敗血症・菌血症を疑うとき

敗血症・菌血症を疑うとき

発熱・感染症β版・逐条レビュー継続中

2026-09-12更新
β版用量は適用前に一次資料と院内採用を確認。このβ版について

施設プロファイル: 二次救急/小児集中治療なし。初期蘇生は当院で行い、輸液に反応しない時点で送る。
このシートは当直帯でもほぼ完全に実行できる(2026-09-14 確認)。ルート確保・等張晶質液のボーラス・血液培養の採取・抗菌薬の投与・夜間入院——いずれも当院で可能で、画像を一つも必要としない
欠けているのは1つだけ、経験的抗菌薬の院内採用J-SSCG2024 が挙げる感染巣別の例は、このシートの節「経験的抗微生物薬(J-SSCG2024 Table 9-1-1)」に書き出したので、残るのは「当院で何が使えるか」だけ。
夜間に血液ガスは出せる(2026-09-14 確認)。乳酸が同時に出るかは未確認で、出ないなら灌流はCRT・末梢冷感・尿量・意識で見る。
血液培養は採れるが、夜間に検査室へ提出できない抗菌薬の前に採ることは変わらない——採って保管し、翌朝提出する。後から採り直しても意味のある培養にはならないので、この順番だけは崩さない

30秒要約

  • 小児は成人と違い、肺炎を伴わず、発熱のみを初期症状とした感染巣のはっきりしない菌血症例が多い(厚労省の届出基準にも明記)。
  • 血圧が下がってからでは遅い。代償性ショック(血圧は保たれている)の段階で拾う。CRT延長・四肢冷感・尿量減少が手がかり(最初の5分)。
  • 時刻を決めて動く。5分以内にルート、15分以内に輸液。抗菌薬は「速やかに」——2014年合意意見の「1時間以内」は、J-SSCG2024 で「必ずしも1時間以内という目標は用いない」に変わっている(節「抗菌薬を「1時間以内」に入れるべきか」)。血液培養を先に採ることのほうが優先度が高い
  • 血液培養は抗菌薬の前に採る。ただし採血に手間取って抗菌薬を遅らせない
  • 輸液に反応しない敗血症性ショックは当院で持てない。ICU/PICUのある施設へ。

レッドフラグ

所見があったときにどれだけ急ぐかと、家族に何を伝えるかの対応表。3列目の文言は家族説明ページに同じ言葉で載っているので、画面を見せながら渡せる。

緊急度所見その場で次にやること
119ショック(CRT>3秒・四肢冷感・頻脈・意識低下)下の治療ワークフローを0分から開始。受け入れ先へ第一報
119発熱+紫斑電撃性紫斑病・髄膜炎菌血症を疑う。抗菌薬を遅らせない。血液培養を採りつつ投与
緊急3か月未満の発熱感染巣がなくても精査前提(3か月未満の発熱
緊急乳児の体温低下・無呼吸・筋緊張低下・哺乳不良乳児の敗血症は「発熱」で来ないことがある。全身評価を優先
緊急発熱のみで感染巣がはっきりしない乳幼児小児の菌血症はこの形で来る。血液培養と全身評価
緊急尿量減少(おむつが軽い・排尿がない)循環障害の徴候。輸液へ

経験的抗微生物薬(J-SSCG2024 Table 9-1-1・院内採用は未確定

これはガイドラインが挙げている例であって、当院の採用レジメンではない。
原典自身がこう断っている(逐語): 「Table 9-1-1 は、各患者の詳細な背景、各施設の疫学・アンチバイオグラムなどを踏まえたうえで、抗微生物薬を決定するための参考になることを想定している
つまりこの空欄は書き忘れではなく、施設が埋める前提で設計されている。

選び方(CQ9-1・逐語): 「感染臓器、発生場所(市中、院内、ICU など)、患者背景(免疫状態、治療歴など)を考慮して、想定しうる微生物をカバーできる抗微生物薬を選択する

感染巣年齢原因微生物抗微生物薬の例使用例
呼吸器1〜6か月S. pneumoniae, H. influenzae, B. pertussis第3世代セファロスポリンCTX 200 mg/kg/day・6時間毎
呼吸器6か月〜5歳S. pneumoniae, H. influenzae第3世代セファロスポリンCTX 200 mg/kg/day・6時間毎(原典備考: この年齢帯は原因病原体としてウイルス性が多くを占める
呼吸器5歳〜S. pneumoniae, H. influenzae第3世代セファロスポリンCTX 200 mg/kg/day・6時間毎
尿路E. coli, Enterococcus spp., Klebsiella spp., P. mirabilis第2・3世代セファロスポリンCTM 120 mg/kg/day・8時間毎 または CTX 200 mg/kg/day・6時間毎
腹腔内E. coli, Enterococcus spp., Klebsiella spp., P. mirabilis第3世代セファロスポリンCTX 200 mg/kg/day・6時間毎
皮膚・軟部組織Group A Streptococcus, S. aureus第1世代セファロスポリンCEZ 150 mg/kg/day・8時間毎蜂窩織炎
中枢神経新生児(〜2か月)GBS, E. coli, S. pneumoniae, Hib, L. monocytogenes第3世代セファロスポリン+バンコマイシン+アンピシリンCTX 300 mg/kg/day・6時間毎VCM 60 mg/kg/day・6時間毎ABPC 300 mg/kg/day・6時間毎。原典備考: 特に1か月未満では抗ヘルペスウイルス薬の併用を考慮
中枢神経2か月〜S. pneumoniae, Hib第3世代セファロスポリン+バンコマイシンCTX 300 mg/kg/day・6時間毎VCM 60 mg/kg/day・6時間毎。原典備考: 世界では Neisseria meningitidis は頻度が多いが、日本では稀

略号: CTX=セフォタキシム、CEZ=セファゾリン、CTM=セフォチアム、VCM=バンコマイシン、ABPC=アンピシリン。

抗ヘルペスウイルス薬の用量は本シートに書いていない。原典の表の「使用例」欄に数値の記載はあるが、PDFからのテキスト抽出では薬剤名と数値の対応を確実に読み取れなかったため、転記していない。使うなら原典の表を直接確認すること。

中枢神経の行は、細菌性髄膜炎シートが引く細菌性髄膜炎診療ガイドライン2014 の推奨と一致しない。
髄膜炎GL2014は「パニペネム・ベタミプロンまたはメロペネム」+「セフトリアキソンまたはセフォタキシム」、J-SSCG2024 は「第3世代セファロスポリン+バンコマイシン」。
国内の2つのガイドラインで初期選択が違うので、院内でどちらに寄せるかを決めておく必要がある(下の要確認)。

抗菌薬を「1時間以内」に入れるべきか(2024年版で変わった)

本シートのワークフローが使う「1時間以内」は、2014年の小児重症敗血症 合意意見の「経験的抗菌薬は重症敗血症認識後1時間以内に開始する」に基づく。

J-SSCG2024 はこの目標から後退している(CQ2-2・成人対象・逐語):
敗血症あるいは敗血症性ショックと認知した後、抗菌薬は可及的早期に開始するが、必ずしも 1 時間以内という目標は用いないことを弱く推奨する(GRADE 2C)

理由(逐語): 「1 時間以内の抗菌薬投与に固執することによって原因微生物診断の推定が不十分となり、不必要な広域・多剤抗菌薬投与が増加する可能性がある

ただし同じ解説がこう釘を刺している(逐語): 「予想される標的微生物をカバーする適切な抗菌薬を選択し、可及的速やかに投与することを否定するものではないことに注意が必要である

小児側(CQ9-1)に時間の数値はない。あるのは「敗血症と診断後に速やかに投与することを目標とし」という表現だけ。

当直の読み方: 時計を目標にしない。ただし遅らせない。 急ぐべきは「抗菌薬を早く入れること」ではなく、血液培養を先に採ること感染巣を1分でも早く絞ること。当院は画像が夜間X線しかないので、感染巣の推定は病歴と診察でやるしかない——節「経験的抗微生物薬」の表は感染巣別なので、感染巣が絞れないと選べないという構造になっている。

治療ワークフロー(時刻を決めて動く)

出典は「日本での小児重症敗血症診療に関する合意意見」(日本集中治療医学会 小児集中治療委員会, 2014)のフローと J-SSCG。時間軸は施設の高度医療体制の有無によらず、現場でまず実施すべき初期対応として位置づけられている

経過やること
0分認識する。バイタル・意識・CRT・四肢冷感・尿量。酸素投与
5分以内静脈路を確保する。取れなければ骨髄路(J-SSCG2016は小児敗血症性ショックで骨髄路を一時的な投与経路として弱く推奨)
15分以内等張晶質液 20 mL/kg をボーラス投与。反応を見て反復。血液培養を採ってから抗菌薬
速やかに経験的抗菌薬を開始する2014年合意意見は「1時間以内」だが、J-SSCG2024 は「必ずしも1時間以内という目標は用いない」(GRADE 2C)に後退している(節「抗菌薬を「1時間以内」に入れるべきか」)。時計を目標にせず、血液培養を先に採ることを優先する
反復輸液に反応しなければ最大60 mL/kg以上まで反復(2014年合意意見)。同時に受け入れ先へ連絡
輸液不応当院で持てない。強心薬・昇圧薬・人工呼吸管理が要る。ICU/PICUへ

輸液量についての注意(2024年版で慎重化している)

  • J-SSCG2024は「調整晶質液に対する反応を評価しながら 10〜20 mL/kg ずつボーラス投与を反復…輸液速度や輸液量の上限について提示できる情報はない」としている。
  • 背景に、アフリカ3か国のFEAST試験(急速輸液群で死亡率が高かった)がある。ただしJ-SSCG2024自身が「FEAST研究に組み入れられた患者は、全体の57%がマラリアに罹患…日本の敗血症患者に外挿しづらいという指摘もある」と記している。
  • 2014年合意意見(最大60 mL/kg以上)と2024年版(10〜20 mL/kgずつ反復・上限は提示できない)で記載が異なる。院内でどちらに寄せるかを決めておく必要がある(要確認)。

血液培養の採り方(小児用ボトル・1 mL以上で陽性率が上がる)

年齢採取量の目安
新生児1〜2 mL
乳児2〜3 mL
幼児・学童3〜5 mL
思春期10〜20 mL

2セット以上採る。ただしこのために抗菌薬投与が遅れないようにする。

認識の基準(小児SIRS/Goldstein基準)

J-SSCG2016は「小児敗血症の定義は、現時点では2005年のGoldsteinらによる基準…とし、そのうち臓器機能障害を伴うものを重症敗血症とする」としている。年齢区分ごとに頻脈・徐脈・呼吸数・白血球数・収縮期血圧の基準が設定されている(例: 0日〜1週で頻脈>180、呼吸数>50、白血球>34,000または<5,000、収縮期血圧<65)。

Phoenix Sepsis Score(呼吸・心血管・凝固・神経の4系統を各0〜3点、合計2点以上で敗血症、心血管サブスコア1点以上で敗血症性ショック)は、J-SSCG2024が「作成時点での定義としてはIPSCC(Goldstein基準)を用いているが、広く使われていくことが予想される」と記している。

要確認: 年齢区分ごとの完全な数値表は本シートに転記していない。院内で採用する基準表を決めて掲示すること。

鑑別(発熱のみで来た乳幼児)

病態見分け次の一手
ウイルス感染3か月未満の発熱の約9割はウイルス感染とされる。残り1割程度に敗血症や細菌性髄膜炎が含まれる「9割はウイルス」を帰す根拠にしない
尿路感染症乳児は発熱のみのことが多い検尿の閾値を低く尿路感染症
細菌性髄膜炎髄膜刺激徴候は乳幼児で必発ではない疑ったら細菌性髄膜炎のフローへ
川崎病発熱が続き、抗菌薬に反応しない主要症状を数える(川崎病
腸重積・外科的腹症「ぐったり」で来る腹部と陰嚢を診る(急性腹痛

送る/持つ(当院=二次救急・小児集中治療なし)

状態当院の扱い
認識・ルート確保・初期輸液・血液培養・抗菌薬開始当院で行う。送り先に着くまで待たない
初期輸液に反応しない敗血症性ショック持てない。JRC蘇生ガイドライン2020も「初期輸液組成に不応の敗血症小児は院内のICUあるいは近隣のPICUで管理することが望ましい」としている
強心薬・昇圧薬が要る持てない
人工呼吸管理が要る持てない

送ると決めた時点でやること

  1. 抗菌薬を投与してから送る(投与していないなら、その理由を伝える)
  2. 投与した輸液の量・開始時刻・反応を時系列で渡す
  3. 血液培養を採ったかどうかを明示する
  4. 骨髄路を使ったならその旨も

エスカレーション(施設オーバーレイで上書き)

  • 要確認:経験的抗菌薬の院内採用J-SSCG2024 Table 9-1-1 の候補(CTX/CTM/CEZ/VCM/ABPC)のうち、院内にあるのはどれか、当直帯に出せるか。用量は節「経験的抗微生物薬」の表に書き出した
  • 要確認:中枢神経の初期選択をどちらに寄せるか細菌性髄膜炎GL2014(パニペネム・ベタミプロンまたはメロペネム+セフトリアキソンまたはセフォタキシム)と J-SSCG2024(第3世代セファロスポリン+バンコマイシン)で推奨が違う。院内で1つに決めないと、当直医が2つのシートを見て迷う
  • 要確認:抗菌薬のタイミングを院内でどう掲示するか。2014年合意意見の「1時間以内」を残すか、J-SSCG2024 の「可及的早期・1時間は目標にしない」に寄せるか
  • 要確認:ICU/PICUのある施設の夜間・休日の受け入れ先と直通番号
  • 要確認:骨髄針の在庫と、当直医が使えるか
  • 要確認:小児用血液培養ボトルの在庫
  • 要確認:輸液量を2014年合意意見と2024年版のどちらに寄せるか

家族に渡す一文

「細菌が血液の中に入って全身に影響している可能性があります。時間との勝負なので、診断が確定する前に点滴と抗菌薬を始めます。お子さんの場合、熱だけが症状で、どこが悪いかはっきりしないことがよくあります。当院でできる治療を始めたうえで、集中的な管理が必要と判断したら、設備のある病院へ移っていただきます。」

医師確認事項(要・岡本判断)

  • 要確認:経験的抗菌薬の院内レジメン。本シートは意図的に薬剤名・用量を書いていない(年齢・想定起炎菌・院内アンチバイオグラムで決まるため)。ここが空のままでは「1時間以内」が絵に描いた餅になる
  • 要確認:初期輸液を2014年合意意見(20 mL/kgボーラス・最大60 mL/kg以上)と J-SSCG2024(10〜20 mL/kgずつ反復・上限提示なし)のどちらで運用するか。
  • 要確認:Goldstein基準の年齢別数値表を院内に掲示するか。Phoenix Sepsis Scoreへ移行するか。
  • 要確認:抗菌薬投与までの時間と死亡率を結びつけた定量データは、今回の調査範囲では日本国内の小児対象のものが見つからなかった。本シートが引く数値(米国Cruz 2011の4.0%→2.5%、ブラジルde Oliveira 2008の40%→12%)は海外データである点の扱い。

出典

  • 日本集中治療医学会 小児集中治療委員会.日本での小児重症敗血症診療に関する合意意見.日本集中治療医学会雑誌 2014;21:67-88. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/21/1/21_67/_pdf (2026-09-12閲覧)。「経験的抗菌薬は重症敗血症認識後1時間以内に開始する」「抗菌薬開始前に血液培養を2セット以上採取する。ただし、このために抗菌薬投与が遅れないようにする」、輸液蘇生アルゴリズム(5分以内に静脈路・骨髄路確保、15分以内に20 mL/kg等張晶質液を最大60 mL/kg以上までボーラス、血液培養後に抗菌薬投与)、「小児のみに特化した知見はないが、早期に適切な抗菌薬を投与する意義は成人と小児とで違いはないと考えられる」。引用されるQI研究(米国 Cruz AT, et al. Pediatrics 2011: 1時間以内の輸液負荷+抗菌薬で死亡率4.0%→2.5%)とRCT(ブラジル de Oliveira CF, et al. Intensive Care Med 2008: 敗血症性ショック死亡率40%→12%)はいずれも海外データ
  • 日本版敗血症診療ガイドライン2016(J-SSCG2016)CQ19 小児.https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/advpub/0/advpub_24S0022/_pdf/-char/ja (2026-09-12閲覧)。小児敗血症の定義(Goldstein基準)と小児SIRSの年齢区分別基準、血液培養の採取量目安(根拠は笠井正志ら、感染症学会雑誌 2013;87:620-3)、骨髄路を一時的な投与経路として弱く推奨(CQ19-15)。
  • 日本版敗血症診療ガイドライン2024(J-SSCG2024).日集中医誌 2024;31:S1165-1313.全文PDF https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsicm/31/Supplement/31_2400001/_pdf (2026-09-14 に pdftotext で本文照合)。
  • CQ9-1(小児敗血症性ショックに対する経験的抗微生物薬): 「感染臓器、発生場所(市中、院内、ICU など)、患者背景(免疫状態、治療歴など)を考慮して、想定しうる微生物をカバーできる抗微生物薬を選択する」、Table 9-1-1「小児の市中発症の感染巣と抗微生物薬の例」(呼吸器・尿路・腹腔内・皮膚軟部組織・中枢神経の感染巣別に、原因微生物・抗微生物薬の例・使用例の用量)、および「Table 9-1-1 は、各患者の詳細な背景、各施設の疫学・アンチバイオグラムなどを踏まえたうえで、抗微生物薬を決定するための参考になることを想定している」。
  • CQ2-2(成人対象): 「敗血症あるいは敗血症性ショックと認知した後、抗菌薬は可及的早期に開始するが、必ずしも 1 時間以内という目標は用いないことを弱く推奨する(GRADE 2C)」、理由「1 時間以内の抗菌薬投与に固執することによって原因微生物診断の推定が不十分となり、不必要な広域・多剤抗菌薬投与が増加する可能性がある」、留保「予想される標的微生物をカバーする適切な抗菌薬を選択し、可及的速やかに投与することを否定するものではないことに注意が必要である」。
  • CQ2-3(成人対象・BQ): 「疑わしい感染巣ごとに、患者背景、疫学や迅速微生物診断法に基づいて原因微生物を推定し、臓器移行性と耐性菌の可能性も考慮して選択する方法がある」。
  • 旧リンク(https://www.jsicm.org/pdf/cq/J-SSCG2024/J-SSCG2024_Main.pdf ・2026-09-12閲覧)。CQ9-2「調整晶質液に対する反応を評価しながら10〜20 mL/kgずつボーラス投与を反復…輸液速度や輸液量の上限について提示できる情報はない」、FEAST試験への言及と外挿の限界、Phoenix Sepsis Scoreの位置づけ、市中発症小児敗血症の主要原因菌。
  • 厚生労働省.侵襲性肺炎球菌感染症 届出基準.https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-09-02.html (2026-09-12閲覧)。「小児 成人と異なり、肺炎を伴わず、発熱のみを初期症状とした感染巣のはっきりしない菌血症例が多い」。
  • 日本蘇生協議会.JRC蘇生ガイドライン2020 小児の蘇生(PLS).「日本版敗血症診療ガイドラインで推奨されているとおり、初期輸液組成に不応の敗血症小児は院内のICUあるいは近隣のPICUで管理することが望ましい」。

処方

kgこのシートの計算すべてに反映。タブを閉じるまで保持されるので、患者が変わったらクリアする。
処方

処方の考え方

血液培養は抗菌薬投与の前に採るが、そのために抗菌薬投与を遅らせない。輸液に反応しない敗血症性ショックは当院で持てず、ICU/PICUのある施設へ送る。経験的抗菌薬は年齢・想定起炎菌・院内アンチバイオグラムで決まるため、本シートは意図的に用量を書いていない。初期輸液は2014年合意意見とJ-SSCG2024で量の記載が異なり、院内でどちらに寄せるか要確認。

対応

この数字の意味

体重換算の考え方であって処方箋ではない。実際の剤形・力価(ドライシロップ10%/20%等)と採用薬は施設ごとに違い、本シートの「院内ローカルルール」(§6)は未確定のまま。g・包数への換算は院内採用を確認したうえで行う。

薬剤名だけで用量が出ないものは、正本にその記載が無いということ。推測の数字は出さない。

参考計算・参考判定です。適用は添付文書・現行ガイドライン・院内採用・患者個別要因を確認のうえ医師が判断してください。

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