【下書き・医師確認前】検証済みだが未確認の項目(各疾患冒頭「医師確認事項」)あり。配布前に岡本の確認が必要。
AIIKU PEDIATRICS ・ OUTPATIENT HANDBOOK

小児外来ハンドブック

よく出会うコモン10疾患の臨床判断フロー / 2026-07-30版

目次

01

発熱児へのアプローチ(外来トリアージ)外来ワークフロー

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的検証で指摘された論点のうち、追加自体は安全側だが実運用の閾値・除外基準は医師の確認を要するもの。

  1. 川崎病(発熱5日以上) — セクション1・2。NICE NG143は5日以上の発熱で川崎病評価を明記。本文に言及がなかったため追記した。運用上どの時点で疑い始めるか確認されたい。
  2. 基礎疾患スクリーニング(免疫不全・化学療法中・無脾症/脾摘後・先天性心疾患・留置カテーテル/シャント) — セクション1。通常のトラフィックライトが適用できない集団として独立項目を追加した。社内での確認手順を確認されたい。
  3. 海外渡航歴(マラリア等流行地域) — セクション1。追加した紹介基準の妥当性を確認されたい。
  4. イブプロフェンと脱水時の急性腎障害(AKI)リスク — セクション4。脱水徴候がある場合の除外条件を追記した。社内でイブプロフェンをどこまで使うか(適応外使用の可否含む)を確認されたい。
  5. 新生児HSVリスク因子(AAP 2021記載) — セクション3。母体HSV既往・水疱・痙攣等のスクリーニングとacyclovir経験的投与の検討を追記した。社内での実施体制を確認されたい。
  6. Meningococcemia疑い時の搬送前抗菌薬投与 — セクション5。搬送を遅らせない前提での投与検討を追記した。社内プロトコルの有無を確認されたい。
  7. AAP 2021の生後1ヶ月未満full sepsis work-up記載 — セクション3。8-21日/22-28日の段階差を明記するよう修正した。実運用上どこまで段階化するか確認されたい。
  8. AAP 2021の適用範囲(生後60日まで) — セクション3。「生後1-3ヶ月」という区分がAAP適用範囲を超えて一般化されていたため区分を分けた。61-90日の運用方針を確認されたい。
  9. MIS-C(小児多系統炎症性症候群) — セクション1・2。川崎病と併せて鑑別に追記した。
  10. 単純型熱性けいれんの切り分け — セクション1。複雑型・群発との切り分けを明記した。既存の熱性けいれんガイドライン[7-10]との整合を確認されたい。

0. 一目でわかるフロー

受診(発熱を主訴)
  → 年齢確認(生後3ヶ月未満か/3ヶ月〜3歳か)
      ├─ 生後3ヶ月未満 → 体温38.0℃以上そのものが高リスク群 → レッドフラグ評価不要なほど閾値低い
      │    → 原則、小児科医の直接診察+精査(sepsis work-up)へ。外来での「経過観察のみ」は基本的に選ばない
      └─ 生後3ヶ月〜3歳 → レッドフラグ評価(該当あれば即・上位/紹介)
           → 重症度・病型の判定(見た目 well-looking か ill-looking か、トラフィックライト)
           → 検査(要る/要らない)
           → 治療(解熱薬は対症療法。感染症そのものへの治療は原因次第)
           → 再診・帰宅指導・紹介基準

1. レッドフラグ(見逃し厳禁)

2. 重症度・病型の判定

年齢区分でまず分ける

NICE NG143 トラフィックライト(信号色)システムの考え方 [7-1][7-3]

項目 GREEN(低リスク) AMBER(中間リスク) RED(高リスク)
皮膚色 正常 保護者申告のみの蒼白 蒼白・まだら・灰色・チアノーゼ
活気・反応 社会的刺激に正常反応、機嫌よい 反応が普段どおりでない、覚醒に時間を要する 社会的刺激に無反応、医療者から見て具合が悪い、覚醒維持困難
呼吸 問題なし 鼻翼呼吸、頻呼吸(目安:生後6-12ヶ月で50/分超) 呻吟、中等度〜高度陥没呼吸、頻呼吸(生後0-5ヶ月>60/分、6-12ヶ月>50/分、12ヶ月超>40/分)、SpO2≤95%(room air)
循環・水分 皮膚・粘膜湿潤 CRT≥3秒、哺乳不良、尿量減少、頻脈(目安:12ヶ月未満>160/分、12-24ヶ月>150/分、2-5歳>140/分) 皮膚緊張低下
その他 生後3-6ヶ月で39℃以上、発熱5日以上、悪寒戦慄、四肢腫脹、非荷重肢 大泉門膨隆、項部硬直、けいれん重積、非blanching皮疹、局所神経徴候

※上表は当初案でRED行の呼吸数閾値が生後0-5ヶ月のみ、SpO2・年齢別頻脈がいずれも欠落していたため、NICE NG143本文の年齢帯別閾値に合わせて補完した(出典: NICE NG143 Recommendations, respiratory rate/oxygen saturation/circulation and hydration traffic light criteria https://www.nice.org.uk/guidance/ng143/chapter/recommendations)。

3. 検査

4. 治療

5. 再診・帰宅指導・保護者説明

6. 社内ローカルルール(各施設での運用)

7. 出典

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。特にNICE NG143は2025年4月にexceptional surveillance(改定要否の例外的見直し)が行われている(変更なしと判定された模様だが、運用前に最新状態を要確認)。

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的検証(19件の所見)を反映した。状態は引き続き「下書き(要・本人確認)」。

主な変更点: - レッドフラグに川崎病・MIS-C(発熱5日以上)、基礎疾患スクリーニング(免疫不全・化学療法中・無脾症/脾摘後・先天性心疾患・留置カテーテル/シャント)、海外渡航歴を追加(いずれも安全側の追加) - NICEトラフィックライト表の呼吸数・SpO2・心拍数(頻脈)の年齢別閾値を、当初欠落していた分を含めて補完 - イブプロフェンに脱水時AKIリスクの除外条件、水痘時NSAIDs(壊死性筋膜炎リスク)の禁忌注意を追加。イブプロフェン「生後6ヶ月以上」のNICE引用は出典未確認の表現に修正 - Meningococcemia疑い時の搬送前抗菌薬投与、解熱薬奏効の有無で重症度を判別しない旨を「やってはいけない」に追記 - AAP 2021の適用範囲(生後8-60日まで、8-21日/22-28日の段階差)に忠実な記述へ修正し、「生後1-3ヶ月」区分のAAP適用外部分を明示 - 新生児HSVリスク因子(AAP 2021記載)の評価項目とacyclovir経験的投与の検討を追加 - 保護者向け再受診サインに呼吸・顔色所見を明記、個々の児のワクチン接種歴確認を問診項目化 - 単純型熱性けいれんの切り分け、松江市立病院データ(単施設・n=86・2010年)の限界注記を追加

用量そのもの(アセトアミノフェン10-15mg/kg・上限60mg/kg/日等、インフルエンザ時ジクロフェナク/メフェナム酸禁忌、アスピリンのライ症候群禁忌)は一次情報と照合し誤りなし。数値変更は行っていない。

残る要確認点: 冒頭「医師確認事項(要・岡本判断)」10項目を参照。特に基礎疾患スクリーニング・海外渡航歴の紹介基準、イブプロフェンの社内使用可否、meningococcemia疑い時の搬送前抗菌薬プロトコルの有無は、社内運用に落とし込む前に医師の確認が必須。

02

かぜ症候群(急性上気道炎)と抗菌薬適正使用 外来ワークフロー

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。エビデンス強度が異なる情報源を併記しているため、各項目末尾の出典番号でエビデンスの位置づけを確認すること([1][2]=厚労省公式手引き、[3][4]=学会公式診断基準、[5]=行政の安全性情報、[6]=大学公開講座資料=教育目的で正式GLではない、[7][8][9]=一般向け・専門家サイトの補助的参照、[10]〜[16]=敵対的検証で追加した補足エビデンス。出典の位置づけは各項参照)。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的検証(レビュー担当モデル)が指摘し、AIの判断だけでは確定できない論点。運用前に岡本が下記を確認・判定すること。本文中の該当箇所には「⚠要医師確認」を付記した。

  1. 生後3か月未満発熱の扱い(1.レッドフラグ/2.重症度): 教育資料由来の弱い記載から「原則入院・精査」の本文格上げへ変更した。28日未満と29日〜3か月未満の層別化も追加。各施設の実運用(外来完結の可否、紹介基準)と整合するか確認。
  2. 新生児の低体温トリガー(1.レッドフラグ): 「発熱」だけでなく「低体温・哺乳不良」も重篤感染症のサインとして追記。社内の新生児対応フローとの整合を確認。
  3. 急性中耳炎の抗菌薬投与期間(4.治療): 「2歳未満10日間・それ以降5日間」という記載を、手引き第四版の本邦推奨「初回3〜4日間評価→総投与期間7日間を基本」に修正。AAPの年齢別期間は参考として残すか、削除するか判断。
  4. 心筋炎のレッドフラグ追加(1.レッドフラグ): かぜ様症状後の元気消失・嘔吐・頻脈等を心筋炎の鑑別として新規追加。各施設の紹介先・閾値(循環器科)を確認。
  5. RSウイルス無呼吸トリガー(4.治療/5.紹介閾値): 3か月未満での「無呼吸のみ」による重症化を入院検討トリガーとして追加。
  6. MIS-C(小児多系統炎症性症候群)の鑑別追加(1.レッドフラグ): 川崎病様症状の鑑別としてCOVID-19罹患後のMIS-Cを追加。紹介先・検査手順を確認。
  7. 百日咳治療薬選択の年齢別注意(4.治療): 新生児・若年乳児でのエリスロマイシンによる乳児肥厚性幽門狭窄症(IHPS)リスク、生後2か月未満の重症化パターンを追加。社内の百日咳疑い児への対応方針(入院基準)を確認。
  8. 百日咳マクロライド耐性・GL追補版の反映(4.治療): 2025年公表の追補版GL(マクロライド耐性・ST合剤の位置づけ)を出典追加。各施設での百日咳治療第一選択を追補版に沿って更新するか判断。

0. 一目でわかるフロー

受診(主訴:鼻汁・鼻閉・咳・咽頭痛・発熱などの「かぜ」様症状)
  → レッドフラグ評価(バイタル異常・気道緊急性・非典型経過は即・精査/上位施設紹介)
  → 気道症状の病型分類
      感冒・鼻副鼻腔炎 / 急性咽頭炎 / 急性気管支炎 / クループ症候群 / 急性細気管支炎
      +乳児は常に「尿路感染症・中耳炎」を鑑別に残す
  → 重症度・遷延性の判定(抗菌薬を検討すべき基準に合致するか)
  → 検査(原則不要。鑑別が必要な場合のみGAS迅速検査・尿検査・胸部X線などを選択)
  → 治療(大部分=抗菌薬を投与しない対症療法。GAS陽性咽頭炎/中等症以上の副鼻腔炎/
      一部の中耳炎など基準を満たす例のみ抗菌薬を検討)
  → 再診・帰宅指導(自然経過の説明+再受診すべきサインを保護者に明示)

出典: 厚生労働省「抗微生物薬適正使用の手引き 第四版」医科・外来編・ダイジェスト版の急性気道感染症診療フロー(成人・学童期以降編/乳幼児編)に準拠して構成[1][2]。

1. レッドフラグ(見逃し厳禁)

「かぜ」を主訴に受診した患者で、以下のいずれかがあれば「ただのかぜ」判定を止め、精査・入院・上位施設紹介を検討する。

2. 重症度・病型の判定

厚労省手引きは急性気道感染症を、年齢・症状・身体所見から次の病型に分類することを推奨している[1][2]。

成人・学童期以降の小児

病型 鼻汁・鼻閉 咽頭痛 咳・痰
感冒 △(3系統が「同時に」「同程度」存在)
急性鼻副鼻腔炎
急性咽頭炎 × ×
急性気管支炎 × ×

(◎=主要症状、△=他症状と併存する程度、×=症状なし〜軽症)[1]

乳幼児(生後3か月以降〜小学校入学前)

年齢・症状・身体所見をあわせて、感冒・鼻副鼻腔炎、咽頭炎、クループ症候群、気管支炎、細気管支炎に分類する。乳幼児は訴えが不確かなため成人と同じ分類は使えず、多くは自然軽快するウイルス性疾患だが、抗菌薬の適応となる細菌性咽頭炎(GAS)・細菌性副鼻腔炎・中耳炎の鑑別と、尿路感染症・重症感染症を示唆するRed flagの見極めが重要[2]。

病型 好発年齢の目安 臨床的特徴
感冒・鼻副鼻腔炎 全年齢 鼻汁・咳嗽を同程度に認める
咽頭炎 全年齢 咽頭に限局した所見・症状
クループ症候群 乳幼児〜学童早期 犬吠様咳嗽、吸気性喘鳴
気管支炎 全年齢 咳嗽を主体とした症状
細気管支炎 2歳未満 鼻汁・咳嗽から呼吸性喘鳴へ

(好発年齢の相対的な山は文献の図を言語化したもの。詳細分布は出典[2]の原図を参照)[2]

3. 検査

4. 治療

抗菌薬適正使用の基本方針: かぜ(ウイルス性上気道炎)の大部分には抗菌薬を投与しない。抗菌薬を検討するのは、病型ごとに定められた基準(GAS陽性、中等症以上の副鼻腔炎、重症化リスクのある中耳炎など)を満たす場合に限る[1][2]。

病型別

やってはいけない・非推奨

5. 再診・帰宅指導・保護者説明

抗菌薬を出さないことの保護者説明の型

厚労省手引きは「肯定的な説明を行うことが患者満足度を損なわずに抗菌薬処方を減らし、良好な医師−患者関係の維持・確立につながる」としており、3ステップの型を示している[1][2]。

1) 情報の収集 — 保護者の心配事・期待を先に引き出す。「今日一番心配なことは何ですか」「抗菌薬について何か聞きたいことはありますか」と積極的に尋ねる[2]

2) 適切な情報の提供 — 重要な情報を伝える。 - 「ウイルス性の場合は対症療法が中心であり、完治までに時間がかかる」 - 「抗菌薬は(このタイプの感染症には)効果がない。休養と水分・栄養が回復の中心」 - 「抗菌薬を使うとお腹の中の良い菌まで一緒に減らしてしまうことがある」 - 「急性気管支炎の場合、咳は4週間程度続くことがある」「急性下痢症は1週間程度続くことがある」 - 「糖分・塩分の入った水分をこまめにとってください」 - 「感染を広げないため手洗いを徹底し、タオルは家族で共有しないでください」 [2]

3) まとめ — やりとりを要約し理解を確認したうえで、具体的な再受診の目安を伝える。 - 「3日以上経過しても改善しない場合は再受診してください」 - 「日常生活に支障が出るほど悪化した場合は再受診してください」 [2]

再受診すべきサイン(保護者に伝える・本ワークフローの1.レッドフラグを平易な言葉に翻訳)

経過の見通し

紹介・入院の閾値

6. 社内ローカルルール(各施設での運用)— 要確認

以下は本ワークフローを実運用に落とす際に社内で確認・確定すべき項目。現時点ではすべて未確認

7. 出典

  1. 厚生労働省 健康・生活衛生局 感染症対策部 感染症対策課「抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 医科・外来編」(令和8年1月16日公表): https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001630903.pdf 【2026-07-30訂正: 本ファイルは当初「第三版」本編(令和5年11月16日公表・https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168459.pdf)を出典としていたが、既に第四版が公表済みのため差し替えた。第四版該当箇所(急性中耳炎の投与期間p.85-86、GAS咽頭炎代替薬、百日咳マクロライドの適応脚注等)をWebFetch/pdftotextで実際に本文照合し、数値・記載を更新済み】
  2. 同上「抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 ダイジェスト版」(令和8年4月発行、国立健康危機管理研究機構 AMR臨床リファレンスセンター作成): https://amr.jihs.go.jp/pdf/MAS4_digest.pdf (成人・学童期以降編、乳幼児編を主に参照。急性気道感染症の病型分類・診療フロー・治療推奨・患者家族への説明の型はこのダイジェスト版に準拠)【旧版(第三版ダイジェスト・令和6年8月発行): https://amr.jihs.go.jp/pdf/20240725.pdf は参考として残すが本文の一次根拠としては使用しない】
  3. 日本川崎病学会「診断の手引き」改訂6版: https://www.jskd.jp/川崎病関連情報/診断の手引き/
  4. 国立成育医療研究センター「川崎病」: https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/030.html
  5. 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「インフルエンザの臨床経過中に発症した脳炎・脳症の重症化と解熱剤(ジクロフェナクナトリウム)の使用について」: https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/calling-attention/esc-rsc/0013.html
  6. 神戸大学大学院医学研究科 内科系講座小児科学分野 こども急性疾患学部門「3ヶ月未満の児の発熱への対応」第13回公開講座資料(2016年1月30日): https://www.med.kobe-u.ac.jp/pediat/pdf/iwatani13.pdf ※正式な学会ガイドラインではなく大学の教育公開講座資料。位置づけ・現行運用との整合は要本人確認([10]のMSDマニュアルと併せて本文格上げの根拠とした)
  7. 日本小児泌尿器科学会「小児の尿路感染」: https://jspu.jp/ippan_014.html
  8. なかのこどもクリニック「こどもの尿路感染症―『かぜっぽくないのに熱だけ続く』とき、小児科医が考えていること」: https://nakanokodomo.jp/column/198/ ※一般向け解説記事。一次資料ではなく補助的参照
  9. MSDマニュアル プロフェッショナル版「小児における尿路感染症(UTI)」: https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-小児科/乳幼児および小児における様々な細菌感染症/小児における尿路感染症-uti ※国際的な専門家向け参考書。日本のGLではないため補助的参照

以下[10]〜[16]は敵対的検証(2026-07-30)で追加した出典

  1. MSDマニュアル プロフェッショナル版「新生児敗血症」: https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-小児科/新生児における感染症/新生児敗血症 (低体温が敗血症のサインになりうる旨の記載。[6]神戸大学資料と併せ、生後3か月未満発熱・新生児低体温のレッドフラグ格上げの根拠) ※要本人確認
  2. 昭和医科大学病院 小児循環器・成人先天性心疾患センター「小児の心筋炎について」: https://phd-achd.jp/blog/449/小児の心筋炎について ※一般向け解説。急性心筋炎が当初胃腸炎様症状で発症し診断が遅れうる旨の一般的知見の参照として使用。要本人確認
  3. 済生会「RSウイルス感染症」: https://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/rs-virus/ (3か月未満の乳児で無呼吸症状がみられうる旨の記載)※一般向け解説。要本人確認
  4. 日本小児科学会「小児COVID-19関連多系統炎症性症候群(MIS-C/PIMS)診療コンセンサスステートメント」: https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/202105120_mis-c_st.pdf ※要本人確認
  5. 日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会「生後2か月未満の乳児における重症百日咳の発症に関する注意喚起と治療薬選択について」(2025年6月22日): https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20250623_jyushouhyakunitizeki.pdf ※要本人確認
  6. MSDマニュアル プロフェッショナル版「小児における脱水」: https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-小児科/小児における脱水および輸液療法/小児における脱水
  7. 日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会「小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022 百日咳に関する追補版」(2025年8月公表・Ver.1): https://www.jspid.jp/wp-content/uploads/2025/08/guide_bp_20250820.pdf /日経メディカル「小児呼吸器感染症診療ガイドライン、百日咳に関する追補版を公開」: https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/202508/589930.html (マクロライド耐性百日咳菌へのST合剤の位置づけを含む。追補版の本邦運用への反映は要本人確認)※要本人確認

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。[1][2]は2026-07-30に第三版→第四版へ差し替え済み(本ファイル内で実際に本文照合したのは中耳炎投与期間・急性咽頭炎代替薬・急性鼻副鼻腔炎小児用量・百日咳マクロライド適応脚注の各記載。上記以外の第三版由来の数値・記載は第四版と大きな相違が確認できなかったため据え置いたが、全項目の逐条突合は未実施=要本人確認)

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的検証(レビュー担当モデル、severity: critical 2件・high 3件・medium 6件・low 2件、計15所見)を受け、以下を反映した。状態は引き続き「下書き(要・本人確認)」

反映した主な変更

残る要確認点(ファイル冒頭「医師確認事項」に集約済み)

03

A群溶血性レンサ球菌性咽頭炎(溶連菌性咽頭炎)外来ワークフロー

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的検証で指摘され、AIの判断だけでは確定できない論点を集約。以下5点は本文に反映済みだが、内容・表現・運用への組み込み方は岡本の確認を要する。

  1. 劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の追記(セクション1・5): 内容自体(四肢激痛・急速腫脹・ショック徴候→緊急搬送)は確立情報だが、本ワークフローの搬送閾値・社内動線にどう落とし込むかは運用判断。2023年以降の国内急増を踏まえ追記した。
  2. クリンダマイシン重症感染症時の用量(セクション4): 添付文書が一般に示す「重症感染症」用量(20mg/kg/日)と、手引き第四版がGAS咽頭炎の代替薬として明記する用量(30mg/kg/日 分3・最大900mg/日)が異なる。本稿は手引き第四版の数値に合わせたが、社内標準としてどちらを採用するかは要判断。
  3. 川崎病の鑑別追記(セクション2): 猩紅熱様皮疹・いちご舌・頸部リンパ節腫脹という所見の共通性から鑑別として追記(安全側の追加)。遷延性発熱時の紹介・対応フローの書きぶりは要確認。
  4. GASのマクロライド/クリンダマイシン耐性率「24%/61%」の記載(セクション4): 手引き第四版内に該当数値の記載を確認できなかった(第二版由来の可能性)。一次文献未特定のため、残す・削る・出典差し替えのいずれにするか判断が必要。
  5. NSAIDs使用に関する注意喚起の要否(セクション4): 侵襲性GAS感染症とNSAIDsの関連は症例報告・総説レベルの議論で、日本のGLに明文化された禁忌ではない。注意喚起文言を入れるか、入れる場合の強さは要判断。

0. 一目でわかるフロー

受診(咽頭痛・発熱)
  → レッドフラグ評価(扁桃周囲膿瘍/咽後膿瘍/急性喉頭蓋炎/Lemierre/劇症型溶連菌感染症〔STSS〕等の徴候→即・上位/紹介)
  → 3歳未満か? → Yes: 原則GAS検査・治療の適応外(濃厚接触歴 or 周囲での流行があれば例外)
                → No : Centor/McIsaac基準で事前確率を評価
  → 事前確率が高い(原則2〜3点以上)→ 迅速抗原検査(陽性→培養不要)
  → 陽性: アモキシシリン水和物 10日間(GAS除菌=リウマチ熱予防が主目的)
  → 陰性/未施行かつウイルス性が濃厚: 抗菌薬投与せず対症療法
  → 再診・帰宅指導(登校基準・リウマチ熱/腎炎徴候・脱水徴候の説明)→ 紹介基準に該当すれば紹介

1. レッドフラグ(見逃し厳禁)

2. 重症度・病型の判定

Centorの基準/McIsaacの基準(GASによる咽頭炎の可能性を判断する参考指標。年齢補正を含むのがMcIsaac)[出典: 厚労省 抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 医科・外来編(McIsaac基準=学童期以降の小児編 p.26/Centor基準=乳幼児編 p.64)]

項目 点数
発熱 38℃以上 1点
咳がない 1点
圧痛を伴う前頸部リンパ節腫脹 1点
白苔を伴う扁桃腫脹 1点
年齢 3〜14歳 +1点(15〜44歳 0点、45歳以上 -1点)

3. 検査

4. 治療

5. 再診・帰宅指導・保護者説明

6. 社内ローカルルール(各施設での運用)

7. 出典

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。本ファイルは2026-07-30時点で厚労省「抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 医科・外来編」(2026年1月16日公表)を確認・反映済みだが、今後さらに版が更新されている場合は差分を確認すること。

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的検証(8所見)を反映。反映した主な変更:

残る要確認点:

04

小児急性中耳炎 外来ワークフロー

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的検証(第三者レビュー)で指摘され、AIの一存では確定できないため列挙する。運用開始前に本人確認が必要。

  1. 4章 中等症・重症の第二選択・第三選択の再構成(severity: high/needs_physician)— 現行の下書きは中等症と重症の第二選択・第三選択を1本のリストに統合していたため、重症例で「既に無効だったAMPC高用量」を再掲しTFLXを欠落させるなど、実際のステップアップ順序と食い違っていた可能性がある指摘。本ファイルは検証者の指摘(GL2024 p.86-88のアルゴリズム図)に基づき下記の通り分離修正済み。社内プロトコルとして採用する前に、GL原本のアルゴリズム図と本文の記載を岡本本人が直接照合すること。
  2. Gradenigo症候群(複視・外転神経麻痺)のレッドフラグ追加(severity: high/needs_physician)— 検証者より、頭蓋内合併症のレッドフラグに錐体尖炎(Gradenigo症候群)を示唆する複視・眼球運動異常が抜けているとの指摘。本GL自体に本症候群の明文規定はなく、GLの対象外規定「頭蓋内合併症などがみられる急性中耳炎」に包含される具体症候として追加した。GL本文に直接の記載がない外挿のため、臨床的に妥当かどうか岡本の判断を仰ぐ。
  3. 鎮痛薬項へのアスピリン/Reye症候群注意の追加可否(severity: low/needs_physician)— 検証者の指摘は「本GL本文には記載がないが、一般小児科原則として付記を検討してはどうか」という提案止まり。GLに根拠のない一般論の追加であり、本ワークフローに含めるかどうかは岡本の判断とする(下記4章に⚠付きで候補記載のみ)。

0. 一目でわかるフロー

受診(耳痛・発熱・耳漏・不機嫌などの訴え)
  → レッドフラグ評価(乳様突起炎・顔面神経麻痺・髄膜刺激症状・GL適用外病態)
      該当あり → 本GLは適用せず、即日耳鼻咽喉科紹介/救急対応
  → 気密式耳鏡で鼓膜所見を確認し急性中耳炎と診断
  → 重症度スコア判定(軽症/中等症/重症)
  → 検査(細菌学的検査の要否、ティンパノメトリーの要否)
  → 治療(重症度別アルゴリズムに従い抗菌薬 or 経過観察、鼓膜切開の適応検討)
  → 3〜4日目に再評価 → 改善なければ次段階の抗菌薬へ
  → 再診・帰宅指導・耳鼻咽喉科紹介基準の適用(反復性・遷延性・難治性の判定含む)

1. レッドフラグ(見逃し厳禁)

本ガイドラインは以下を対象外と明記しており、該当すれば通常の重症度アルゴリズムに乗せず、耳鼻咽喉科への緊急紹介・入院を検討する。

2. 重症度・病型の判定

急性中耳炎は鼓膜所見と臨床症状のスコアにより軽症・中等症・重症に分類する(ガイドライン作成委員会提案のスコアリング。24カ月齢未満は年齢加点3点)。

項目 0点 加点
年齢(24カ月未満) 3点(該当すれば加算)
耳痛 0(なし) 1(痛みあり) / 2(持続性の高度疼痛)
発熱(腋窩温) 0(37.5℃未満) 1(37.5〜38.5℃未満) / 2(38.5℃以上)
啼泣・不機嫌 0(なし) 1(あり)
鼓膜発赤 0(なし) 2(ツチ骨柄あるいは鼓膜の一部の発赤) / 4(鼓膜全体の発赤)
鼓膜膨隆 0(なし) 4(部分的な膨隆) / 8(鼓膜全体の膨隆)
耳漏 0(なし) 4(外耳道に膿汁あるが鼓膜観察可能) / 8(鼓膜が膿汁のため観察できない)

※鼓膜膨隆と耳漏のスコアは加算可(両方あれば合算する)。

合計点数による分類

診断そのものの鼓膜所見要件(GLの急性中耳炎定義): 中等度〜高度の鼓膜膨隆、あるいは急性外耳炎に起因しない耳漏の出現。または軽度の鼓膜膨隆と48時間以内に発症した耳痛(言語化前の児では耳を押さえる・ひっぱる・こすりつける)あるいは急性発症の耳痛と鼓膜の強い発赤。中耳貯留液がみられない場合は急性中耳炎と診断すべきではない。

3. 検査

4. 治療

治療は重症度別アルゴリズムに沿って段階的に行う。各段階で3〜5日投与し、改善なければ次段階へ。抗菌薬使用前に細菌学的検査を実施し、選択・変更の参考にする。経過観察は初診時より3週間までを目安とする。

軽症(5点以下)

中等症(6〜11点)

⚠要医師確認(下記アルゴリズムはGL2024 p.86-88のアルゴリズム図に基づき中等症・重症を分離修正済み。社内採用前にGL原本と照合すること。医師確認事項1参照)。

重症(12点以上)

⚠要医師確認(同上)。

すべての場面で鼓膜切開の適応を検討する条件: 高度の鼓膜膨隆所見がある場合/適切な抗菌薬治療を行っても鼓膜異常所見が改善しない、あるいは悪化する場合。鼓膜切開が可能な耳鼻咽喉科医との連携が必要(推奨の強さ: 推奨、エビデンスの質: C)。

5. 再診・帰宅指導・保護者説明

6. 社内ローカルルール(各施設での運用)

7. 出典

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的検証(第三者レビュー)の所見13件を反映した。

反映した主な変更: - 4章「中等症・重症」の第二選択・第三選択を、GL原文(p.86-88アルゴリズム図)に基づき中等症/重症で明確に分離。重症の第二選択からAMPC高用量(既に無効な薬の再掲)を除きTFLX常用量を追加、第三選択の経口薬をTBPM-PI高用量/TFLX常用量に限定(要医師確認)。 - 3章・4章に薬剤アレルギー歴確認を必須項目として追加。 - 4章「やってはいけない/非推奨」に、抗ヒスタミン薬の強い非推奨(急性脳症リスク言及)、点耳薬選択時のアミノグリコシド系・抗真菌薬の内耳毒性禁忌、CTRXの新生児高ビリルビン血症・カルシウム含有製剤同時投与の禁忌を追加。 - ピボキシル系抗菌薬の注意書きを「二次性低カルニチン血症」に表記統一し、PMDA 2026年6月30日付続報(低血糖リスク・23例集積)の内容を追記。 - 1章・5章にGradenigo症候群(複視・外転神経麻痺)をレッドフラグ・再受診サインとして追加(要医師確認・GL本文に明文規定なし)。 - 静注抗菌薬(ABPC/CTRX)に投与期間「3日間」を明記。耐性乳酸菌・酪酸菌製剤の適用を「抗菌薬投与時」に限定。ティンパノメトリーの例外規定(耳漏がある場合は非実施)を追加。

残る要確認点(冒頭「医師確認事項」参照): - 4章の中等症・重症アルゴリズム再構成をGL原本のアルゴリズム図と本文で直接照合。 - Gradenigo症候群の追加が臨床的に妥当か(GL本文に根拠なし・外挿)。 - 鎮痛薬項へのアスピリン/Reye症候群注意の追加可否(GL根拠なし・一般小児科原則としての提案)。 - 6章「社内ローカルルール」は未着手のまま(社内採用抗菌薬・耳鼻咽喉科連携・当直対応・鼓膜切開体制・細菌学的検査提出可否)。

05

クループ症候群(急性喉頭気管気管支炎)外来ワークフロー

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的検証(2026-07-30)で挙がった論点のうち、岡本の確認・社内方針決定が必要なもの。各項目は本文中に「⚠要医師確認」で紐づけている。

  1. アドレナリン吸入の投与量プロトコル(4章): ボスミン外用液0.1%の添付文書は体重換算(mg/kgやmL/kg)規定を持たず、1回0.3mg(0.3mL)以内という固定上限。国内クループ診療で用いられる「0.01mL/kg」等の体重換算運用は適応外使用の慣行。各施設として固定量運用にするか体重換算運用にするか、上限をどう置くかを決定要。
  2. アドレナリン吸入の再投与間隔(4章): 添付文書は「4〜6時間空ける」と規定するが、クループ診療の実務では効果減弱(約2時間)を踏まえた短い間隔での再投与が行われることがある。社内としてどちらの運用を採るか要確認。
  3. Westleyスコアの重症度カットオフ(2章): 本文は出典4(単一症例報告)に基づき中等症3〜7点/重症8点以上とするが、国際的に広く使われる分類は中等症3〜5点/重症6〜11点/呼吸不全切迫12点以上。6〜7点の患者の扱いが変わるため、社内採用基準を確定要。
  4. デキサメタゾンの適応範囲(4章): 国内2022GLは中等症・重症(安静時喘鳴あり)が対象だが、NICE CKS・RCH Melbourne・Cochraneは軽症を含む全例への単回投与を推奨する方向。軽症例への投与拡大を社内方針とするか要判断。
  5. 生後6ヶ月未満の乳児の入院閾値(5章): Westleyスコアが低くても入院・慎重観察の閾値を下げるべきという一般論があるが、社内基準としてどう反映するか要確認。
  6. アドレナリン吸入後の社内観察時間(5・6章): 一次ガイドラインに明記された基準を確認できておらず、本文は暫定的な保守的デフォルト(最低3〜4時間)を置いた。社内基準として確定要。
  7. 中核用量の一次資料未確認(出典2): デキサメタゾン0.15mg/kg等の数値は『小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022』原著書籍でなくクリニックブログの二次要約に依拠している。運用開始前に原著CQ2・CQ3を直接確認要。

0. 一目でわかるフロー

受診(犬吠様咳嗽・嗄声・吸気性喘鳴、多くは先行する鼻汁・咳・発熱が12-48時間先行)
  → レッドフラグ評価(急性喉頭蓋炎疑い・重度陥没呼吸・SpO2低下・意識障害)
      該当あり → 視診・啼泣誘発を避け気道確保を最優先、上位施設・麻酔科/耳鼻科へ即連携
  → 重症度判定(Westleyスコア的評価:吸気性喘鳴・陥没呼吸・air entry・意識レベル・チアノーゼ)
  → 検査(原則不要・臨床診断。レントゲン等は気道確保を妨げない範囲でのみ)
  → 治療(安静時喘鳴ありならデキサメタゾン内服 ±アドレナリン吸入〈中等症以上〉)
  → アドレナリン使用時は社内で経過観察(reboundに注意)
  → 帰宅指導(再受診サイン説明)・入院/紹介基準の判断

1. レッドフラグ(見逃し厳禁)

喘鳴・呼吸音が「静かになる」ことは改善のサインとは限らない: 陥没呼吸や意識レベル低下など他の努力呼吸所見が同時に悪化していれば、喘鳴・呼吸音が弱くなる/消えることは気道閉塞の進行(完全閉塞に近い状態)を示す危険サインである。「静かになった」ことだけを安心材料にしない[10][11]。

喉の視診・喉頭刺激は気道閉塞を誘発するリスク: 診察で児を啼泣させたり、舌圧子で喉頭を刺激したりすると気道閉塞症状が急激に増悪することがあるため極力避ける。クループ症候群は原則臨床診断であり、頸部正面X線でのペンシルサイン確認や側面レントゲン撮影は必須ではない[1][6]。急性喉頭蓋炎を疑った場合は、口腔内診察・採血・レントゲン検査よりも気道確保を優先し、手術室で麻酔科医と協働で気道確保することを最優先する(検査のために気道刺激・体位変換・啼泣を招くことは避ける)[6]。

2. 重症度・病型の判定

Westley croup score(代表的な重症度スコア、5項目・最大17点)[3][4]

項目 0点 1点 2点 3点 4点 5点
意識レベル 正常 意識障害・意識朦朧
チアノーゼ なし 興奮時 安静時
吸気性喘鳴(stridor) なし 興奮時のみ 安静時も出現
呼吸音(air entry) 正常 減弱 著明に減弱
陥没呼吸 なし 軽度 中等度 高度

病型(鑑別を含む)[6] - ウイルス性クループ(多くはパラインフルエンザウイルス、次いでRSウイルス・アデノウイルス・インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスの報告も海外である): 最も頻度が高く、多くは軽症だが興奮・啼泣で急激に悪化し得る。 - 痙性クループ(spasmodic croup): 夜間に急性発症することが多い。重症例では嗄声・著明な努力呼吸(陥没呼吸)・呼吸苦を呈する。アレルギーとの関連が示唆されている。 - (除外すべき重症疾患として)急性喉頭蓋炎、細菌性気管炎 — 頻度は低いが急速に増悪し無治療では生命予後不良なため必ず鑑別する。

実務上の分岐点: 安静時に吸気性喘鳴が聴取されるかどうかが、薬物治療(アドレナリン吸入・デキサメタゾン)の適応を判断する目安となる[1]。

3. 検査

4. 治療

5. 再診・帰宅指導・保護者説明

6. 社内ローカルルール(各施設での運用)

7. 出典

  1. 厚生労働科学研究(宮入班)「抗微生物薬適正使用の手引きの改正内容(たたき台)」クループ症候群の項. https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/shiryo2_2.pdf (2026年7月アクセス確認)
  2. 小児呼吸器感染症診療ガイドライン作成委員会(日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会)『小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022』CQ2(アドレナリン吸入)・CQ3(ステロイド投与). 一次資料は書籍(協和企画刊)のため、CQ内容の要約引用元として: つだ小児科クリニック「小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022のCQ.」 https://tsudashonika.com/disease-cat/respiratory/child-respiratory-infections-guideline/ (2026年7月アクセス確認、原著の直接確認が望ましい)
  3. 日本医事新報社「クループ症候群[私の治療]」(Westleyクループスコアの点数配分). https://www.jmedj.co.jp/blogs/product/product_23811 (2026年7月アクセス確認)
  4. 原佑太朗ほか「気管内挿管を要した重症クループ症候群の1例」仙台市立病院医学雑誌(Westley croup score表、気管内挿管の適応、第217回日本小児科学会宮城地方会2014年発表). https://hospital.city.sendai.jp/pdf/p053-056%2035.pdf (2026年7月アクセス確認)
  5. 同上4(気管内挿管の適応、引用元: Fleisher G. Infectious disease emergencies. Textbook of Pediatric Emergency Medicine, 5th ed, 2006, p783-851)
  6. 今日の臨床サポート(エルゼビア・ジャパン)「クループ症候群(小児科)」黒澤照喜(両国キッズクリニック)著/絹巻暁子(東京大学医学部小児科学教室)監修、著者校正/監修レビュー済2026/04/22。参考ガイドライン: 日本小児呼吸器学会『小児の咳嗽診療ガイドライン2025』、日本小児呼吸器学会・日本小児感染症学会『小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022』. https://clinicalsup.jp/jpoc/contentpage.aspx?diseaseid=1583 (2026年7月アクセス確認。本文後半は契約者限定のため、無料閲覧範囲+検索結果スニペットの範囲での引用)
  7. MSDマニュアル プロフェッショナル版「Table: 喉頭蓋炎とクループの鑑別」. https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/multimedia/table/喉頭蓋炎とクループの鑑別 (2026年7月アクセス確認)
  8. JUCM "Acute Stridor in Children". https://www.jucm.com/acute-stridor-children/ (2026年7月アクセス確認)
  9. StatPearls "Stridor in Children" (NBK525995). https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK525995/ (2026年7月アクセス確認)
  10. EMRA "Barking Up the Wrong Tree: Not all Stridor is Croup". https://www.emra.org/emresident/article/barking-up-the-wrong-tree-not-all-stridor-is-croup (2026年7月アクセス確認)
  11. AMBOSS "Airway obstruction". https://www.amboss.com/us/knowledge/airway-obstruction (2026年7月アクセス確認、要契約者確認)
  12. MDCalc "Westley Croup Score". https://www.mdcalc.com/calc/677/westley-croup-score (2026年7月アクセス確認)
  13. CPS "Acute management of croup in the emergency department". https://cps.ca/en/documents/position/acute-management-of-croup (2026年7月アクセス確認)
  14. Westley CR, et al. "Nebulized racemic epinephrine by IPPB for the treatment of croup." Am J Dis Child. 1978;132(5):484-487.(原著論文。本ファイルでは孫引きのみで原文未確認)
  15. NICE CKS "Croup" guidance(2026年7月時点の検索結果に基づく要約。原文の直接確認が望ましい)
  16. RCH Melbourne Clinical Practice Guidelines: "Croup (Laryngotracheobronchitis)". https://www.rch.org.au/clinicalguide/guideline_index/croup_laryngotracheobronchitis/ (2026年7月アクセス確認)
  17. Cochrane "Glucocorticoids for croup in children" (CD001955). https://www.cochrane.org/evidence/CD001955_glucocorticoids-croup-children (2026年7月アクセス確認)
  18. ボスミン外用液0.1%添付文書(第一三共株式会社)、PMDA医薬品医療機器情報検索. https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/1_2451700Q1032_1_09 (2026年7月WebSearchで用法用量記載を確認:気管支痙攣の緩解に対し1回0.3mg以内・体重換算規定なし・反復投与は4〜6時間以上の間隔)
  19. droracle.ai racemic epinephrine dosing summary(国際標準の参考値。一次資料での直接確認が望ましい)
  20. Pharmaceutical Journal "Croup: diagnosis and management". https://pharmaceutical-journal.com/article/ld/croup-diagnosis-and-management (2026年7月アクセス確認)
  21. Mayo Clinic "Croup". https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/croup/diagnosis-treatment/drc-20350354 (2026年7月アクセス確認)
  22. StatPearls "Laryngotracheobronchitis" (NBK519531). https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK519531/ (2026年7月アクセス確認)

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。出典2(デキサメタゾン0.15mg/kg等の中核用量)は『小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022』原著書籍でなくクリニックブログの二次要約に依拠しており、運用開始前に原著CQ2・CQ3を岡本が直接確認することが望ましい。

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的検証(05.json、16所見)を反映。主な変更: - アドレナリン吸入の用量記載を修正: 「添付文書上1回投与量0.3mL/kg以内」という誤記(体重換算規定はない)を、PMDA添付文書で直接確認した正しい内容(1回0.3mg/0.3mL以内の固定上限、体重換算規定なし)に修正。同時に再投与間隔「30分以上」と添付文書規定「4〜6時間」の乖離を明示。いずれも施設運用の最終決定は岡本の要確認事項とした。 - 見逃すと窒息死しうる鑑別を追加: アナフィラキシー、咽後膿瘍・扁桃周囲膿瘍、気道異物の判断分岐を1章に追加。「喘鳴・呼吸音が静かになる=改善ではなく気道閉塞進行のサイン」という警告を追加。 - 禁忌を追加: 鎮静薬・オピオイド系鎮咳薬、市販の総合感冒薬・抗ヒスタミン薬含有製剤を「やってはいけない/非推奨」に追加。 - 国際標準との差分を注記: Westleyスコアの重症度カットオフ、デキサメタゾンの適応範囲(軽症を含む全例投与への潮流)について国内GLとの差分を明示し、岡本の社内方針決定待ちとした。 - 紹介・入院閾値を補強: 生後6ヶ月未満・基礎疾患のある児のリスク因子、反復クループ・非典型例の耳鼻科紹介基準を5章に追加。 - 残る要確認点: 冒頭「医師確認事項(要・岡本判断)」7項目(アドレナリン投与量プロトコル、再投与間隔、Westleyカットオフ、デキサメタゾン適応拡大、6ヶ月未満の閾値、社内観察時間、中核用量の一次資料未確認)。いずれも本ファイルは「下書き(要・本人確認)」のまま。

06

急性細気管支炎(RSウイルス等)外来ワークフロー

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的レビューで指摘され、AIが単独で確定できない論点。ここだけ見て判断できるよう集約。

  1. 緊急度の3層区分(0章フロー・1章レッドフラグ・5章再受診サイン): 無呼吸/チアノーゼ/意識レベル低下と、多呼吸/哺乳不良を同列の「入院・上位施設連携を検討」で括っていた点を3層(今すぐ救急要請/当日中受診/数日以内相談)に分けて追記した。この区分・文言・閾値が社内運用として妥当か確認要。
  2. 努力呼吸の「見かけ上の消失」を疲労徴候として明記(1章): 喘息のsilent chestと同型のトラップ。追記した注意書きの表現・強調の仕方(太字化)が現場の運用に合うか確認要。
  3. 鑑別診断の追加(2章): 先天性心疾患/心不全、気道異物、百日咳等の模倣疾患の除外項目を追加。社内での実際の除外プロトコル(検査の要否含む)と整合するか確認要。
  4. 国内RSVガイドラインの版: 引用していた2021年版は前版。2026年4月17日発行の改訂版『小児RSウイルス呼吸器感染症診療ガイドライン2026』(協和企画・日本小児呼吸器学会/日本新生児成育医学会)が既発行であることをWebSearchで確認したが、CQ3(ステロイド)・CQ4(β2刺激薬)・CQ5(抗菌薬)・高張食塩水の推奨内容が2021年版から変更されたか(10CQに再編された旨は確認できたが個別内容は原本未確認)は本ファイル作成時点で確認できていない。原本の取り寄せ・確認が必要
  5. 予防医薬品の記載拡張(3章): パリビズマブのみの記述を、ニルセビマブ(ベイフォートス)・RSV母子免疫ワクチン(アブリスボ、2026年4月定期接種化)を含む形に拡張した。社内でどの予防法が導入されているか、既接種児のブレイクスルー感染時の鑑別実務は要確認。
  6. AAP 2014年版GLの現行性: 発行から約11年経過。AAP方針は通常5年でreaffirm/改訂/retireの見直しがかかるとされるが、本ファイル作成時点で最新のreaffirm状況を一次情報で確認できていない。AAP公式サイトでの現行性確認が必要。
  7. 生後90日未満・発熱児の重症細菌感染症(特にUTI)リスク(1章・6章): RSV陽性でも尿路感染症等の合併リスクが残る点を追記した。社内での画一的な尿検査要否の方針は未定義のため確認要。

0. 一目でわかるフロー

受診(鼻汁・咳嗽が先行し、その後喘鳴・多呼吸が出現。多くは2歳未満、ピークは生後2-6ヶ月)
  → レッドフラグ評価(緊急度を3層で判定)
      ①今すぐ救急要請/直接救急外来 → 無呼吸(既往含)・チアノーゼ・意識レベル低下/反応が乏しい・努力呼吸の急な「消失」(疲労徴候)
      ②当日中に受診・電話再評価 → SpO2低下疑い・哺乳不良/脱水徴候・高度陥没呼吸/多呼吸
      ③数日以内に相談 → 軽度の症状遷延
  → 重症度・病型の判定(病歴・身体所見中心。ただし先天性心疾患/心不全・気道異物・百日咳等の模倣疾患の除外を先に行う)
  → 検査(原則不要。SpO2測定のみ通常施行、画像・血液・迅速抗原検査はルーチン不要)
  → 治療(支持療法が基本:酸素・水分管理・鼻腔吸引。気管支拡張薬・ステロイド・抗菌薬は原則不要。市販の咳止め・総合感冒薬〈コデイン類含有〉は12歳未満禁忌)
  → 再診・帰宅指導(再受診サイン説明・緊急度3層で保護者に伝える)・入院/紹介基準の判断

1. レッドフラグ(見逃し厳禁)

⚠要医師確認: 以下の緊急度3層区分は敵対的レビューで指摘された「無呼吸・チアノーゼ」と「多呼吸・哺乳不良」が同列に並び緊急度が区別されていない問題への追記。文言・閾値の社内運用としての妥当性は岡本確認待ち(医師確認事項1)。

緊急度3層(保護者・当直スタッフ向けの対応区分)

以下、個別のレッドフラグ詳細。

⚠ 低月齢児・早産児では「典型的な喘鳴が目立たず無呼吸だけが前景に立つ」非典型的な経過を取り得るため、月齢が若いだけで「軽症そうに見える」と判断しない。

2. 重症度・病型の判定

⚠要医師確認: 以下の「除外すべき鑑別」は敵対的レビューで指摘された模倣疾患見落としリスクへの追記。社内の実際の除外プロトコル(検査要否含む)との整合は岡本確認待ち(医師確認事項3)。

3. 検査

4. 治療

⚠要医師確認(医師確認事項4): 以下[2]の引用元は『小児RSウイルス感染症診療ガイドライン2021』(前版)。2026年4月17日発行の改訂版『小児RSウイルス呼吸器感染症診療ガイドライン2026』(協和企画・日本小児呼吸器学会/日本新生児成育医学会、10CQに再編)が既発行であることはWebSearchで確認したが、CQ3・CQ4・CQ5・高張食塩水の推奨内容が変更されたか原本未確認。原本の取り寄せ・確認が必要。また出典[2]は原典ではなくクリニックブログ経由の孫引きである点にも留意。

5. 再診・帰宅指導・保護者説明

⚠要医師確認: 再受診サインの緊急度区分は医師確認事項1と同一論点。表現・線引きの妥当性は岡本確認待ち。

6. 社内ローカルルール(各施設での運用)

7. 出典

  1. Ralston SL, Lieberthal AS, Meissner HC, et al. Clinical Practice Guideline: The Diagnosis, Management, and Prevention of Bronchiolitis. Pediatrics. 2014;134(5):e1474-e1502. https://publications.aap.org/pediatrics/article/134/5/e1474/75848/Clinical-Practice-Guideline-The-Diagnosis (PMID: 25349312, https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25349312/ )(2026年7月アクセス確認。全文PDFを直接確認し、Key Action Statement 1a〜9・関連本文〈重症度評価、無呼吸、酸素飽和度、水分・栄養管理〉を引用)
  2. 日本小児呼吸器学会・日本新生児成育医学会編『小児RSウイルス感染症診療ガイドライン2021』CQ3(ステロイド)・CQ4(β2刺激薬)・CQ5(抗菌薬). Mindsガイドラインライブラリでの要約: https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00663/ 。CQ内容の要約引用元: つだ小児科クリニック「小児RSウイルス感染症診療ガイドライン2021のCQ.」https://tsudashonika.com/disease-cat/rsvirus-guideline/ (いずれも2026年7月アクセス確認。原著〈協和企画刊の書籍〉の直接確認が望ましい)
  3. Cunningham S, Rodriguez A, Adams T, et al; Bronchiolitis of Infancy Discharge Study (BIDS) group. Oxygen saturation targets in infants with bronchiolitis (BIDS): a double-blind, randomised, equivalence trial. Lancet. 2015;386(9998):1041-1048. doi:10.1016/S0140-6736(15)00163-4(PMID: 26382998)。日本語要約: ケアネット「乳児の細気管支炎、SpO2値90%でもアウトカム良好/Lancet」https://www.carenet.com/news/journal/carenet/40708 (2026年7月アクセス確認)
  4. MSDマニュアル プロフェッショナル版「細気管支炎」(19. 小児科/幼児における呼吸器疾患). https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-%E5%B0%8F%E5%85%90%E7%A7%91/%E5%B9%BC%E5%85%90%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%91%BC%E5%90%B8%E5%99%A8%E7%96%BE%E6%82%A3/%E7%B4%B0%E6%B0%97%E7%AE%A1%E6%94%AF%E7%82%8E (2026年7月アクセス確認)
  5. 神奈川県立こども医療センター 循環器内科 柳貞光「こどものフィジカルアセスメント〈医療的ケアを必要なこどもへの対応〉」(退院在宅支援 2022年研修会資料)Vital signsスライド(年齢別の呼吸数・脈拍・血圧の目安値). https://kcmc.kanagawa-pho.jp/data/media/08_taiinzaitaku/2022kennshuukai/2022.2.1.pdf (2026年7月アクセス確認。社内研修資料であり一次ガイドラインではない参考値である点に留意)
  6. (参考・全文未確認)プライマリケア(シスメックス)「急性細気管支炎(RSウイルス含む)」における国内実務上の記載〈軽症以外は原則入院、酸素投与・加湿・輸液が基本、呼吸数60回/分以上で重症化〉. https://primary-care.sysmex.co.jp/speed-search/disease/index.cgi?c=disease-2&pk=345 (2026年7月アクセス確認。原典は「臨床医マニュアル第5版」とされ未確認)
  7. Levine DA, Platt SL, Dayan PS, et al. Risk of Serious Bacterial Infection in Young Febrile Infants With Respiratory Syncytial Virus Infections. Pediatrics. 2004;113(6):1728-1734. https://publications.aap.org/pediatrics/article/113/6/1728/64325 (2026年7月アクセス確認。UTI合併率0.8〜3.1%の報告元)
  8. Occult serious bacterial infection in infants ≤3 months with bronchiolitis(2024年レビュー). https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC11350802/ (2026年7月アクセス確認)
  9. Medscape「Bronchiolitis Differential Diagnoses」(先天性心疾患・気道異物・百日咳等の鑑別). https://emedicine.medscape.com/article/961963-differential (2026年7月アクセス確認。二次資料・要原本確認)
  10. 日本小児科学会「日本におけるニルセビマブの使用に関するコンセンサスガイドライン」2025年8月31日改訂. https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20250831Beyfortus_GL.pdf (2026年7月アクセス確認)
  11. 2026年4月からのRSV母子免疫ワクチン(アブリスボ)定期接種化. 日本経済新聞「RSウイルスワクチン、2026年度から定期接種に 妊婦が対象」https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1944N0Z11C25A1000000/ /日本小児科学会「2026年4月からの妊婦を対象としたRSウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ®筋注用)の定期接種化にあたって」https://www.jpeds.or.jp/society-activities/pediatric-medical-care/vaccination/opinion/post-155697.html (いずれも2026年7月アクセス確認)
  12. コデイン類・ジヒドロコデイン類の12歳未満禁忌化. 厚生労働省2019年7月9日付通知(添付文書改訂指示)。日経メディカル「コデイン類とトラマドールは12歳未満で禁忌」https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/trend/201907/561587.html /薬事日報 https://www.yakuji.co.jp/entry58865.html (2026年7月アクセス確認)
  13. 『小児RSウイルス呼吸器感染症診療ガイドライン2026』(協和企画、2026年4月17日発行、日本小児呼吸器学会・日本新生児成育医学会編、前版2021年からの改訂・10CQに再編). 協和企画プレスリリース https://www.kk-kyowa.co.jp/news/press_release/d20260417/ /薬事日報 https://www.yakuji.co.jp/entry134508.html (2026年7月アクセス確認。CQ個別内容〈β2刺激薬・ステロイド・抗菌薬・高張食塩水の推奨変更有無〉は原本未確認。原本取り寄せ必須

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的レビュー(所見JSON: 06.json、8件)を反映した。

反映した主な変更(8件すべて反映済み): - 緊急度3層区分(今すぐ救急要請/当日中受診/数日以内相談)を0章フロー・1章レッドフラグ・5章再受診サインに追記(critical、needs_physician=true)。 - 「努力呼吸の見かけ上の消失=疲労徴候」をsilent chestと同型の落とし穴として1章に追記(critical、needs_physician=true)。 - 国内RSVガイドラインが2021年版(前版)である旨を明記し、2026年4月17日発行の改訂版『小児RSウイルス呼吸器感染症診療ガイドライン2026』(10CQに再編)の存在をWebSearchで確認・出典[13]として追加。CQ個別内容の変更有無は原本未確認のため「要確認」の注記を残した(high、needs_physician=true)。 - 2章に「除外すべき鑑別(先天性心疾患/心不全・気道異物・百日咳)」を追加(high、needs_physician=true)。 - 4章の「やってはいけない」に市販の咳止め・総合感冒薬(コデイン類・ジヒドロコデイン類)の12歳未満禁忌を追加(high、needs_physician=falseにつき医師確認事項には含めず直接反映)。 - 3章・6章に予防医薬品の記載をパリビズマブのみからニルセビマブ(ベイフォートス)・RSV母子免疫ワクチン(アブリスボ、2026年4月定期接種化)に拡張。2025年8月改訂のニルセビマブコンセンサスGL、2026年4月の母子免疫ワクチン定期接種化をWebSearchで確認(medium、needs_physician=true)。 - AAP 2014年版GLの現行性(reaffirm状況)について、一次情報での確認ができていない旨を医師確認事項6として明記(medium、needs_physician=true)。 - 1章・6章に生後90日未満・発熱児の重症細菌感染症(特にUTI)リスクを追記(medium、needs_physician=true)。

残る要確認点(冒頭「医師確認事項」参照): - 国内RSVガイドライン2026年版の原本確認(CQ3〜5・高張食塩水の推奨変更有無)。 - AAP 2014年版CPGの公式reaffirm状況。 - 緊急度3層区分・疲労徴候の注意書き・鑑別診断項目・予防医薬品記載・生後90日未満発熱時の運用の、社内実務としての妥当性(岡本確認待ち・7項目)。

状態は引き続き「下書き(要・本人確認)」。

07

気管支喘息(急性発作・外来対応)外来ワークフロー

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。

準拠GL: 小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(JPGL)2023(日本小児アレルギー学会・気管支喘息委員会編、協和企画、2023年11月18日発刊。Mindsガイドラインライブラリ掲載)。急性増悪(発作)対応の章は第8章。ただし本ドラフトはJPGL2023の書籍本体(有料・全文非公開)を直接参照できておらず、発作強度判定表・治療フローの数値は、JPGL2017版の当該表を逐語引用した査読済み解説論文(手塚 2019、出典7-2)を主に用いて再構成した。JPGL2020/2023でも同じ章立て・表番号(第8章 表8-1=発作強度判定表)が踏襲されていることは岐阜県医師会資料・JPGL2023 web版の相互参照から確認できたが、2023版で数値そのものが改訂されていないかは書籍原本での確認が必要(詳細は7. 出典・末尾の注記)。

追記(2026-07-30・敵対的検証後): JPGL2023はCQ形式に再構成されており、二次情報(つだ小児科クリニックのCQ要約)によれば、全身性ステロイドに関するCQ10「入院患者全般への投与を推奨する強い根拠は存在しない(発作強度・改善度に応じ漫然投与せず必要十分な期間で使用、との提案)」、CQ11「急性増悪時の特定の経口ステロイド使用法(種類・用量・期間)は提案されない」、CQ12「急性増悪時のICS増量は提案されない」という記載がある可能性が高い。事実であれば、本ワークフローが4章で示す具体的数値(PSL 1〜2mg/kg/日等)はJPGL2023の正式な推奨ではなくJPGL2017由来の参考値という位置づけになる。二次情報のため書籍原本(第8章CQ9〜CQ12)での一次確認が必須(医師確認事項1参照)。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的検証で洗い出された、AIが単独で確定できない論点。ここだけ見て判断できるよう集約する。

  1. JPGL2023でのステロイド推奨の強さ変更(要書籍原本確認・高優先度): 二次情報によればJPGL2023はCQ10〜12で「経口ステロイドの特定用法は提案しない」「入院患者全員への投与を推奨する強い根拠はない」「ICS増量は提案しない」としている可能性がある。本ワークフロー4章の具体的数値(PSL 1〜2mg/kg/日、最大60mg/日等)はJPGL2017由来の参考値であり、2023版での位置づけ(強い推奨/弱い提案/エビデンス不十分のいずれか)を書籍原本(第8章CQ9〜CQ12)で確認し、注記の書きぶりを確定してほしい。
  2. 喘鳴発作として治療する前提そのものの妥当性(安全性・最優先): 喘息の診断が未確定な急性喘鳴(初回喘鳴・突然発症・食事中/摂食直後の急な咳き込み、蕁麻疹・口唇腫脹随伴等)について、気道異物・アナフィラキシー・RSウイルス等の鑑別を同時に進める旨を1章・0章に追記した。社内での鑑別の運用(誰がいつ判断するか)は要確認。
  3. 家庭での救急車(119番)要請の明記: レッドフラグ出現時・治療反応「不良」時に「自家用車ではなく救急車を呼ぶ」ことを明記に追加した。社内の保護者指導文書・パンフレットの表現と整合するか確認してほしい。
  4. 硫酸マグネシウムの記載欠落: JPGL2017/2023系の資料体系には硫酸マグネシウムの記載が見当たらないが、国際標準(GINA等)では重症・治療抵抗例のアジュバントとして使われることがある。社内プロトコルとして採用するかは医師判断(書籍原本に記載があるかも要確認)。
  5. 入院閾値のリスク因子への「ICU入院・人工呼吸管理歴」明記: 5章のリスク因子列挙に「過去の重症発作でのICU入院・人工呼吸管理歴(near-fatal asthma)」を追加した。社内での運用(この既往がある場合に具体的にどう閾値を下げるか)は要確認。

0. 一目でわかるフロー

受診(主訴:喘鳴・呼吸困難・咳嗽増悪・啼泣時のゼーゼー等)
  → ⚠喘息の診断が未確定な場合は、発作強度に応じた治療と並行して
     気道異物・アナフィラキシー・RSウイルス等の鑑別も同時に進める(1章参照)
  → レッドフラグ評価(silent chest・チアノーゼ・意識低下・SpO2持続低下・会話困難
     → 該当あれば発作強度に関わらず「大発作・呼吸不全」として直ちに酸素投与+上位対応
       +自家用車を待たず救急車〈119番〉要請)
  → 発作強度判定(小発作/中発作/大発作/呼吸不全)
     主要所見=意識・会話・起坐呼吸・喘鳴・陥没呼吸・チアノーゼ・SpO2(room air)
  → 検査(SpO2モニタリング必須。中発作以上で聴診・呼吸数実測、必要時血液ガス)
  → 治療(β2刺激薬吸入を反復 → 反応評価 → 不十分なら酸素+全身性ステロイド追加)
  → 反応評価(良好/不十分/不変・悪化)に基づき 帰宅 or 入院 の判断
  → 発作後:長期管理(吸入ステロイド薬等)の見直しと個別対応プランの説明

1. レッドフラグ(見逃し厳禁)

⚠要医師確認 喘鳴=喘息発作と決めつけない: 本ワークフローは喘息の診断が既についていることを前提に組んである。しかし小児では喘息の診断が未確定な急性喘鳴で受診することも少なくない。その場合は発作強度に応じた治療を行いながら、気道異物、アナフィラキシー、RSウイルス感染症など他の急性喘鳴をきたす疾患の鑑別を同時に進める(手塚2019 p.913「医療機関での対応」冒頭)。特に以下は喘息発作以外を積極的に疑うトリガーとして意識する。 - 突然の激しい咳き込みで発症(既往症状なし・食事中/摂食直後)→ 気道異物を疑う。 - 蕁麻疹・口唇/眼瞼腫脹の随伴、食物摂取直後の発症→ アナフィラキシーを疑う(エピネフリン投与を含む上位対応を優先)。 - 小発作への治療で十分に改善しない場合は、中発作への治療に移行するのと並行して他疾患の鑑別も考慮する(JPGL2023 web版)。

以下は「大発作」「呼吸不全」相当、または急速に呼吸不全へ進行しうるサイン。1つでも該当すれば発作強度の形式判定を待たずに酸素投与・上位対応(入院/救急搬送)を検討する。自家用車での来院を待たず救急車(119番)を要請する。

2. 重症度・病型の判定

JPGLの発作強度判定は、主要所見(意識状態・努力呼吸を評価する症状・身体所見・SpO2)のうち最も重度のもので判定する。参考所見(呼気延長・呼吸数・PEF・PaCO2)は補助的に用いる。

項目 小発作 中発作 大発作 呼吸不全
興奮状況 平静 平静 興奮 錯乱
意識 清明 清明 やや低下 低下
会話 文で話す 句で区切る 一語区切り〜不能 不能
起坐呼吸 横になれる 座位を好む 前かがみになる (記載なし)
喘鳴 軽度 軽度 著明 減少または消失
陥没呼吸 なし〜軽度 なし〜軽度 著明 (記載なし)
チアノーゼ なし なし あり (記載なし)
SpO2(room air) ≧96% 92〜95% ≦91% (記載なし・実測困難なことが多い)
呼気延長 吸気の2倍未満 吸気の2倍未満 吸気の2倍以上 吸気の2倍以上
呼吸数(年齢別標準との比較) 正常〜軽度増加 正常〜軽度増加 増加 不定
PEF(吸入前) >60% 30〜60% <30% 測定不能
PEF(吸入後) >80% 50〜80% <50% 測定不能
PaCO2 <41mmHg <41mmHg 41〜60mmHg >60mmHg

年齢別標準呼吸数の目安(回/分): 0〜1歳 30〜60/1〜3歳 20〜40/3〜6歳 20〜30/6〜15歳 15〜30/15歳〜 10〜30。

補足: - SpO2はJPGLでも「非侵襲的・リアルタイム・連続測定可能」な点で発作強度判定に有用とされる一方、血液中の二酸化炭素は評価できないことに注意。PaCO2は大発作以降で急激に上昇するため、呼吸不全を疑う場合は動脈血液ガス分析が必須。小児では動脈穿刺が容易でないため、比較的軽度と考えられる場合は静脈血液ガスをスクリーニングとして用い、CO2高値ならば動脈血液ガスで確認する。 - 表中「(記載なし)」とした呼吸不全列のセルは、引用元の表でも空欄(大発作と同一またはその時点では実測評価が困難なため未設定と考えられる)。この解釈が正しいかはJPGL2023原本(第8章 表8-1)で要確認

3. 検査

4. 治療

5. 再診・帰宅指導・保護者説明

6. 社内ローカルルール(各施設での運用)

7. 出典

  1. 一般社団法人日本小児アレルギー学会.小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(JPGL)2023発刊のご案内.2023-11-09公開. https://www.jspaci.jp/news/both/20231109-4381/ (2023年11月18日発刊、株式会社協和企画、編集:日本小児アレルギー学会・気管支喘息委員会。前版=JPGL2020からの改訂点として「ICS/LABA配合剤が低年齢から使用可能」「新たな生物学的製剤」「長期管理でのICS/LABAの用い方の変更」「章立ての刷新」が挙げられている。急性増悪〈発作〉対応の記述は変わらず第8章)
  2. 一般社団法人日本小児アレルギー学会.小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2023(web版:補足図表). https://www.jspaci.jp/journal/asthma2023/ / PDF: https://www.jspaci.jp/assets/documents/jpgl2023_web.pdf (2026-07-29確認。第8章「急性増悪(発作)への対応」に表8-4「小児の喘息発作強度とのSpO2」〈Mochizuki H, et al. Am J Respir Crit Care Med. 1995;152:906-910. のデータを引用〉、図8-2、表8-2・表8-5・表8-6等の参照あり。書籍本体の主要表〈表8-1=発作強度判定表〉自体はこのweb版には収録されておらず未確認)
  3. 一般社団法人日本小児アレルギー学会.小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2023.Mindsガイドラインライブラリ. https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00825/
  4. 手塚純一郎.ガイドラインのワンポイント解説 小児気管支喘息治療管理ガイドライン2017―急性増悪(発作)への対応―.アレルギー.2019;68(8):912-918. https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/68/8/68_912/_pdf (2026-07-29確認・原著PDFを画像化して図表を目視確認。本ドラフトの表2〈発作強度判定表〉・図1〈家庭での対応〉・表1〈乳幼児の強い喘息発作のサイン〉・図3〈医療機関での対応〉・表3〈薬物療法プラン〉・表5〈全身性ステロイド薬の投与方法〉は全てこの論文が原典であるJPGL2017から逐語引用している箇所を、本ワークフローの記述に再構成したもの。原典:日本小児アレルギー学会.急性増悪〈発作〉への対応.小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2017.東京:協和企画;2017.p.142-162)
  5. 岐阜県医師会.喘息ガイドライン(小児用). https://www.gifu.med.or.jp/doctor/asthma/guidelines-child/ (JPGL2020準拠と明記。発作強度判定基準を「JPGL2020 表8-1を引用」としており、第8章・表8-1という章立てがJPGL2020時点でも同一であったことの傍証として参照)
  6. つだ小児科クリニック.小児気管支喘息診療・管理ガイドライン2023のCQ. https://tsudashonika.com/disease-cat/allergies/child-bronchial-asthma-guideline/ (2026-07-30確認・二次情報。CQ10〈入院患者への全身性ステロイド投与を推奨する強い根拠はない〉、CQ11〈急性増悪時の特定の経口ステロイド使用法は提案されない〉、CQ12〈急性増悪時のICS増量は提案されない〉の要約あり。書籍原本〈第8章CQ9〜CQ12〉での一次確認が必要
  7. 日本製薬(グラクソ・スミスクライン).ベネトリン吸入液0.5%添付文書. https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00056440.pdf (2026-07-30確認。小児用量は1回0.1〜0.3mL〈サルブタモールとして0.5〜1.5mg〉、年齢・症状により適宜増減、と明記)

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。特に2. の発作強度判定表(表8-1相当)と5. の入院閾値の詳細、および4. の全身性ステロイド用量は、JPGL2017からの引用に基づく再構成であり、JPGL2023書籍本体で数値・文言・推奨の強さに変更がないか医師本人が原本で確認すること(医師確認事項1参照)。

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的検証(safety/doseレンズ)の所見9件を反映した。状態は引き続き「下書き(要・本人確認)」。

反映した主な変更: - 【最重要・要医師確認】喘息の診断が未確定な急性喘鳴について、気道異物・アナフィラキシー・RSウイルス等の鑑別を発作治療と同時に進める旨を0章・1章に追記(原典が明記する安全弁がドラフトから脱落していたため)。 - レッドフラグ出現時・治療反応「不良」時の行動指示を「受診」から「救急車(119番)を要請する」へ明確化(1章・0章・5章)。 - SABAネブライザー吸入液の具体的容量(乳幼児0.3mL、学童以上0.3〜0.5mL)と、学童以上0.3mL超は添付文書上の小児用量(0.1〜0.3mL)を超える適応外使用となり得る旨を明記(ベネトリン添付文書で確認済み)。 - 全身性ステロイド静注の安全性注記(ヒドロコルチゾンのミネラルコルチコイド作用・稀な即時型アレルギー反応)、嘔吐時の静注切替を追記。 - 【要医師確認】JPGL2023がCQ形式に再構成され、経口ステロイドの特定用法・入院患者全員への投与を「提案しない/強い根拠はない」としている可能性を二次情報で確認し、冒頭注記と4章に反映。数値自体は参考値として維持。 - 硫酸マグネシウムの記載欠落、ICU入院・人工呼吸管理歴というリスク因子の欠落を明記(いずれも要医師確認)。 - 乳幼児の陥没呼吸部位に「鎖骨上窩」を追加(原典3部位との整合)。

残る要確認点(詳細は冒頭「医師確認事項」節): - JPGL2023書籍原本(第8章CQ9〜CQ12)でのステロイド推奨強度の一次確認。 - 発作強度判定表(表8-1)・入院閾値詳細の書籍原本での照合(従来からの既知の残課題)。 - 硫酸マグネシウムを社内プロトコルに含めるかの医師判断。 - 鑑別診断運用(誰がいつ判断するか)の社内フロー化。

08

小児急性胃腸炎(ウイルス性中心)と脱水評価 外来ワークフロー

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的検証で指摘され、AIが機械的に確定できない・臨床判断が必要な論点を集約。本文中は該当箇所に「⚠要医師確認」を付した。

  1. DKA(糖尿病性ケトアシドーシス)のレッドフラグ追加(1節): 新規発症1型糖尿病が胃腸炎様症状(嘔吐・腹痛・脱水)で発症し得る。追加した所見・検査閾値の妥当性を確認。
  2. 細菌性髄膜炎のレッドフラグ追加(1節): 乳児では消化器症状のみで発症し得る点への注意喚起の文言・閾値を確認。
  3. 精巣捻転のレッドフラグ追加(1節): 男児腹痛での陰嚢診察の運用(誰が・いつ行うか)を確認。
  4. サルモネラ腸炎の抗菌薬選択の修正(4節): JAID/JSC 2015のAMPC・FOM・NFLX(乳児には投与しない)・重症例CTRXへの記載修正案の医学的妥当性、および実際の処方判断は医師マター。
  5. オンダンセトロンの扱い(4節): 国内適応外使用である事実の記載に加え、電解質異常合併時のQT延長リスク、および「原則使用しない」等の運用方針を確定するか。
  6. 重度脱水時の高張性脱水・急速補正回避の注意喚起(4節): 追記内容と、6節の社内輸液プロトコル確定までの暫定運用でよいか。
  7. 低血糖・ケトン性低血糖のスクリーニング追加(3節): 簡易血糖測定を行う対象・閾値の妥当性。
  8. 生後3か月未満・免疫不全児の入院閾値(5節): 脱水所見が軽度でも閾値を下げる独立項目化の妥当性。
  9. 痙攣を再受診サインに明記(5節): 表現・優先度の確認。
  10. 「小児消化管感染症診療ガイドライン2024」の内容確認(4節・6節): 制吐薬CQ1-4を含む9つのCQを書籍原本で確認し、本稿の該当箇所(特に制吐薬節)を更新する必要がある。現状は紹介記事のみで原文未確認。

0. 一目でわかるフロー

受診(嘔吐・下痢・腹痛)
  → レッドフラグ評価(該当あれば即・精査/外科コンサルト/上位施設紹介)
  → 脱水重症度・病型(ウイルス性/細菌性)の判定
  → 検査(要る/要らない)
  → 治療(ORT第一選択、必要時のみ輸液・薬物)
  → 再診・帰宅指導・紹介/入院基準

1. レッドフラグ(見逃し厳禁)

2. 重症度・病型の判定

病型(ウイルス性 vs 細菌性) - 小児急性胃腸炎の大部分はウイルス性(ロタウイルス、ノロウイルス、腸管アデノウイルス、アストロウイルス、アイチウイルス等)[3]。 - 細菌性を疑う所見: 高熱、強い腹痛、血便・粘血便、テネスムス。腹部エコーでは細菌性は回盲部末端から上行結腸にかけての浮腫性壁肥厚・リンパ節腫脹が手がかりとなり、ウイルス性は小腸・大腸の腸液貯留を認めることが多い [3]。

脱水重症度 - 体重減少率による目安(成書上の一般的分類): 年長児では軽症3〜5%、中等症6〜9%、重症10%以上。乳児は基準が異なり(軽症5%・中等症10%・重症15%目安)、年長児の基準をそのまま当てはめると過小評価する危険がある [5]。 - 日本小児救急医学会「小児急性胃腸炎診療ガイドライン2017」: 臨床所見スコアにより軽度脱水(1〜4点)/中等症〜重症脱水(5〜8点)に分類 [1]。これは国際的なClinical Dehydration Scale (CDS)(①general appearance ②eyes ③mucous membranes ④tearsの4項目、0〜8点)に相当すると考えられる [8]。 - 簡易評価(厚生労働省 抗微生物薬適正使用の手引き): ①CRT 2秒以上 ②粘膜の乾燥 ③流涙なし ④全身状態の変化、の4項目のうち2項目該当で体重の5%以上の脱水が示唆される [2]。 - 体重減少率9%超、またはショック/プレショック徴候がある場合は「重度脱水」として経静脈輸液を優先する(詳細は4節) [1]。

3. 検査

4. 治療

5. 再診・帰宅指導・保護者説明

6. 社内ローカルルール(各施設での運用)

7. 出典

  1. 日本小児救急医学会「エビデンスに基づいた子どもの腹部救急診療ガイドライン2017 第Ⅰ部 小児急性胃腸炎診療ガイドライン」2017年6月23日発行(Mindsガイドラインライブラリ掲載頁)https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00577/
  2. 厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部感染症対策課「抗微生物薬適正使用の手引き 第三版」2023年11月16日公表、急性下痢症(一般外来編p.35-42、乳幼児編p.86-91)https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168459.pdf (旧版=第一版(案)から2026-07-30改訂。内容面(脱水5%示唆の4項目中2項目基準・ORS 50-100mL/kgを2-4時間補正等)は第三版でも一致を確認済み)
  3. 日本感染症学会・日本化学療法学会「JAID/JSC感染症治療ガイドライン2015 ―腸管感染症―」感染症学雑誌 第90巻第1号 平成28年1月20日、V.小児の細菌性腸炎(p.47-49)、VI.小児のウイルス性腸炎(p.50-51)https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/guideline_JAID-JSC_2015_intestinal-tract.pdf
  4. 黒田達夫「小児急性腹症診察のコツ」日本腹部救急医学会雑誌 29(1):35-38, 2009(国立成育医療センター外科)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaem/29/1/29_1_35/_pdf
  5. MSDマニュアル プロフェッショナル版「小児における脱水」https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-小児科/小児における脱水および輸液療法/小児における脱水
  6. MSDマニュアル プロフェッショナル版「乳児および小児における悪心・嘔吐」https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-小児科/乳児および小児の症状/乳児および小児における悪心-嘔吐
  7. MSDマニュアル家庭版「腸重積」https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/23-小児の健康上の問題/小児における消化器系の病気/腸重積
  8. Friedman JN, Goldman RD, Srivastava R, Parkin PC. Development of a clinical dehydration scale for use in children between 1 and 36 months of age. J Pediatr. 2004(Clinical Dehydration Scale、4項目・0〜8点)https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0022347604004317
  9. NEJM日本国内版アブストラクト「小児救急部における胃腸炎に対する経口オンダンセトロン」(Freedman SB, et al. N Engl J Med 2006;354:1698-1704)https://www.nejm.jp/abstract/vol354.p1698
  10. NEJM日本国内版アブストラクト「胃腸炎の小児に対する救急部受診後のオンダンセトロンの複数回投与」https://www.nejm.jp/abstract/vol393.p255
  11. オンダンセトロン インタビューフォーム(2022年9月改訂 第6版、QT延長に関する記載)https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00003932.pdf
  12. 日本小児感染症学会・日本小児消化管感染症・免疫アレルギー研究会「小児消化管感染症診療ガイドライン2024」紹介記事(日経メディカル、2024年12月)https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/202412/586937.html ※原文は書籍のため全文は今回未確認
  13. 医学界新聞2023「ピットフォールにハマらないER診療の勘どころ(16)高血糖緊急症 診断編」https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2023/3532_04
  14. 日本糖尿病学会誌 65(10):536, 2022「小児1型糖尿病患者における重症DKAを予防するには」https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/65/10/65_536/_pdf
  15. 日経メディカル「腹痛、悪心・嘔吐では必ずDKAの鑑別を」https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/iwaoka3/201710/553198.html
  16. MSDマニュアル プロフェッショナル版「新生児細菌性髄膜炎」「生後3カ月以上の乳児における細菌性髄膜炎」https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-小児科/新生児における感染症/新生児細菌性髄膜炎
  17. 日本小児泌尿器科学会「小児の急性陰嚢症」https://jspu.jp/ippan_021.html
  18. 獨協医科大学埼玉医療センター小児外科「急性陰のう症:精巣捻転」https://dept.dokkyomed.ac.jp/dep-k/ped_surg/acutescrotum.html
  19. 日本小児・思春期糖尿病学会「低血糖」https://jspad.jp/ofs/patient/life/08.html
  20. MSDマニュアル「低血糖」https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/10-内分泌疾患と代謝性疾患/糖尿病と糖代謝異常/低血糖
  21. MSDマニュアル プロフェッショナル版「小児における脱水」(高張性脱水の急速補正リスクに関する記載箇所)https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-小児科/小児における脱水および輸液療法/小児における脱水
  22. 日本小児科学会雑誌「小児の脱水症に対する輸液療法—生理学的根拠にもとづく考え方—」https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpn/38/0/38_rv.24-034/_article/-char/ja/
  23. オンダンセトロン製剤 各社インタビューフォーム 効能・効果欄(例: https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00003932.pdf)/日本小児麻酔学会・小児治験ネットワークによる術後適応追加承認(2022年2月25日)※2026-07-30 WebSearchで効能・効果を再確認、感染性胃腸炎への適応がないこと(適応外使用)を確定

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。本稿が主軸とした2017年版GL(文献1)の後継として、2024年11月に「小児消化管感染症診療ガイドライン2024」(文献12、日本小児感染症学会・日本小児消化管感染症免疫アレルギー研究会)が刊行されている。同書には制吐薬に関するCQ(CQ1-4)を含む9つのCQが収載されているが、書籍のため全文は今回未確認。運用前に2024年版での該当CQの推奨内容を直接確認することを強く推奨する。

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的検証(16件の所見)を反映。状態は引き続き「下書き(要・本人確認)」。

反映した主な変更 - レッドフラグ(1節)に3系統を追加: DKA(新規発症1型糖尿病)、細菌性髄膜炎、精巣捻転。いずれも「胃腸炎に化ける」致死的・器質的鑑別で見逃し重大度が高いため安全側で追記 - 検査(3節)に低血糖・尿ケトンのスクリーニング条件を追加 - 治療(4節): ①サルモネラ腸炎の抗菌薬選択をJAID/JSC 2015原文(AMPC・FOM・NFLX〈乳児には投与しない〉・重症例CTRX)に一本化し、乳児へのニューキノロン誤投与リスクを是正、②オンダンセトロンが国内では感染性胃腸炎に適応のない完全な適応外使用であることをWebSearchで確認し確定記載に変更、③高張性脱水の急速補正回避の注意喚起を新規追加、④整腸剤(乳酸菌製剤)の記載を追加、⑤EHECの抗菌薬開始タイミングを「発症後3日以内」と具体化、⑥5mL/5分プロトコルは一次GLで裏付けが取れず「出典不明の実践プロトコル」と明記 - 再診・入院基準(5節): 痙攣を再受診サインに独立項目化。生後3か月未満・免疫不全児を入院閾値の独立項目として追加 - 出典(7節): 文献2を厚労省手引き第一版(案)→第三版(2023年11月16日公表)に差し替え。内容面はWebSearchで第三版記載との一致を確認済み。新規参照13〜23を追加

残る要確認点(医師確認事項の詳細は冒頭節を参照) - 「小児消化管感染症診療ガイドライン2024」(文献12)は紹介記事のみでCQ1-4を含む原本未確認。原本確認後に4節制吐薬節・2節脱水スコアの再更新が必須 - 6節(社内ローカルルール)は依然「要確認」が主体。社内輸液プロトコル・ORS製品・便培養提出基準は本稿の暫定注意(高張性脱水回避等)を包含する形で確定させる必要がある - サルモネラ腸炎の抗菌薬修正案・DKA/髄膜炎/精巣捻転のレッドフラグ文言・オンダンセトロンの運用方針は、いずれも一次資料の再照合はしたが最終的な臨床判断・社内運用としての採否は医師(岡本)確認待ち

09

熱性けいれん 外来ワークフロー

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的検証(2026-07-30)で「勝手に確定させてはいけない」と判定された論点。ここだけ見て判断できるようにまとめる。

  1. ジアゼパム坐剤の1回最大量(10mg): 添付文書に「1回最大10mg」という明記の文言は確認できず(PMDA添付文書は「1日1mg/kgを超えない」という日量上限のみ)。ただし坐剤の市販規格が4/6/10mgで最大が10mgであること、二次資料(つだ小児科クリニックのCQ4-2要約)が「1回0.4〜0.5mg/kg(最大10mg)」と明記していることから、本ファイルには安全側の注記として追記した。原著(診断と治療社刊)でのCQ4-2逐語確認、および社内採用坐剤の規格確認を推奨。
  2. 予防投与の適応基準(CQ4-1)の6項目+「2回以上」要件: 二次資料(つだ小児科クリニック)で確認した内容に修正したが、原著CQ4-1本文の逐語確認はできていない。適応判断に直結するため、実際の患者に適用する前に原著確認を。
  3. ブコラム(ミダゾラム口腔用液)の位置づけ: 添付文書上の効能・効果は「てんかん重積状態」であり、学会追加情報が「熱性けいれんというだけの理由で安易に処方すべきではない」と明記(PMDA RMP・学会追加情報で確認済み)。AMPLでの実際の処方運用方針(家庭常備の可否・対象患者の線引き)は医師判断。
  4. 重積時のベンゾジアゼピン不応時エスカレーション基準: 二次治療薬(ホスフェニトイン・フェノバルビタール・レベチラセタム等)への移行、搬送先は施設依存。AMPLでの実際の搬送先・社内採用薬は要確認(6.社内ローカルルールと合わせて確定)。
  5. 出典の逐語性: 出典の大半が二次資料(開業医サイト等)で、原著(ISBN 9784787825643)との逐語照合は未実施。数値・基準を臨床適用する前に原著確認を推奨。

準拠GL: 「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」(日本小児神経学会、熱性けいれん診療ガイドライン改訂ワーキンググループ編、診断と治療社、2023年1月刊)。Minds ガイドラインライブラリ収載(2023年3月6日選定)。2015年版からの改訂版であり、本ワークフローは2023年版のCQ(クリニカルクエスチョン)に基づく。

0. 一目でわかるフロー

受診(発熱+けいれん様エピソード)
  → まず定義に合うか確認(6か月〜60か月・38℃以上・中枢神経感染症/代謝異常/てんかん既往なし)
  → レッドフラグ評価(髄膜刺激徴候・意識回復不良・けいれん遷延など該当あれば即・上位/紹介)
  → 単純型/複雑型/熱性けいれん重積状態の判定
  → 検査(要る/要らない)
  → 治療(発作時対応・必要なら予防投与の適応判断)
  → 再診・帰宅指導・紹介基準

1. レッドフラグ(見逃し厳禁)

2. 重症度・病型の判定

熱性けいれんの定義(GL2023): 主として生後6か月〜60か月(5歳)までに起こる、通常38℃以上の発熱に伴う発作性疾患で、髄膜炎などの中枢神経感染症、先天性代謝異常、その他の明らかな発作の原因がなく、てんかんの既往がないもの。

3. 検査

4. 治療

5. 再診・帰宅指導・保護者説明

6. 社内ローカルルール(各施設での運用)

7. 出典

⚠ 上記のうちCQ4-1(予防投与適応の6項目・2回以上要件)・CQ4-2(用量0.4〜0.5mg/kg・最大10mg)は二次資料(つだ小児科クリニックのCQ要約)経由の確認にとどまり、診断と治療社刊行の原著(ISBN 9784787825643)での逐語確認は未実施。臨床適用前に原著確認を推奨。

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的検証(11件の所見)を反映。状態は引き続き「下書き(要・本人確認)」

反映した主な変更: - ジアゼパム坐剤の予防投与量を「0.3〜0.5mg/kg/回」→「0.4〜0.5mg/kg/回(1回最大10mg、1日総量1mg/kgを超えない)」に修正。PMDA添付文書(一次情報)・二次資料の双方で確認済み - 予防投与の適応基準を、無関係な「再発予測因子リスト」から、GL2023 CQ4-1が定める本来の6項目+「2つ以上×2回以上」要件に修正 - ブコラム(ミダゾラム口腔用液)について、添付文書上の効能・効果は「てんかん重積状態」であり熱性けいれんへの安易な処方を学会が明示的に戒めている旨の留保を追加(PMDA RMP・学会追加情報で確認済み) - レッドフラグ評価に「乳児・低年齢児では髄膜刺激徴候が乏しい」旨、検査に「遷延発作での血糖測定」、治療に「ベンゾジアゼピン投与時の呼吸抑制モニタリング」「ベンゾジアゼピン不応時のエスカレーション基準」、保護者説明に「発作中にやってはいけないこと」を追記(いずれも安全側の追加) - 出典に一次情報(PMDA添付文書・RMP・学会追加情報)を追加し、二次資料依存箇所を明示

残る要確認点(冒頭「医師確認事項」参照): - CQ4-1・CQ4-2の原著(診断と治療社刊)での逐語確認 - 社内採用坐剤・搬送先・二次治療薬などAMPLローカルルールの確定(6.セクション) - ブコラムの社内処方運用方針の確定

10

蕁麻疹とアナフィラキシー外来ワークフロー

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的検証で指摘された論点のうち、AIが一方的に確定させず岡本の判断・実地確認を要するもの。

0. 一目でわかるフロー

受診(蕁麻疹・皮疹+その他の訴え)
  → レッドフラグ評価(アナフィラキシー診断基準に該当 → 即アドレナリン筋注、様子見しない)
  → 重症度・病型の判定(アナフィラキシーのグレード分類 / 蕁麻疹の病型分類)
  → 検査(急性期は臨床所見で診断、誘因確定検査は後日)
  → 治療(アナフィラキシー=アドレナリン第一選択/蕁麻疹単独=抗ヒスタミン薬第一選択)
  → 二相性反応を想定した社内観察(4〜6時間、リスクありなら最大24時間)
  → 再診・帰宅指導・エピペン処方・食物アレルギー精査への橋渡し

1. レッドフラグ(見逃し厳禁)

2. 重症度・病型の判定

アナフィラキシーの診断基準(アナフィラキシーガイドライン2022、2023年3月修正版)

以下の2つの基準のいずれかを満たす場合、アナフィラキシーである可能性が非常に高い。

基準1: 皮膚、粘膜、またはその両方の症状(全身性の蕁麻疹、瘙痒または紅潮、口唇・舌・口蓋垂の腫脹など)が急速に(数分〜数時間で)発症し、さらに少なくとも次の1つを伴う場合。 - A. 気道/呼吸: 重度の呼吸器症状(呼吸困難、呼気性喘鳴・気管支攣縮、吸気性喘鳴、PEF低下、低酸素血症など) - B. 循環器: 血圧低下または臓器不全に伴う症状(筋緊張低下[虚脱]、失神、失禁など) - C. その他: 重度の消化器症状(重度の痙攣性腹痛、反復性嘔吐など[特に食物以外のアレルゲンへの曝露後])

基準2: 典型的な皮膚症状を伴わなくても、当該患者にとって既知のアレルゲンまたはアレルゲンの可能性がきわめて高いものに曝露された後、血圧低下または気管支攣縮または喉頭症状(吸気性喘鳴、変声、嚥下痛など)が急速に(数分〜数時間で)発症した場合。 - 血圧低下の定義: 乳児・10歳以下の小児は収縮期血圧が「70+(2×年齢[歳])」mmHg未満、成人は収縮期血圧90mmHg未満、いずれもベースライン値に比べて30%を超える収縮期血圧の低下があれば該当。

(出典1、修正2023年3月1日版で基準1のAが「呼吸不全」から「重度の呼吸器症状」に文言修正されている)

アナフィラキシーの重症度分類(グレード)

器官症状の重症度分類(アナフィラキシーガイドライン2022 表11、Yanagida N et al. Int Arch Allergy Immunol. 2017;172:173-82 に基づく)を参考に、最も高い重症度を示す器官の重症度で判定する。

症状領域 グレード1(軽症) グレード2(中等症) グレード3(重症)
皮膚・粘膜 部分的な紅斑・蕁麻疹・膨疹、軽い瘙痒(自制内) 全身性の紅斑・蕁麻疹、瘙痒(自制外)、顔全体の腫れ 同左(グレード2以上)
消化器 弱い腹痛、嘔気・単回の嘔吐/下痢 強い腹痛(自制内)、複数回の嘔吐/下痢 持続する強い腹痛、繰り返す嘔吐・便失禁
呼吸器 間欠的な咳嗽・鼻汁・鼻閉 断続的な咳嗽、聴診上の喘鳴・軽い息苦しさ 明らかな喘鳴、呼吸困難、チアノーゼ、SpO2≦92%、嗄声、嚥下困難
循環器 なし 頻脈(+15回/分)、血圧軽度低下、蒼白 不整脈、血圧低下、重度徐脈、心停止
神経 元気がない 眠気、軽度頭痛、恐怖感 ぐったり、不穏、失禁、意識消失

(出典1)

蕁麻疹の病型分類(蕁麻疹診療ガイドライン2026・第4版、表2を外来向けに簡略化)

大分類 主な病型
特発性の蕁麻疹 急性特発性蕁麻疹(発症後6週間以内)/慢性特発性蕁麻疹(6週間超)
刺激誘発型(アレルギー性) 食物・薬剤・虫刺傷等によるI型アレルギー性蕁麻疹(食物依存性運動誘発アナフィラキシー[FDEIA]を含む)
刺激誘発型(非アレルギー性) NSAID誘発蕁麻疹、物理性蕁麻疹(機械性・寒冷・日光・温熱・遅延性圧・水)、コリン性蕁麻疹、接触蕁麻疹
血管性浮腫 マスト細胞起因性(蕁麻疹合併しやすい)/非マスト細胞起因性(ブラジキニン起因性・遺伝性血管性浮腫など)

急性蕁麻疹単独か、アナフィラキシー(診断基準1・2)を満たすかを最初に切り分けることが、外来対応の分岐点になる(出典2)。

3. 検査

4. 治療

第一選択

第二選択・無効時

やってはいけない/非推奨

(出典1・2)

5. 再診・帰宅指導・保護者説明

6. 社内ローカルルール(各施設での運用)

7. 出典

  1. 一般社団法人日本アレルギー学会「アナフィラキシーガイドライン2022」(2022年8月31日発行、2023年3月1日修正第2刷) - 発行案内: https://www.jsaweb.jp/modules/news_topics/index.php?content_id=688 - 修正内容: https://www.jsaweb.jp/uploads/files/shusei_Ana2022_1MAR23.pdf - 本文PDF: https://www.jsaweb.jp/uploads/files/Web_AnaGL_2022_0914.pdf - 啓発サイト: https://anaphylaxis-guideline.jp/
  2. 蕁麻疹診療ガイドライン策定委員会「蕁麻疹診療ガイドライン2026(第4版)」日本皮膚科学会雑誌 136(4): 375-493, 2026(令和8) - 学会掲載ページ: https://www.dermatol.or.jp/medical/guideline/4742/ - 本文PDF: https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/2013/08/jinmashin2026ver2.pdf - J-STAGE書誌情報: https://www.jstage.jst.go.jp/article/dermatol/136/4/136_375/_article/-char/ja - (2018年版「蕁麻疹診療ガイドライン2018」日本皮膚科学会雑誌 128(12), 2018を全面改訂したもの。CQ番号は2026年版に基づく)
  3. World Allergy Organization anaphylaxis guidance 2020(アナフィラキシーガイドライン2022の診断基準はWAO 2020改訂に準拠、3項目から2項目へ集約) - 参考: https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/70/9/70_1211/_article/-char/ja/
  4. Yanagida N, et al. Int Arch Allergy Immunol. 2017;172:173-82(アナフィラキシー重症度分類の出典、アナフィラキシーガイドライン2022 表11に引用)
  5. 一般社団法人日本小児アレルギー学会「一般向けエピペン®の適応」 - https://www.jspaci.jp/gcontents/epipen/ - エピペン使用ガイドブック(相模原病院監修): https://www.epipen.jp/download/EPI_guidebook_j.pdf
  6. 学校での食物アレルギー・アナフィラキシー対応(学校保健ポータルサイト) - https://www.gakkohoken.jp/special/archives/150
  7. 平成30年1月 医療事故調査・支援センター/一般社団法人日本医療安全調査機構「医療事故の再発防止に向けた提言 第3号」(アナフィラキシーに係る死亡事例の分析、アナフィラキシーガイドライン2022内に引用)
  8. 医学界新聞「ピットフォールにハマらないER診療の勘どころ(6)」(気管支喘息合併がアナフィラキシー重症化・致死のリスク因子である旨の解説) - https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2022/3493_04
  9. 国立成育医療研究センター「血管性浮腫・遺伝性血管性浮腫(HAE)」(HAEがアドレナリン等の通常治療に反応しないことの解説) - https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/allergy/hae.html
  10. 一般社団法人日本補体学会「遺伝性血管性浮腫(HAE)診療ガイドライン改訂2023年版」
    • http://square.umin.ac.jp/compl/common/images/disease-information/hae/HAEGuideline2023.pdf
  11. 文部科学省・公益財団法人日本学校保健会「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」(平成20年3月作成、令和元年度改訂。教職員による代理注射が医師法違反にならない旨の法的整理の一次出典)
    • 文科省: https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1353630.htm
    • ガイドライン本体(学校保健ポータルサイト): https://www.gakkohoken.jp/books/archives/226
  12. 一般社団法人日本アレルギー学会「エピペン」一般向け解説(重症化リスクが高い患者への2本携帯の推奨)
    • https://www.jsa-pr.jp/sp/html/sickness/sickness11.html
  13. エピペン患者向医薬品ガイド(2024年7月改訂、製造販売元: ヴィアトリス製薬合同会社。PMDA掲載)。「太ももに押し付けたまま数秒間待ち」とのみ記載され、具体的な秒数(5秒・10秒等)は規定されていないことを本ファイル執筆時にWebFetchで確認した。
    • PMDA医薬品情報ページ: https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/0001.html

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。特に蕁麻疹診療ガイドラインは2026年4月に第4版へ全面改訂されたばかりであり、CQ番号・推奨度は今後の正誤表・改訂に注意する。

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的検証(10.json、11件の所見)を反映。反映数=11、うち医師確認事項として明示=2。

安全側に追記した項目(1・4・5章): - HAE等ブラジキニン起因性血管性浮腫はアドレナリン・抗ヒスタミン薬・ステロイドいずれにも反応しないため、反応しない喉頭浮腫でC1-INH製剤・専門医へエスカレーションする一文を追加(⚠要医師確認・critical)。 - 気管支喘息(特にコントロール不良)合併を重症化リスク因子として1章・5章に追加。 - 乳児の非典型的アナフィラキシー像(哺乳不良・啼泣・活気低下・嗜眠・蒼白のみ)を1章に追加(⚠要医師確認)。 - エピペン2本携帯(外出用・据置用)の検討を5章に追加。 - 「再受診すべきサイン」の見出しを「緊急受診(救急要請)のサイン」に改め、119番通報の明文を追加。 - FDEIA患者向けの運動制限・増強因子回避の生活指導を5章に追加。 - 体位にトレンデレンブルグ体位・下肢挙上の考慮を4章に追加。

一次資料を再確認して修正した項目(dose/factual): - エピペン使用時の保持秒数: 「5秒間」という記載を削除し、添付文書(患者向医薬品ガイド2024年7月改訂)の「数秒間待ち」に一本化。WebFetchで一次資料を確認した結果、検証者が提案した「10秒」という具体的秒数も一次資料には見当たらず、原文の表現「数秒間」に忠実な記載へ修正した(本文中に注記済み)。 - グルカゴンの出典表示を「出典1 表15」から「出典1 p.21(アドレナリン使用における注意)」に修正。 - 急性特発性蕁麻疹の内服終了手順を「漸減中止」から「内服中止」に修正し、「漸減」は慢性特発性蕁麻疹のみに限定。 - 教職員のエピペン代理注射が医師法違反にならないことの出典を、記載内容のない出典5から文部科学省ガイドライン(出典11)に差し替え。

残る要確認点(医師確認事項に集約済み・再掲): 1. HAE疑い時のエスカレーション先(C1-INH製剤の社内採用・紹介ルート)はAMPLの実運用が未確認。 2. 乳児の非典型的アナフィラキシー像の文言・トリアージへの落とし込み方が実診療に合うか要確認。

検証していない/未反映の残課題: - 6章「社内ローカルルール」の(要確認)項目群は本ラウンドでは変更せず、既存のまま。 - 本ファイルは引き続き「下書き(要・本人確認)」。上記2点の医師確認事項を含め、公開・運用前に岡本の確認を要する。