キャッチアップ接種
予防接種・健診β版・逐条レビュー継続中
施設プロファイル: 二次救急/予防接種の専門外来ではない。当直に来るのは「今すぐ打ってほしい」ではなく「積み残しをどうするか」という相談・トリアージが中心。
標準的な接種スケジュールは予防接種のスケジュール、異なるワクチン間の間隔・同時接種の一般原則は予防接種の間隔と同時接種を参照。本シートはその2本と重ねず、「遅れた・抜けた接種にどう追いつくか」と「それが本当にのんびりしたキャッチアップの相談か、実は時間制限のある曝露後予防(PEP)の相談か」だけを扱う。
30秒要約
- キャッチアップの原則はひとつ。最初からやり直すのではなく、これまでの接種回数をそのまま数え、規定の最短間隔で残りを詰める。
- 当直の仕事は接種そのものより選別。「麻疹・水痘の患者と会った」を、のんびりした積み残し相談と間違えないこと。曝露後対応には時間の制限がある。
- 年齢の上限は絶対。ロタウイルスワクチンは「特別の事情」による2年延長の対象にならない(学会資料に明記)。上限を過ぎたら理由を問わず接種しない。
- HPVの2価・4価ワクチンのキャッチアップ経過措置は2026年3月末で終了済み(現行の学会キャッチアップスケジュールにも記載がない)。
- 母子手帳がない・海外接種歴がある児も、接種回数はゼロに戻さないのが原則。ただし当直で新規に打つ前に、記録の確認を先に。
レッドフラグ → 次の一手
所見があったときにどれだけ急ぐかと、家族に何を伝えるかの対応表。3列目の文言は家族説明ページに同じ言葉で載っているので、画面を見せながら渡せる。
| 緊急度 | 所見 | その場で次にやること | 時間の勝負 |
|---|---|---|---|
| 緊急 | 麻疹患者との接触歴があり、ワクチン歴が不十分・不明 | 「積み残し」として翌日以降に回さない。麻疹の曝露後対応に切り替える | 時間制限あり(リンク先参照) |
| 緊急 | 水痘患者との接触歴があり、未接種または免疫不全 | 水痘(みずぼうそう)の曝露後対応に切り替える | 時間制限あり(リンク先参照) |
| 緊急 | 汚染創・深い刺創で破傷風トキソイド接種歴が3回未満・不明 | 通常のキャッチアップ相談ではなく創処置の一部。創処置と縫合の適応の破傷風予防判断表で決める | 当日(創処置時) |
| 当日 | ロタウイルス未接種で、年齢が上限(1価=生後24週0日/5価=生後32週0日)に迫っている、または既に超えている | 上限を過ぎたら理由を問わず接種できない。「特別の事情」による延長の対象にもならない。無理に受けようとする家族に正確に伝える | 週単位(待てない) |
| 当日 | 長期入院・免疫抑制治療などで定期接種が止まっていた児が退院・治療終了した | 「特別の事情」による2年延長の対象になりうる。ただしワクチンごとの年齢上限(下表)を確認し、外来・かかりつけへ確実につなぐ | 数日〜週単位 |
| 当日 | 母子手帳がない/海外での接種歴があり、次に何を打てるか分からない | 当直で新規に接種しない。海外等の接種歴は医師の判断と保護者の同意があれば回数としてカウントできるため、既接種歴の確認を先に行うよう外来につなぐ | 数日〜週単位 |
キャッチアップの原則と年齢上限(学会表をそのまま使う)
日本小児科学会は、2011年4月から推奨スケジュールを、2013年からはキャッチアップスケジュールを別に公表している。学会サイトの解説にはこうある。
「近年、多くの新しいワクチンが国内で認可され、接種できるようになりました。それに伴い、小児期の予防接種スケジュールはより複雑になっています。日本小児科学会では、2011年4月から学会の推奨する予防接種スケジュールを発表してきましたが、併せて、2013年からは、標準的な接種時期を逃した児に対するキャッチアップスケジュールを発表しています。」
学会のキャッチアップスケジュール(2026年9月改訂版)は、ワクチンごとに「1回目接種の最低年齢」「最後の接種の最高年齢(添付文書上、これを超えて接種できない)」「最短の接種間隔」を1枚の表にまとめたもの。当直の使い方は単純で、この表と照合して「まだ間に合うか」「もう対象外か」を最初に判定すること。
「特別の事情」による2年延長(ワクチンごとに年齢上限が違う)
厚生労働省の定期接種実施要領は、長期療養等で定期接種を受けられなかった者について次のように定める。
「ロタウイルス感染症、RSウイルス感染症、インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症を除く法の対象疾病(以下「特定疾病」という。)について、それぞれ政令で定める予防接種の対象者であった者…であって、当該予防接種の対象者であった間に、(2)の特別の事情があることにより予防接種を受けることができなかったと認められる者については、当該特別の事情がなくなった日から起算して2年(高齢者の肺炎球菌感染症及び帯状疱疹に係る定期接種を受けることができなかったと認められるものについては、当該特別の事情がなくなった日から起算して1年)を経過する日までの間…、当該特定疾病の定期接種の対象者とすること。」
「特別の事情」とは、要約すると次のいずれか(原文は出典欄)。
- 「重症複合免疫不全症、無ガンマグロブリン血症その他免疫の機能に支障を生じさせる重篤な疾病」にかかったこと
- 白血病・再生不良性貧血・重症筋無力症・膠原病(若年性関節リウマチ・全身性エリテマトーデス等)・潰瘍性大腸炎・ネフローゼ症候群など、免疫の機能を抑制する治療を必要とする重篤な疾病にかかったこと
- 「臓器の移植を受けた後、免疫の機能を抑制する治療を受けたこと」
- それらに準ずると医学的に認められるもの
- 「災害、ワクチンの大幅な供給不足その他これに類する事由が発生したこと」
ただしワクチンごとに年齢の上限があり、日本小児科学会のキャッチアップスケジュールと厚労省実施要領はどちらも次の上限を示している。
| ワクチン | 「特別の事情」延長でも打てる年齢の上限 |
|---|---|
| BCG | 「4歳に達するまでの間」 |
| 5種混合(DPT-IPV-Hib、破傷風を含む) | 「15歳(5種混合ワクチンを使用する場合に限る。)に達するまでの間」 |
| Hib単独で行う場合 | 「10歳に達するまでの間」 |
| 小児の肺炎球菌(PCV15/PCV20) | 「6歳に達するまでの間」(PCV20を健康小児に侵襲性感染症予防目的で接種する場合も6歳未満) |
| ロタウイルス | この制度の対象外(下記) |
ロタウイルスだけは別枠(絶対年齢上限)
学会のキャッチアップスケジュールは、ロタウイルスの最後の接種の最高年齢を1価ワクチン(ロタリックス)で「生後24週0日」、5価ワクチン(ロタテック)で「生後32週0日」と定め、末尾に次の一文を添えている。
「ただし、ワクチンによっては年齢の上限があるので注意する(注1,3,7)なお、ロタウイルスワクチンはこの制度の対象とならない。」
学会資料は1回目の接種を生後15週未満で開始するよう定めている(表のセル内で改行があり逐語引用ではなく本シートでの要約。数値は出典のPDF原本で確認すること)。当直で「なんとか打てないか」と聞かれても、上限年齢を過ぎたら当院・他院を問わず接種そのものが行われない。正確に伝えることが仕事。
5種混合・4種混合は通算4回まで
学会資料は次のように注記している。
「4種混合ワクチンと5種混合ワクチンの接種回数は4回までに限られているので、百日咳予防のための5回目の追加接種については、就学前を目処に3種混合ワクチンを用いて行う(ただし任意接種)。6回目の追加接種も、11-13歳未満を目処に2種混合の代わりに3種混合ワクチンを接種してもよい(ただし任意接種)。」
4種混合で始めて5種混合に切り替えた児も、種類をまたいで通算4回まででカウントする。
海外接種歴・母子手帳がない場合
厚労省実施要領は次のように定める。
「接種回数を決定するに当たり、海外等で受けた予防接種については、医師の判断と保護者の同意に基づき、既に接種した回数分の定期接種を受けたものとしてみなすことができることに留意すること。」
つまりゼロにリセットしないのが原則。ただし当直の医師の判断だけで即断せず、記録(海外の接種証明書・相当する記録)を確認できるまでは外来で確認する方が安全。
HPVキャッチアップ(2価・4価)はすでに終了している
厚生労働省は令和8年3月31日付通知(感発0331第5号、適用は令和8年4月1日)で次の改正を行った。
「予防接種法第5条第1項に基づくヒトパピローマウイルス感染症の定期の予防接種について、組換え沈降2価及び4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチンを定期接種に用いるワクチンから除くこと並びにキャッチアップ接種が終了することに伴う所要の改正を行う。」
2026年9月改訂版の学会キャッチアップスケジュールにも、2価・4価HPVの経過措置は記載がなく、9価ワクチンの通常の定期接種年齢の記載のみになっている。「まだ間に合うか」と聞かれたら、この経過措置はもう終わっていると答える。 9価ワクチンの現行の定期接種対象(年齢・回数)は、接種のたびに学会の最新版スケジュールで確認する。
MRの特例(2025年4月〜2027年3月、まだ続いている)
学会資料の注8。
「令和6(2024)年度内に生後24か月に達した第1期対象者(2022年4月2日-2023年4月1日生まれ)、および、令和6(2024)年度における第2期の対象者(2018年4月2日-2019年4月1日生まれ)であって、MRワクチンの偏在等が生じたことを理由にワクチンの接種ができなかったと市町村⾧が認める場合、令和7(2025)年4月1日から令和9(2027)年3月31日までの2年間、接種対象期間を超えて定期接種として接種が可能」
2026年9月現在、この特例はまだ有効(終了は2027年3月末)。該当する生年月日の児は自治体窓口に案内する。
鑑別:よくあるもの(当直で慌てなくていい遅れ)
| 場面 | 見分け | 当院の対応 |
|---|---|---|
| 次のシリーズの予定が単純に飛んだ(旅行・体調不良・行事) | 曝露歴なし、年齢上限まで余裕がある | 最短間隔で詰められる範囲。外来予約でよい |
| コロナ・熱性疾患などで一時中断していた | 治癒していれば通常どおり再開でよい | 外来予約 |
| 転居・転院で接種歴の管理者が変わった | 記録の所在さえ分かれば足りる | 外来でかかりつけに照会 |
| 4種混合→5種混合の切替児で回数の数え方が分からないと相談された | 緊急性なし。通算4回のカウントの問題 | 外来で母子手帳を見ながら整理 |
| 単に「予防接種、間に合いますか」という漠然とした相談 | 曝露・年齢上限のいずれにも該当しない | 外来予約に回してよい |
鑑別:見逃してはいけないもの
| 場面 | 見逃すとどうなるか | 当院の対応 |
|---|---|---|
| 曝露後予防が必要なのに「積み残し」として翌日以降に回してしまう | 麻疹・水痘のワクチン・免疫グロブリンには時間の制限があり、期限を過ぎると発症を防げなくなる | 上のレッドフラグ表で振り分け、麻疹・水痘(みずぼうそう)に切り替える |
| ロタウイルスの年齢上限を超えているのに、家族に押されて接種してしまう | 「特別の事情」による延長の対象にもならないため、根拠のない接種になる | 年齢を確認し、超えていれば接種しない |
| 免疫不全児・移植後の児に生ワクチン(BCG・MR・水痘・おたふくかぜ)を安易に勧める | 生ワクチンは接種不適当・要注意の対象になりうる | 当直で単独判断せず、小児科・感染症科に相談(予防接種を受けられないとき・注意が必要なとき) |
| 汚染創・深い刺創のトキソイド歴確認を「あとで予防接種相談」として先送りする | 破傷風予防は創処置と同時に決めるもの | 創処置と縫合の適応の判断表で創処置時に決める |
| HPVキャッチアップ経過措置がまだ続いていると誤って案内する | 実際は2026年3月末で終了済み | 終了している事実を伝え、9価の通常の定期接種年齢を案内する |
治療ワークフロー(当院でやること)
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | まず曝露歴を聞く。麻疹・水痘の患者との接触があれば、この時点でキャッチアップの相談から曝露後対応に切り替える |
| 2 | 創がある場合は、破傷風トキソイドの判断を創処置と同時に行う(創処置と縫合の適応) |
| 3 | 曝露・創のいずれもなければ、母子手帳でこれまでの接種回数を確認する。手帳がなければ当直では新規に打たず、記録確認を外来に依頼する |
| 4 | 年齢を確認し、上表の「年齢上限」に抵触していないか判定する。特にロタウイルスの絶対年齢上限は必ず確認する |
| 5 | 「特別の事情」(長期療養・免疫抑制治療・災害・ワクチン供給不足)に該当しそうであれば、その旨を記録し、自治体への申請が要ることを保護者に伝える |
| 6 | 上記のいずれにも該当しない、緊急性のない遅れであれば、当直では接種せず、かかりつけ・予防接種外来の予約につなぐ |
| 7 | 当直でキャッチアップ接種そのものを行うかどうかは施設方針次第(下のエスカレーション参照) |
問診チェック
- 麻疹・水痘の患者との接触の有無(あれば曝露後対応に切り替える)
- 創の有無(あれば破傷風トキソイドの判断を先に行う)
- 母子手帳の有無、これまでの接種回数・接種日
- 海外での接種歴の有無(証明書の有無)
- 免疫不全・免疫抑制治療・臓器移植の既往(生ワクチンの適応判断に必要)
- 長期入院・災害・ワクチン供給不足など、接種できなかった理由(「特別の事情」に該当するか)
- 対象ワクチンの年齢(特にロタウイルス・HPV・5種混合の年齢上限に近いか)
- MR特例の対象生年月日(2022年4月2日〜2023年4月1日生まれ、2018年4月2日〜2019年4月1日生まれ)に該当するか
送る/持つ(当院=二次救急・予防接種の専門外来ではない)
| 状態 | 当院の扱い |
|---|---|
| 麻疹・水痘の曝露後対応が必要 | 曝露後対応として扱う(麻疹・水痘(みずぼうそう))。通常のキャッチアップとして先送りしない |
| 創に伴う破傷風予防の判断 | 創処置と同時に当院で判断する(創処置と縫合の適応) |
| 単純な接種間隔の遅れ、緊急性なし | 当院で新規に接種するかは施設方針次第。多くはかかりつけ・予防接種外来の予約に回す |
| 免疫不全・移植後の生ワクチン適応判断 | 小児科・感染症科へ相談。当直で単独判断しない |
| 「特別の事情」による2年延長の該当性確認・申請 | 自治体(市町村)が最終判断。当院は診断書等の作成で協力する立場 |
| 母子手帳紛失・海外接種歴の確認 | 当院で新規に打たず、確認を優先。確認後にかかりつけ・外来で接種 |
エスカレーション(施設オーバーレイで上書き)
- 要確認:当直でキャッチアップ接種そのものを実施するか、それとも案内・予約のみに留めるか
- 要確認:免疫不全・移植後患児の生ワクチン適応を相談する窓口(小児科・感染症科のオンコール)
- 要確認:「特別の事情」に該当する場合の診断書作成・市町村への申請手続きを院内の誰が担うか
- 要確認:海外接種歴・母子手帳がない児の接種歴確認の実務手順(自治体・海外医療機関への照会方法)
- 要確認:MR特例(2025年4月〜2027年3月)対象者の抽出・案内フローの院内体制
- 要確認:院内でのワクチン在庫(キャッチアップで通常と異なる種類・本数のワクチンが要ることがある)
家族に渡す一文
「予防接種が予定より遅れていても、最初からやり直す必要はありません。今まで受けた回数はそのまま数えて、決められた間隔をあけて残りを追いつかせます。ただしワクチンによっては、これ以上は打てないという年齢の上限があります。特にロタウイルスの飲むワクチンは、この上限を過ぎると理由に関わらず接種できません。母子手帳を持って、かかりつけ医または予防接種の外来で相談してください。もしはしか(麻疹)や水ぼうそう(水痘)にかかった人と最近会った場合は、これは『積み残し』とは別の急ぎの相談です。すぐに伝えてください。」
医師確認事項(要・岡本判断)
- 要確認:本シートは日本小児科学会「日本小児科学会が推奨する予防接種キャッチアップスケジュール」(2026年9月改訂版)と厚生労働省「定期接種実施要領」(令和8年3月31日改正・感発0331第5号)を一次資料としている。診療ガイドラインではない。用量には触れていない。
- 要確認:ロタウイルスの1回目接種の下限(生後15週未満)は、学会PDFの表が複数列の構成で、機械的なテキスト抽出では該当セルの文字列が隣接セルと入り交じり、逐語のまま確認できなかった。本シートでは目視で読み取った内容を要約で記載している。数値そのものは出典欄のPDF原本で必ず確認すること。
- 要確認:「特別の事情」の該当性(重篤な疾病・免疫抑制治療の該当性)の医学的判断は本シートでは要件の列挙にとどめており、個別の該当判断は市町村・かかりつけ医と相談して決めるもの。
- 要確認:麻疹・水痘曝露後の具体的な時間制限(何時間・何日以内か)は、本シートでは一次資料を再確認していない。既存の麻疹・水痘(みずぼうそう)の出典に依拠しているため、数値の最終確認はそちらを参照。
- 要確認:破傷風トキソイドの判断基準も本シートでは再確認しておらず、創処置と縫合の適応に依拠している。
- 要確認:当直でキャッチアップ接種そのものを実施するか(案内・予約のみに留めるか)は院内方針が未確定(エスカレーション参照)。
- 要確認:HPV9価ワクチンの現行の定期接種対象年齢・回数条件は変更が続いている領域のため、接種のたびに学会の最新版キャッチアップスケジュールで確認すること(本シートは2026年9月時点の記載)。
出典
- 公益社団法人日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会.日本小児科学会が推奨する予防接種キャッチアップスケジュール(2026年9月改訂版).https://www.jpeds.or.jp/uploads/2026-09/20260909_catch_up_schedule.pdf (2026-09-13閲覧)。「肺炎球菌(PCV15、PCV20)について、PCV20を健康小児に対して侵襲性感染症予防目的で接種する場合は6歳未満と注記を追記しました」「特別の事情(免疫不全状態など)で接種できなかった場合、特別の事情がなくなった日から2年まで、かつ、6歳に至るまでであれば定期接種の対象となる」(肺炎球菌・注1)「特別の事情(免疫不全状態など)で接種できなかった場合、特別の事情がなくなった日から2年まで、かつ、15歳に至るまでであれば定期接種の対象となる」(5種混合・注3)「特別の事情(免疫不全状態など)で接種できなかった場合、特別の事情がなくなった日から2年まで、かつ、4歳に至るまでであれば定期接種の対象となる」(BCG・注7)「4種混合ワクチンと5種混合ワクチンの接種回数は4回までに限られているので、百日咳予防のための5回目の追加接種については、就学前を目処に3種混合ワクチンを用いて行う(ただし任意接種)。6回目の追加接種も、11-13歳未満を目処に2種混合の代わりに3種混合ワクチンを接種してもよい(ただし任意接種)」(注4)「令和6(2024)年度内に生後24か月に達した第1期対象者(2022年4月2日-2023年4月1日生まれ)、および、令和6(2024)年度における第2期の対象者(2018年4月2日-2019年4月1日生まれ)であって、MRワクチンの偏在等が生じたことを理由にワクチンの接種ができなかったと市町村⾧が認める場合、令和7(2025)年4月1日から令和9(2027)年3月31日までの2年間、接種対象期間を超えて定期接種として接種が可能」(注8)「定期予防接種の対象者であった間に、特別の事情により予防接種を受けることができなかった者は、特別の事情がなくなった日から2年を経過する日までの間は定期接種の対象者となる。ただし、ワクチンによっては年齢の上限があるので注意する(注1,3,7)なお、ロタウイルスワクチンはこの制度の対象とならない」(表末尾の注記)。ロタウイルスの最後の接種の最高年齢は表中に「生後24週0日」(1価ワクチン・ロタリックス)「生後32週0日」(5価ワクチン・ロタテック)と記載(1回目接種の下限=生後15週未満は、表の当該セルが機械的なテキスト抽出では隣接セルと文字列が入り交じり逐語確認ができなかったため、本シートでは目視で読み取った内容の要約として記載。医師確認事項参照)。
- 公益社団法人日本小児科学会.日本小児科学会が推奨する予防接種キャッチアップスケジュール|一般の方.https://www.jpeds.or.jp/general/prevention/20018.html (2026-09-13閲覧、ページ更新2026.9.9)。「近年、多くの新しいワクチンが国内で認可され、接種できるようになりました。それに伴い、小児期の予防接種スケジュールはより複雑になっています。日本小児科学会では、2011年4月から学会の推奨する予防接種スケジュールを発表してきましたが、併せて、2013年からは、標準的な接種時期を逃した児に対するキャッチアップスケジュールを発表しています」。
- 厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部長.「予防接種法第5条第1項の規定による予防接種の実施について」の一部改正について(感発0331第5号、令和8年3月31日、別添「定期接種実施要領」).https://www.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T260413H0020.pdf (2026-09-13閲覧)。改正の概要5「予防接種法第5条第1項に基づくヒトパピローマウイルス感染症の定期の予防接種について、組換え沈降2価及び4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチンを定期接種に用いるワクチンから除くこと並びにキャッチアップ接種が終了することに伴う所要の改正を行う」(適用期日:令和8年4月1日)。第19条(1)「ロタウイルス感染症、RSウイルス感染症、インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症を除く法の対象疾病(以下「特定疾病」という。)について、それぞれ政令で定める予防接種の対象者であった者…であって、当該予防接種の対象者であった間に、(2)の特別の事情があることにより予防接種を受けることができなかったと認められる者については、当該特別の事情がなくなった日から起算して2年(高齢者の肺炎球菌感染症及び帯状疱疹に係る定期接種を受けることができなかったと認められるものについては、当該特別の事情がなくなった日から起算して1年)を経過する日までの間…、当該特定疾病の定期接種の対象者とすること」。(2)特別の事情ア〜エのうち「重症複合免疫不全症、無ガンマグロブリン血症その他免疫の機能に支障を生じさせる重篤な疾病」「臓器の移植を受けた後、免疫の機能を抑制する治療を受けたこと」「災害、ワクチンの大幅な供給不足その他これに類する事由が発生したこと」は逐語確認済み。残る1項目(白血病・再生不良性貧血等の重篤な疾病の列挙)は原文がPDFの改ページ(本文中にページ番号が挟まる)にかかっており、本シートでは前後をつないだ要約として本文中に記載した(逐語引用はしていない)。(3)対象期間の特例「ジフテリア、百日せき、急性灰白髄炎及び破傷風については、15歳(5種混合ワクチンを使用する場合に限る。)に達するまでの間」「結核については、4歳に達するまでの間」「Hib感染症については、10歳に達するまでの間(5種混合ワクチンを使用する場合にあっては、15歳に達するまでの間)」「小児の肺炎球菌感染症については、6歳に達するまでの間」。第8条「接種回数を決定するに当たり、海外等で受けた予防接種については、医師の判断と保護者の同意に基づき、既に接種した回数分の定期接種を受けたものとしてみなすことができることに留意すること」。
- 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト.日本の予防接種スケジュール 最新版.https://id-info.jihs.go.jp/immunization/schedule/currently/index.html (2026-09-13閲覧)。標準的な定期・任意接種スケジュール(2026年8月1日版)を提供していることを確認。本シートでは同ページの存在と改訂日の確認のみに用い、標準スケジュールの詳細な転記は予防接種のスケジュールに委ねている。