 用量の考え方(一般論・体重換算): ジアゼパム坐剤 0.4〜0.5mg/kg/回(1回最大10mg)を目安に、発熱(目安37.5℃前後)に気づいた時点で速やかに1回目を挿入し、38℃以上の発熱が8時間後も続く場合に限り2回目を追加して終了する、という二相性投与が一般的な考え方。1日総量は1mg/kgを超えない(添付文書上の日量上限)。※個別の処方量・回数は添付文書・院内採用規格・診察所見に基づき医師が決定。本ファイルには患者個別値は記載しない
  • 第二選択・無効時:
  • 遷延性発作を繰り返す例、ジアゼパム坐剤による予防でもコントロール困難な例では、抗てんかん薬の内服は原則として推奨されないが、頻回の重積を繰り返す等の特殊例では専門医判断のもとで考慮されうる(CQ5-1)
  • 急性期エスカレーション基準: ベンゾジアゼピン系薬剤を規定回数(施設プロトコルに従い通常1〜2回)投与しても発作が終息しない場合は、直ちに二次治療薬(ホスフェニトイン・フェノバルビタール・レベチラセタム等の静注抗てんかん薬)投与が可能な高次医療機関へ搬送する。愛育病院での実際の搬送先・院内採用薬・二次治療薬の可否は6.院内ローカルルールの確認と合わせて確定する
  • 上記に該当する場合、または診断・治療方針に迷う場合は小児神経専門医への紹介を検討
  • やってはいけない/非推奨:
  • 単純型に対するルーチンのジアゼパム坐剤予防投与(過鎮静・傾眠により、髄膜炎・脳炎による意識障害の遷延を見逃すリスクがあるため)
  • 解熱薬をけいれん再発の予防目的で投与すること(発作予防効果・発作頻度増加のいずれについても医学的根拠なし、CQ6-1)。ただし発熱による苦痛緩和目的での解熱薬使用自体は問題ない
5. 再診・帰宅指導・保護者説明
  • 再受診すべきサイン(保護者に伝える):
  • けいれんが5分以上続く、または止まらない → ためらわず救急要請(119番)
  • けいれんが止まった後も呼びかけに反応しない・視線が合わない・ぐったりしている(意識回復不良)
  • 24時間以内にけいれんを繰り返す
  • 首が硬い、大泉門が膨らんでいる、繰り返す嘔吐
  • 発作後に手足の動きに左右差・麻痺が残る
  • 発作中にやってはいけないこと(保護者に伝える):
  • 口の中に指や物(箸・タオル等)を入れない、無理に体を押さえつけない
  • 意識がはっきり戻るまで飲食物や薬(解熱薬含む)を与えない
  • 側臥位を保ち、周囲の危険物を除け、発作の様子と持続時間を記録する
  • 経過の見通し:
  • 多くは5分以内に自然に治まり、その後もうろうとした状態を経て徐々に意識が清明に回復する
  • 再発率: 全体ではおよそ3人に1人(約30%程度)が再発する。再発予測因子(家族歴・1歳未満発症・発熱後1時間以内の発作・発作時体温39℃以下)がない場合は約15%程度とより低い
  • てんかん移行: 熱性けいれんを経験した児の9割以上はてんかんを発症しない
  • 予防接種: 熱性けいれんの既往があっても、十分な説明と同意のもとですべての予防接種を接種してよい(CQ8-1)。接種後発熱時の対応(ジアゼパム予防投与中であれば継続方針)は個別に説明
  • 紹介・入院の閾値:
  • 複雑型熱性けいれん、熱性けいれん重積状態(特に30分以上/意識回復不良を伴う反復)
  • 髄膜炎・脳炎を疑う所見がある場合(即日紹介・搬送)
  • 初発が生後6か月未満などの非典型例
  • 短期間に重積を繰り返す例、抗てんかん薬導入の判断が必要な例
  • 保護者の不安が強く外来管理が困難な場合
6. 院内ローカルルール(愛育での運用)
  • (要確認: 院内採用のジアゼパム坐剤・ミダゾラム口腔用液の有無、当直帯での重積対応プロトコル、小児神経専門医への紹介先・連携フロー、予防投与処方の運用基準)
7. 出典

⚠ 上記のうちCQ4-1(予防投与適応の6項目・2回以上要件)・CQ4-2(用量0.4〜0.5mg/kg・最大10mg)は二次資料(つだ小児科クリニックのCQ要約)経由の確認にとどまり、診断と治療社刊行の原著(ISBN 9784787825643)での逐語確認は未実施。臨床適用前に原著確認を推奨。

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的検証(11件の所見)を反映。状態は引き続き「下書き(要・本人確認)」

反映した主な変更:

  • ジアゼパム坐剤の予防投与量を「0.3〜0.5mg/kg/回」→「0.4〜0.5mg/kg/回(1回最大10mg、1日総量1mg/kgを超えない)」に修正。PMDA添付文書(一次情報)・二次資料の双方で確認済み
  • 予防投与の適応基準を、無関係な「再発予測因子リスト」から、GL2023 CQ4-1が定める本来の6項目+「2つ以上×2回以上」要件に修正
  • ブコラム(ミダゾラム口腔用液)について、添付文書上の効能・効果は「てんかん重積状態」であり熱性けいれんへの安易な処方を学会が明示的に戒めている旨の留保を追加(PMDA RMP・学会追加情報で確認済み)
  • レッドフラグ評価に「乳児・低年齢児では髄膜刺激徴候が乏しい」旨、検査に「遷延発作での血糖測定」、治療に「ベンゾジアゼピン投与時の呼吸抑制モニタリング」「ベンゾジアゼピン不応時のエスカレーション基準」、保護者説明に「発作中にやってはいけないこと」を追記(いずれも安全側の追加)
  • 出典に一次情報(PMDA添付文書・RMP・学会追加情報)を追加し、二次資料依存箇所を明示

残る要確認点(冒頭「医師確認事項」参照):

  • CQ4-1・CQ4-2の原著(診断と治療社刊)での逐語確認
  • 院内採用坐剤・搬送先・二次治療薬など愛育病院ローカルルールの確定(6.セクション)
  • ブコラムの院内処方運用方針の確定

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