アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

アレルギー・皮膚β版・逐条レビュー継続中

2026-07-31更新
β版用量は適用前に一次資料と院内採用を確認。このβ版について

家族説明を開く

30秒要約

  • アトピー性皮膚炎。家族説明と同じ受診サインで切る。
  • まず毒性・気道・循環を見る。迷ったら上級医。
  • 家族には説明ページを渡し、様子見の自己判断を止めさせる。

レッドフラグ

所見があったときにどれだけ急ぐかと、家族に何を伝えるかの対応表。3列目の文言は家族説明ページに同じ言葉で載っているので、画面を見せながら渡せる。

緊急度所見家族に伝えること
緊急大きさのそろった水ぶくれ・ただれが急に何個も広がり、発熱やぐったりした様子を伴う家族ページの「受診の目安」に載っている。画面を見せて指差しで渡す
当日黄色いかさぶたや汁の出る発赤が急に広がる、または皮膚が熱を持って腫れが広がってきた家族ページの「受診の目安」に載っている。画面を見せて指差しで渡す
当日保湿とお薬を1〜2週間続けても良くならない、かゆくて眠れない日が続く家族ページの「受診の目安」に載っている。画面を見せて指差しで渡す
当日体重が増えない、食欲がない、元気がない状態が続く家族ページの「受診の目安」に載っている。画面を見せて指差しで渡す
当日目のまわりの湿疹が重い、または長引いている家族ページの「受診の目安」に載っている。画面を見せて指差しで渡す
当日感染を繰り返しやすい、あざができやすい、体重が増えにくいなど、いつもと違う様子が重なって気になるとき家族ページの「受診の目安」に載っている。画面を見せて指差しで渡す

問診チェック

初期プラン(コア)

  1. ABC と毒性を先に見る。
  2. 上のレッドフラグで 119 / 今日受診 / 説明して帰宅 を分ける。
  3. 検査・薬は施設プロトコル。用量は書かない。
  4. 家族説明を渡す。

家族に渡す一文

この説明ページに、今日の判断と受診の目安がまとまっています。当てはまるサインがあれば様子を見続けずに連絡してください。
https://ampl-kids-health-guide.pages.dev/patient/アトピー性皮膚炎について_患者説明_2026-07-31.html

エスカレーション

  • レッドフラグ、判断に迷う → 上級医

出典

  • Family Guide atopic と整合

手技

手技

アトピー性皮膚炎は十分量の外用を貫き、二次感染を見逃さない

外用不足(FTU基準で処方量の42.4%が不足)が慢性化・再燃の主因になりやすい。「薄く塗る」でなく十分量(FTU基準)を保湿と抗炎症外用薬のセットで塗ることが基盤で、その上に重症度・部位・年齢に応じたランクの外用薬を選ぶ。カポジ水痘様発疹症・とびひ・免疫不全示唆所見などのレッドフラグを見逃さない。

始める前に

  • 瘙痒、特徴的皮疹と分布(急性病変と慢性病変の混在)、慢性・反復性経過(乳児2ヶ月以上、その他6ヶ月以上)の3つを満たすかで診断する
  • 年齢による皮疹分布(乳児期は頭・顔から体幹・四肢へ下降、幼小児期は頸部・四肢屈曲部、思春期以降は上半身)に合致するか確認する
  • 強い炎症を伴う皮疹の体表面積(BSA)で重症度(軽症/中等症10%未満/重症10〜30%未満/最重症30%以上)を判定してから治療方針を決める。一度の診察で決め打ちせず経過も含め総合評価する
  • 難治性・治療反応不良の湿疹では、疥癬・接触皮膚炎の見落としや外用量不足をまず再確認する。乳児では乳児脂漏性皮膚炎との鑑別も行う
  • 出生直後からの重症紅皮症・湿疹様皮疹に好酸球増多・毛髪異常・免疫不全示唆所見が重なる場合は、Netherton症候群・Omenn症候群・Wiskott-Aldrich症候群を鑑別に挙げてから治療方針を決める

手順

  1. 1

    入浴後速やかに、皮膚の乾燥が気になるタイミングで1日複数回、刺激の少ない保湿剤をたっぷり塗布する

    保湿単独では中等症以上の炎症は制御できないため、必ず抗炎症外用薬と併用する

  2. 2

    重症度・部位・年齢に応じてステロイド外用薬のランクを選ぶ(顔・頸部・間擦部などはミディアム〜ストロング、体幹・四肢は重症度に応じてストロング〜ベリーストロング)

  3. 3

    塗布量は体重換算でなくFTU(finger tip unit)で考える。保護者が塗布する場合も保護者自身の指のFTUを基準にする

  4. 4

    処方量の指導は「薄く塗る」でなく「ティッシュに軽く付着する程度、テカる・少し光る程度まで」量を確保するよう伝える

    FTU基準で42.4%の処方量が不足していた一方、不足を自覚していた患者は15.2%にとどまる

  5. 5

    頻回に再燃する部位には、寛解導入後も保湿を継続しつつステロイド外用薬またはタクロリムス軟膏を週2回程度予防的に塗布するプロアクティブ療法へ移行する

    炎症が消退して正常に見える皮膚にも炎症細胞が残存し再燃しやすい

  6. 6

    標準治療(スキンケア+適切な外用薬+プロアクティブ療法)で十分な効果が得られない中等症以上は、外用療法の質を十分検証してから全身療法への切り替えを検討する

  7. 7

    経口JAK阻害薬・生物学的製剤の導入前に、生ワクチン接種歴と今後の接種予定を確認し専門医と共有する

やってはいけない

  • 保護者のステロイド忌避を理由に無治療・自己判断中止で放置すること。炎症を残すと慢性化・苔癬化・かゆみの悪循環を招き、結果的により強いランク・より長期のステロイドが必要になる
  • 「薄く塗る」指導によるFTU不足のままの継続。不十分な抗炎症治療は寛解に到達できず再燃を繰り返す原因になる
  • 明確な食物アレルギーの確定診断(病歴+必要に応じた専門的検査・食物経口負荷試験)なしに、保護者の自己判断・AIの提案で食物除去を行う/勧めること
  • 保湿剤を併用せず抗炎症外用薬のみで管理すること
  • 抗ヒスタミン薬内服のみで炎症そのものをコントロールしようとすること
  • 外用不足を検証せずに安易に全身療法へ移行すること
  • 「顔だから」「年齢が低いから」という理由だけで皮疹の重症度に見合わない弱いランクを選んでしまうこと
  • 出生直後からの紅皮症・特徴的な毛髪異常を伴う難治性湿疹(Netherton症候群疑い)に、通常のAD治療と同様に強いランクのステロイドを広範囲・長期に外用すること。経皮吸収が全身に及び医原性クッシング症候群・副腎抑制を招くリスクがある
  • 眼囲に強力な外用ステロイドを反復使用すること自体が緑内障・白内障の医原性リスクになるため、眼囲は原則ウィーク〜ミディアムランクに留める

終わったあと

  • 大きさのそろった水疱・びらんが急に多発し発熱や元気のなさを伴う(カポジ水痘様発疹症の疑い)は再受診すべきサインと伝える
  • 黄色い浸出液・かさぶたを伴う発赤が急速に広がる、または熱を持って腫れが広がる(とびひ・蜂窩織炎の疑い)は再受診すべきサインと伝える
  • 標準治療を1〜2週間続けても改善しない、またはかゆみで眠れない状態が続く場合は再受診すべきサインと伝える
  • 体重が増えない・食欲がない・活気がない状態が続く場合も再受診すべきサインと伝える
  • AD自体は学校感染症には該当せず登園・登校を制限する必要は基本的にないが、合併したとびひは治癒するまでプール・入浴の共用を避けると伝える
  • ステロイドは適切なランク・十分な量(FTU基準)・適切な期間で使用すれば効果が高く副作用は管理可能であり、忌避による中断はかえって長期・強いステロイドを招くと説明する
  • 「掻き壊した部位に黄色いかさぶた」=とびひ、「大きさのそろった水疱・びらんが急速に多発し発熱を伴う」=カポジ水痘様発疹症、という見分け方を伝える
  • 湿疹があること自体は食物アレルギーの証拠ではなく、自己判断・インターネット情報での食物除去は行わないよう伝える
  • ダニ対策(寝具の洗濯・天日干し、拭き掃除、エアコンフィルター清掃)と汗・摩擦・爪による掻破対策(発汗後の洗い流し、爪を短く切る)を伝える

この場で持てない・送る

  • 標準治療を数週間〜数ヶ月継続しても中等症以上が持続する場合、全身療法の適応検討で皮膚科・アレルギー専門医へ紹介する
  • 眼囲の重症・難治病変は眼科紹介を検討する
  • カポジ水痘様発疹症で広範囲・全身状態不良の場合は入院適応
  • 免疫不全症を疑う所見がある場合は速やかに専門施設へ紹介する
  • 生物学的製剤(デュピルマブ等)は厚生労働省の最適使用推進ガイドラインにより投与施設・医師に専門医の関与等の要件が課されるため、紹介先が要件を満たすか事前に確認する
  • 要確認:院内採用のステロイド外用薬・タクロリムス軟膏・デルゴシチニブ軟膏・ジファミラスト軟膏の採用状況、全身療法紹介先とルート、疥癬疑い時の顕微鏡検査体制、カポジ水痘様発疹症の入院・点滴体制、食物アレルギー精査への紹介ルート
  • 要確認:経口JAK阻害薬・生物学的製剤の適応年齢・体重条件は製剤ごとに改定されるため、導入前に最新添付文書で必ず確認する

手順・適応・禁忌はすべて本シートの正本の記載のみ。院内の器材・採用薬・搬送先は施設ごとに違うため、適用前に院内ルールを確認すること。

詳細リファレンス8章(正本より)

出所: 正本「アトピー性皮膚炎_外来管理_2026-07-31.md」(起草→敵対的検証→一次資料照合→独立再検証済み)。同期日: 2026-08-14。
用量・基準は「考え方」の記載であり、適用前に一次資料と院内採用・添付文書を確認すること。「医師確認事項」に残る論点は未確定。

  • 区分: 外来編/疾患別ワークフロー
  • 記録日: 2026-07-31
  • 状態: 下書き(要・本人確認)
  • 対象: 小児外来(愛育病院)

⚠ 本ファイルはAIが最新の文献・ガイドラインをWeb検索して起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ・個別処方値や患者情報は書かない。

0. 一目でわかるフロー
受診(掻痒・湿疹を主訴)
  → レッドフラグ評価(二次感染・免疫不全示唆所見・眼合併症示唆 → 即対応/紹介)
  → 重症度・病型の判定(厚労科研重症度のめやす+年齢別皮疹分布で診断基準を確認)
  → 検査(多くは臨床所見のみで診断可、特異的IgEはルーチンでなく補助)
  → 治療(スキンケア=保湿の基盤の上に、抗炎症外用薬で寛解導入)
       ├ 第一選択: ステロイド外用薬(ランク×部位×重症度)またはタクロリムス/JAK阻害外用薬/PDE4阻害外用薬
       └ 寛解後: プロアクティブ療法(保湿継続+抗炎症外用薬を週2回程度で間欠塗布)で寛解維持
  → 再診・帰宅指導(FTUで十分量/ステロイド忌避への対応/二次感染サイン/食物除去は安易にしない)
  → 標準治療で反応不良・中等症以上が持続 → 全身療法(生物学的製剤/経口JAK阻害薬)の適応検討で専門医紹介
1. レッドフラグ(見逃し厳禁)
  • カポジ水痘様発疹症(単純ヘルペスウイルスの重畳感染): ADの湿疹部位に、大きさがほぼ均一な小水疱・びらん・痂皮が急速に多発し、発熱・倦怠感を伴う。眼瞼・口唇などの粘膜に及ぶと角膜潰瘍・視力障害のリスクがあるため眼科紹介を検討する。範囲が限局していれば抗ヘルペスウイルス薬の内服で対応可能だが、広範囲・全身状態不良(哺乳不良、活気低下、高熱)の場合は敗血症化しうるため入院のうえ抗ウイルス薬の点滴投与が必要であり、様子を見ずに紹介・入院を検討する(出典1・13)。
  • 伝染性膿痂疹(とびひ)の急速拡大・全身症状: 掻破部からの黄色ブドウ球菌・溶血性連鎖球菌感染で膿疱・びらん・痂皮が急速に拡大する場合、限局した通常のとびひと区別し、発赤の急速な拡大・熱感・発熱を伴う場合は蜂窩織炎への進展を除外する(出典12)。
  • 免疫不全症を示唆する所見: 難治性でステロイド外用薬に反応不良な湿疹に加えて、①反復する重症細菌・真菌・ウイルス感染、②血小板減少(点状出血・出血傾向)、③体重増加不良・慢性下痢、④家族歴(男児で母方に易感染性の家族歴)がそろう場合はWiskott-Aldrich症候群等の原発性免疫不全症候群を鑑別に挙げ、専門施設(免疫科・小児科上位施設)へ紹介する。WASは易感染性・血小板減少(血小板サイズ低下を伴う)・難治性のアトピー性湿疹様皮疹を3主徴とする(出典14)。
  • Omenn症候群(重症複合免疫不全症の一亜型): 生後間もなくから始まる紅皮症・広範な湿疹様皮疹に加え、リンパ節腫脹・肝脾腫、末梢血好酸球増多、血清IgE高値(IgGは低下)を伴う場合はこの鑑別を挙げる。RAG1/RAG2等の遺伝子変異による重症複合免疫不全症(SCID)の一亜型で、ステロイド外用・免疫抑制薬に一時的には反応するため通常のADや前述のWASと誤認され見逃されやすいが、根治には早期の造血幹細胞移植が必要で、対応が遅れると予後不良である。乳児期の非典型的な重症紅皮症・湿疹様皮疹+好酸球増多+リンパ節腫脹は速やかに専門施設へ紹介する(出典21)。
  • Netherton症候群: 出生直後からの魚鱗癬様紅皮症、特徴的な毛髪異常(陥入性裂毛症=bamboo hair)、高IgE血症・好酸球増多を三主徴とし、掻痒・湿疹様皮疹からADと誤診されやすい。SPINK5遺伝子変異による皮膚バリア障害のため角層の脱落が著明に亢進しており、通常のAD治療と同様にストロング〜ベリーストロングのステロイドを広範囲・長期に外用すると経皮吸収が全身に及びやすく、医原性クッシング症候群・副腎抑制などの重篤な全身性副作用を招くリスクがある。出生直後からの紅皮症・特徴的な毛髪異常を伴う難治性湿疹はこの鑑別を必ず想起し、疑えば安易に強いランクを広範囲へ外用しない(出典22)。
  • 重症・広範囲の炎症が遷延し、成長・発達に影響している場合: 掻痒による睡眠障害の持続、体重増加不良、活動性低下は、標準治療の見直し(外用の質・量の再確認、プロアクティブ療法導入、全身療法の適応検討)を急ぐサインである。
  • 眼囲の重症・難治性AD: 眼瞼のADが重症・慢性に経過する場合、白内障・網膜剥離等の眼合併症のリスクがあるため、症状が強い・長期化する眼囲病変は眼科紹介を検討する(出典1)。加えて、AD自体だけでなく強力な外用ステロイドを眼周囲に反復使用すること自体が緑内障・白内障の医原性リスクになるため、眼囲は原則ウィーク〜ミディアムランクに留め、それでも改善しない・長期化する場合は漫然と継続せず眼科・専門医と連携する。
  • 難治性の湿疹で治療反応が乏しいまま経過する場合: 疥癬・接触皮膚炎など他疾患の見落とし、あるいは外用薬の使用量不足(塗布量不足がFTU基準で4割強に上るとの報告あり、後述)を必ず再確認する(出典3)。乳児期については、生後2〜3ヶ月頃までに頭部・眉間・鼻唇溝など皮脂腺の多い部位を中心に、黄色調の脂性鱗屑を伴う紅斑で始まり瘙痒が軽微で全身への拡大に乏しい乳児脂漏性皮膚炎との鑑別も必要になる。多くは生後3ヶ月頃までに自然軽快する点、瘙痒が強く体幹・四肢屈曲部にも及ぶ典型的なADとの分布の違いが鑑別の手がかりになる(出典23)。
2. 重症度・病型の判定

診断基準(日本皮膚科学会)

以下1〜3を満たす場合、症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断する(出典1・5)。

  1. 瘙痒
  2. 特徴的皮疹と分布: 皮疹は湿疹病変。急性病変(紅斑・湿潤性紅斑・丘疹・漿液性丘疹・鱗屑・痂皮)と慢性病変(浸潤性紅斑・苔癬化病変・痒疹・鱗屑・痂皮)が混在する。
  3. 慢性・反復性経過: 乳児では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上を慢性とする。

年齢による皮疹分布の特徴

年齢層好発部位の傾向
乳児期頭・顔に始まり、しばしば体幹・四肢に下降する
幼小児期頸部、四肢屈曲部(肘窩・膝窩)が主体
思春期・成人期上半身(顔・頸部・胸・背)に皮疹が強くなる傾向

診断は年齢に応じてこの分布パターンに合致するかを確認する(出典5)。

重症度分類(厚生労働科学研究班「重症度のめやす」、GL引用)

強い炎症を伴う皮疹(紅斑・丘疹・びらん・浸潤・苔癬化などを伴う病変)の体表面積(BSA)で判定する。軽度の皮疹(軽度紅斑・乾燥・落屑主体)のみの場合は面積によらず軽症とする。

重症度基準
軽症面積に関わらず、軽度の皮疹のみ
中等症強い炎症を伴う皮疹がBSAの10%未満
重症強い炎症を伴う皮疹がBSAの10%以上30%未満
最重症強い炎症を伴う皮疹がBSAの30%以上

(出典6。臨床研究ではSCORAD等のスコアも用いられるが、外来での簡便な重症度判定にはこの面積ベースの分類を用いる)

外来運用の要点: 重症度は治療(外用薬のランク選択・全身療法の適応検討)とプロアクティブ療法の要否を決める起点になる。一度の診察で決め打ちせず、経過(再燃頻度・寛解維持の可否)も含めて総合評価する。

3. 検査
  • 必要:
  • 診断は基本的に問診と視診による臨床診断で行う。診断基準(1章)と重症度分類(2章)はいずれも臨床所見ベースであり、確定診断に必須の検査項目はない。
  • 非典型的な経過・治療抵抗性で他疾患の除外が必要な場合に限り、鑑別のための検査(疥癬を疑う場合の顕微鏡検査/ダーモスコピー検査でのヒゼンダニ検出など)を選択的に行う(出典15)。
  • 難治例・重症例で食物アレルギーの関与を積極的に疑う場合(乳児で特定の食物摂取と皮疹増悪の時間的関連が明確、消化器症状を伴う等)は、血清アレルゲン特異的IgE抗体をアレルギー専門医と連携して検討する。ただし検査結果のみで除去を決めない(4章「やってはいけない」参照)。
  • 不要・過剰になりがち:
  • 典型的なADで治療反応も良好な症例に、ルーチンで多項目の食物アレルゲン特異的IgE検査を行うこと。感作の有無(陽性)は臨床的な食物アレルギーの存在を意味しない(偽陽性が多く、不必要な除去食につながりやすい)。
  • 血清総IgE値は重症度と相関しないため、治療方針決定のためにルーチンで測定・追跡する意義は乏しい。
  • 皮膚生検・パッチテストは、典型的な経過のADには不要。接触皮膚炎の関与が強く疑われる難治部位に限り検討する。
4. 治療

第一選択

基盤: スキンケア(保湿) — 抗炎症治療の効果を維持し、再燃を予防するための土台。入浴後速やかに、皮膚の乾燥が気になるタイミングで1日複数回、刺激の少ない保湿剤をたっぷり塗布する。保湿単独では中等症以上の炎症は制御できないため、必ず抗炎症外用薬と併用する(出典1・9)。

抗炎症外用薬による寛解導入 — 重症度・部位・年齢に応じて薬剤クラスとランクを選ぶ。

薬剤クラス年齢の目安・濃度位置づけ
ステロイド外用薬年齢制限なし(濃度・ランクは重症度・部位で選択)急性炎症の第一選択。ランクはⅠ群(ストロンゲスト)〜Ⅴ群(ウィーク)の5段階。顔・頸部・間擦部など皮膚の薄い部位はミディアム〜ストロング、体幹・四肢は重症度に応じてストロング〜ベリーストロングを選択するのが一般的な使い分け(出典2)
タクロリムス軟膏(プロトピック)小児用0.03%は2歳以上顔・頸部などステロイドの長期使用による皮膚萎縮を避けたい部位に有用。抗炎症作用はステロイドのストロングクラス相当とされる(出典8)
デルゴシチニブ軟膏(コレクチム、外用JAK阻害薬)0.25%は生後6ヶ月以上、0.5%は2歳以上顔を含む全身に使用可能な非ステロイド外用薬の選択肢(出典9)
ジファミラスト軟膏(モイゼルト、外用PDE4阻害薬)生後3ヶ月以上(0.3%/1%)非ステロイド外用薬のもう一つの選択肢(出典10)

顔面・低年齢でのランク選択の考え方: 「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」の解説では、「顔だから」「年齢が低いから」という理由だけで皮疹の重症度に見合わない弱いランクを選んでしまうケースがあると指摘されており、重症度評価に基づいたランクを選択し、寛解後にランクを下げる・非ステロイド系に切り替える段階的な運用が推奨されている(出典28)。一方で、乳幼児は体表面積/体重比が成人より大きく、顔面は皮脂腺が多いため経皮吸収量が相対的に多いことも知られている(出典16)。実務上は、重症度に見合わないほど弱いランクへ機械的に下げない一方、乳幼児の顔面など吸収の多い部位では効果判定・副作用(皮膚萎縮・毛細血管拡張等)の確認頻度を上げ、漫然と長期継続しないという両立が要点になる。

体重換算の考え方: TCS(ステロイド外用薬)の塗布量は体重換算ではなくFTU(finger tip unit)で考える。1FTU=成人の人差し指の先端から第一関節までチューブから絞り出した量(約0.5g)で、成人の手のひら2枚分の面積(体表面積の約2%)に相当する(軟膏の場合。ローション・クリームで目安は異なる)。保護者が小児に塗布する場合も、保護者自身の指のFTUを基準にする(出典7・17)。

部位(成人基準)目安量
顔・頸部2.5FTU
片手(両面)1FTU
片足2FTU
上肢(手を除く)3FTU
下肢(足を除く)6FTU
体幹前面(胸・腹)7FTU
体幹背面(背・殿部)7FTU

外来での要点: 小児AD患者を対象とした横断研究では、FTU基準で42.4%の処方量が不足していた一方、量が足りないと自覚していた患者は15.2%にとどまり、外来での過小治療(塗布量不足による効果不十分・慢性化)が常態化しやすいことが示されている(出典7)。処方量の指導では「薄く塗る」ではなく「ティッシュに軽く付着する程度、テカる・少し光る程度まで」量を確保するよう伝える。

プロアクティブ療法(寛解維持): 頻回に再燃を繰り返す部位に対して、寛解導入後も保湿によるスキンケアを継続しつつ、ステロイド外用薬またはタクロリムス軟膏を定期的に(週2回など)予防的に塗布し寛解状態を維持する治療法。炎症が消退して正常に見える皮膚にも炎症細胞が残存し再燃しやすいことが背景にある。複数のRCT・システマティックレビューで寛解維持に有用性が示され、基剤単独と比較して有害事象の有意差は報告されておらず、GLで強く推奨されている(出典1・11)。再燃を繰り返す症例では、寛解後に「症状が消えたら外用中止」ではなくプロアクティブ療法へ移行する説明を行う。

第二選択・無効時

  • 標準治療(スキンケア+適切な外用薬+プロアクティブ療法)で十分な効果が得られない中等症以上の場合、全身療法への切り替えを検討する。外用療法の質(ランク・量・部位選択・アドヒアランス)を十分に検証してから全身療法へ進むのが原則であり、外用不足のまま全身療法に飛びつかない。
  • 生物学的製剤(いずれも中等症以上が対象、外用治療で効果不十分な場合):
  • デュピルマブ(デュピクセント): 生後6ヶ月以上に適応。IL-4/IL-13経路を阻害。
  • ネモリズマブ(ミチーガ): 6歳以上に適応(2024年3月に13歳以上から適応拡大)。掻痒シグナル(IL-31受容体)を標的とする。
  • トラロキヌマブ(アドトラーザ): 15歳以上に適応。IL-13を阻害。
  • 経口JAK阻害薬(いずれも専門的なモニタリング体制のもとで導入):
  • ウパダシチニブ(リンヴォック): 12歳以上かつ体重30kg以上に適応。
  • アブロシチニブ(サイバインコ): 12歳以上に適応。
  • バリシチニブ(オルミエント): 成人は2020年12月に承認済み(4mg/日、状態に応じ2mgへ減量)。2024年3月に小児(2歳以上)への用法用量が追加され、体重30kg以上は成人と同じ4mg→2mg、30kg未満は2mg→1mgで投与する。関節リウマチ薬として先行知名度が高いが、AD治療薬としても日本で正式に承認されているため、他剤と並ぶ選択肢として扱う(「参考」ではない)(出典25)。
  • 副作用モニタリング(クラス共通の枠組み警告): 経口JAK阻害薬は、関節リウマチ患者を対象としたトファシチニブのORAL Surveillance試験を根拠に、TNF阻害薬と比較して悪性腫瘍・MACE(主要有害心血管イベント)・血栓塞栓症・全死亡率のいずれも増加しうることが示され、日本を含む各国規制当局がクラス全体(AD適応のウパダシチニブ・アブロシチニブ・バリシチニブを含む)に対して枠組み警告を設定している。これに加えて帯状疱疹再燃・脂質異常等のモニタリングも必要であり、導入判断・処方は皮膚科/アレルギー専門医との連携下で行うのが原則。小児科外来での役割は適応の見極めと紹介、導入後の全身状態フォローが中心(出典1・18・19・24・25)。⚠年齢・体重条件の細部は製剤ごとに改定されるため、導入前に最新添付文書で必ず確認する。
  • 生ワクチン接種歴・接種計画の確認: 経口JAK阻害薬・生物学的製剤とも免疫機能に影響するため、導入前に生ワクチン接種歴と今後の接種予定を確認し、治療中の生ワクチン接種可否(禁忌・延期の要否)を専門医と共有する。
  • シクロスポリン内服は、成人(16歳以上)では2008年に「既存治療で十分な効果が得られない、強い炎症を伴う皮疹がBSA30%以上」のAD患者への適応が承認されている。小児(16歳未満)への使用は国内承認適応に含まれず適応外使用に相当するため、専門医判断のもとでのみ検討する(出典27)。

やってはいけない/非推奨

  • 保護者のステロイド忌避を理由に無治療・自己判断中止で放置すること。炎症を残したまま経過すると、慢性化・苔癬化・かゆみの悪循環を招き、結果的により強いランク・より長期のステロイドが必要になる(5章参照)。
  • 「薄く塗る」指導によるFTU不足のままの継続。不十分な抗炎症治療は寛解に到達できず、再燃を繰り返す原因になる(4章前半参照)。
  • 明確な食物アレルギーの確定診断(病歴+必要に応じた専門的検査・食物経口負荷試験)なしに、保護者の自己判断・AIの提案で食物除去を行う/勧めること。「湿疹があるから食物アレルギーがある」という前提は誤りで、感作(特異的IgE陽性)のみでの除去は不必要な栄養制限・成長障害のリスクを高める。GLでも食事療法単独でADを明確に改善する強いエビデンスは得られていないとされる(出典4)。
  • 保湿剤を併用せず抗炎症外用薬のみで管理すること(スキンケアの基盤を欠くと再燃しやすい)。
  • 抗ヒスタミン薬内服のみで炎症そのものをコントロールしようとすること(掻痒の補助的な緩和にとどまり、皮膚炎症自体への効果は限定的)。
  • 外用不足を検証せずに安易に全身療法へ移行すること(第二選択の項参照)。
5. 再診・帰宅指導・保護者説明
  • 再受診すべきサイン(保護者に伝える):
  • 大きさのそろった水疱・びらんが急に多発し、発熱や元気のなさを伴う(カポジ水痘様発疹症の疑い)
  • 黄色い浸出液・かさぶたを伴う発赤が急速に広がる、または熱を持って腫れが広がる(とびひ・蜂窩織炎の疑い)
  • 標準治療(保湿+処方量どおりの外用薬)を1〜2週間続けても改善しない、またはかゆみで眠れない状態が続く
  • 体重が増えない・食欲がない・活気がない状態が続く
  • 経過の見通し・登園/登校の目安:
  • 適切な外用治療とプロアクティブ療法による寛解維持で、多くは学童期にかけて軽快傾向をたどる。
  • AD自体は学校感染症には該当せず、登園・登校を制限する必要は基本的にない。ただし合併したとびひ(伝染性膿痂疹)は、患部をガーゼ等で覆っていれば通常は出席停止の対象にならないが、治癒するまでプール・入浴の共用は避ける運用が一般的(出典12)。
  • 紹介・入院の閾値:
  • 標準治療(適切なランク・十分な量の外用薬+保湿+プロアクティブ療法)を数週間〜数ヶ月継続しても中等症以上が持続する場合、全身療法の適応検討で皮膚科・アレルギー専門医へ紹介する。
  • 眼囲の重症・難治病変は眼科紹介を検討する。
  • カポジ水痘様発疹症で広範囲・全身状態不良の場合は入院適応。
  • 免疫不全症を疑う所見(1章)がある場合は速やかに専門施設へ紹介する。

保護者説明で忘れがちな重点3点:

  1. ステロイド忌避への対応: 「怖い薬」という印象がSNS等で広がりやすいが、適切なランク・十分な量(FTU基準)・適切な期間で使用すれば効果が高く副作用は管理可能である。逆に忌避による治療中断・不十分な使用は炎症の慢性化を招き、結果的により長期・より強いステロイドが必要になる悪循環につながることを、FTUの目安を示しながら具体的に説明する(4章参照)。
  2. 二次感染(とびひ・カポジ水痘様発疹症)の見分け方: バリア機能の低下したAD患者はとびひ・カポジ水痘様発疹症を合併しやすい。「掻き壊した部位に黄色いかさぶた」=とびひ、「大きさのそろった水疱・びらんが急速に多発し発熱を伴う」=カポジ水痘様発疹症、という具体的なサインを保護者に伝えておく(1章参照)。
  3. 食物アレルギーとの関係: 湿疹があること自体は食物アレルギーの証拠ではない。自己判断・インターネット情報での食物除去は行わず、関与が疑われる場合は専門的な評価(病歴+必要に応じた特異的IgE・食物経口負荷試験)のもとで判断する(4章参照)。
  4. 環境整備: ダニ(ヒョウヒダニ)は年長児・成人ADの重要な悪化因子。寝具のこまめな洗濯・天日干し、部屋の拭き掃除、エアコンフィルターの清掃で室内のダニ量を減らせる。汗・摩擦・爪による掻破も悪化因子であり、発汗後は洗い流す・シャワーを浴びる、爪は短く切る、といった生活指導を併せて行う(出典9)。
6. 院内ローカルルール(愛育・要確認)
  • 要確認:院内採用のステロイド外用薬の銘柄・ランク(顔用・体幹用など部位別の採用状況)。
  • 要確認:タクロリムス軟膏(プロトピック小児用)・デルゴシチニブ軟膏(コレクチム)・ジファミラスト軟膏(モイゼルト)の院内採用状況。
  • 要確認:中等症以上で全身療法(生物学的製剤・経口JAK阻害薬)を要する症例の紹介先(皮膚科/アレルギー専門施設)と紹介ルート。生物学的製剤(デュピルマブ等)は厚生労働省の「最適使用推進ガイドライン」により、投与を行う医師・施設に専門医の関与等の要件が課される制度上の制約があるため、紹介先が要件を満たすかを事前に確認する(出典26)。
  • 要確認:疥癬疑い症例での顕微鏡検査・ダーモスコピー検査の院内実施体制。
  • 要確認:カポジ水痘様発疹症疑いで入院・点滴治療を要する場合の院内対応体制(皮膚科・小児科の連携動線)。
  • 要確認:食物アレルギー精査(特異的IgE・食物経口負荷試験)へのアレルギー専門医紹介ルート。
7. 出典(日本のGL優先・URL+版年)
  1. 日本アレルギー学会・日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」(日本皮膚科学会雑誌134巻11号 2741-2843頁、2024年10月発行。外用PDE4阻害薬ジファミラスト、抗IL-31受容体A抗体ネモリズマブ、抗IL-13受容体抗体トラロキヌマブ、経口JAK阻害薬ウパダシチニブ・アブロシチニブの5剤を新規収載した改訂版)
  1. ステロイド外用薬ランク一覧、日本アトピー協会(日本皮膚科学会の分類に基づく解説)
  1. 小児アトピー性皮膚炎患者におけるfinger-tip unit(FTU)を基準としたステロイド外用剤処方量の不足:記述的横断研究(J-STAGE)
  1. 日本アレルギー学会「アトピー性皮膚炎/Q&A」(食事療法・食物除去に関する一般向け解説)
  1. 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎の定義・診断基準」(日本アトピー協会掲載の学会診断基準解説)
  1. アトピー性皮膚炎重症度のめやす(厚生労働科学研究班策定、GL引用の重症度分類の解説)
  1. 塗るときの目安にできる、フィンガー・チップ・ユニット(FTU)(ビオデルマ公式)
  1. タクロリムス軟膏(プロトピック軟膏0.03%小児用)添付文書情報、日経メディカル処方薬事典
  1. コレクチム軟膏(デルゴシチニブ)医薬品情報、KEGG MEDICUS
  1. ジファミラスト軟膏(モイゼルトⓇ軟膏0.3%、1%)安全使用マニュアル、日本皮膚科学会
  1. プロアクティブ療法の推奨に関する解説(RCT・システマティックレビューの引用を含む)
  1. とびひ(伝染性膿痂疹)と学校出席停止基準の解説
  1. カポジ水痘様発疹症の病態・重症度別治療(メディカルノート)
  1. ウィスコット・オルドリッチ(Wiskott-Aldrich)症候群、小児慢性特定疾病情報センター
  1. 疥癬の診断(顕微鏡検査・ダーモスコピー検査によるヒゼンダニ検出)、マルホ医療関係者向けサイト
  1. 乳幼児の経皮吸収に関する解説(体表面積/体重比・皮膚バリアの観点)、マルホ医療関係者向けサイト
  1. FTUの考え方(保護者の指基準)に関する一般向け解説
  1. デュピルマブ(デュピクセント)小児適応拡大(生後6ヶ月以上、2023年9月承認)
  1. ネモリズマブ(ミチーガ)小児適応拡大(6歳以上、2024年3月拡大)
  1. 経口JAK阻害薬・生物学的製剤の適応年齢まとめ(トラロキヌマブ15歳以上、ウパダシチニブ・アブロシチニブ12歳以上等)
  1. オーメン(Omenn)症候群、小児慢性特定疾病情報センター(厚生労働省の指定難病・小児慢性特定疾病情報を発信する公的サイト)
  1. ネザートン(Netherton)症候群、小児慢性特定疾病情報センター
  1. 乳児脂漏性湿疹(皮膚炎)の原因&対処法、シオノギヘルスケア(好発部位・鱗屑・自然軽快の経過に関する一般向け解説)
  1. JAK阻害薬に関するお知らせ(ORAL Surveillance試験に基づく悪性腫瘍・MACE・血栓症・死亡リスクの枠組み警告)、日本リウマチ学会(JCR)
  1. オルミエント(バリシチニブ)のアトピー性皮膚炎適応・小児用法用量追加に関する情報
  1. デュピルマブ製剤の最適使用推進ガイドライン(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、COPD)に関するお知らせ、日本小児アレルギー学会
  1. シクロスポリン(ネオーラル)のアトピー性皮膚炎適応追加(2008年10月16日、成人・BSA30%以上の重症例)、日経メディカル
  1. アトピー性皮膚炎GL改訂、新薬は全て「強い推奨」(顔・年齢を理由に重症度に見合わない弱いランクを選ばず、重症度評価に応じたランクを選択する旨のGL2024委員解説)、CareNet

※ GL・添付文書は改定される。特に全身療法(生物学的製剤・経口JAK阻害薬)は適応年齢・体重条件が製剤ごとに設定され今後も拡大が見込まれるため、運用前に必ず最新の添付文書・PMDA情報で確認する。出典2・7・8・17〜20・23・25〜28は学会一次資料ではなく医療機関・製薬関連・報道の解説記事であり、ランク・年齢条件の細部は一次資料(添付文書・GL原文)で照合すること。出典21・22は厚生労働省関連の公的疾病情報サイトで一次資料に近いが、診断・紹介の実務は各領域の専門医と連携すること。

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