胃腸炎と脱水

胃腸炎と脱水

消化器β版・逐条レビュー継続中

2026-07-30更新
β版用量は適用前に一次資料と院内採用を確認。このβ版について

家族説明を開く

当院の当直帯に腹部エコーは無い(2026-09-14 確認)。便の検査と迅速検査は夜も出せる。導尿・浣腸・ルート確保もできる。夜間入院もできる。
胃腸炎の当直で最も危ないのは、腸重積を「胃腸炎」として帰すこと。原典も胃腸炎症状が前面に出る腸重積を警告している。
当直帯はエコーで外せないので、間欠的な啼泣・不機嫌の波があれば、それだけで腸重積として動く腸重積)。

30秒要約

  • 多くはウイルス性。主役は原因ウイルスより脱水。
  • 少量頻回の経口補水が第一。スポーツドリンクは第一選択にしない。母乳・ミルクは薄めない。
  • 外科疾患(腸重積、幽門狭窄、精巣捻転)とDKA様を胃腸炎に誤らない。

レッドフラグ

所見があったときにどれだけ急ぐかと、家族に何を伝えるかの対応表。3列目の文言は家族説明ページに同じ言葉で載っているので、画面を見せながら渡せる。

緊急度所見家族に伝えること
119けいれん・意識障害、DKA様(多尿・多飲・クスマウル・アセトン臭)家族ページ「受診の目安」の119の項目を指して伝える
緊急胆汁性嘔吐、吐血、間欠的激泣+イチゴジャム便、腹膜刺激家族ページの「受診の目安」に載っている。画面を見せて指差しで渡す
緊急無尿が続く、水分をまったく受け付けない、ぐったり家族ページの「受診の目安」に載っている。画面を見せて指差しで渡す
当日血便・強い粘液、38℃以上が2日以上、一旦改善後の再悪化家族ページの「受診の目安」に載っている。画面を見せて指差しで渡す

問診チェック

初期プラン(コア)

  1. 外観・バイタル・脱水評価(活気、涙、粘膜、尿、体重変化)。
  2. 外科・代謝の除外を先に。腸重積・胆汁性嘔吐・腹膜刺激・精巣捻転・DKA様は胃腸炎パスに乗せない。
  3. 経口補水が第一。5mLから5分おき、吐かなければ増量。ORS(OS-1など)。母乳・ミルクは通常濃度で継続。
  4. ロペラミド等の下痢止めは使わない(特に血便)。抗菌薬はウイルス性が大半なので原則不要。
  5. 点滴は経口が成立しない・中等度以上脱水・レッドフラグ時。施設プロトコルに従う。
  6. 家族説明 → Family Guide「胃腸炎と脱水」を渡す。少量ずつ、ORS、薄めない、下痢止め禁止、と一言。

家族に渡す一文

「回数より、少量でも飲めるか・おしっこが出るか・反応があるかを見てください。経口補水液をスプーン1杯から。母乳やミルクは薄めなくて大丈夫です。市販の下痢止めは使わないでください。」
https://ampl-kids-health-guide.pages.dev/patient/胃腸炎と脱水について_患者説明_2026-07-30.html

エスカレーション(施設オーバーレイで上書き)

  • 腸重積疑い、胆汁性嘔吐、ショック・重度脱水、DKA様、意識障害 → 上級医 / 救急
  • 判断に迷う → 迷った時点で相談

出典

  • Family Guide gastro-dehydration(2026-07-30)と整合
  • 関連: 脱水と水分補給(経口補水・点滴)の家族説明

計算

kgこのシートの計算すべてに反映。タブを閉じるまで保持されるので、患者が変わったらクリアする。
判定

脱水の簡易評価(外来4項目)

該当0項目: この簡易評価では5%以上の脱水は示唆されない(臨床像で再評価)

体重減少率9%超、またはショック/プレショック徴候があればこの評価に依らず重度脱水として経静脈輸液を優先(本シート§4参照)。

いつ使う

外来での急性胃腸炎などの脱水程度の当たり付け。4項目中2項目以上の該当で体重の5%以上の脱水が示唆される(厚生労働省 抗微生物薬適正使用の手引きの簡易評価)。

落とし穴
  • 2項目未満でも脱水は否定されない — 経口摂取・尿量・経過と合わせて判断する
  • 詳細な重症度分類はCDS(4項目0〜8点: 軽度1〜4点/中等症〜重症5〜8点、小児急性胃腸炎診療GL2017)を併用
次の一手

評価結果に応じて経口補水療法(ORT)または輸液へ(本シート§4と「脱水と水分補給」シート参照)。嘔吐でORTが進まない場合の制吐薬の考え方は詳細リファレンス参照。

出典

厚生労働省「抗微生物薬適正使用の手引き」(4項目中2項目該当で体重5%以上の脱水が示唆)/日本小児救急医学会「小児急性胃腸炎診療ガイドライン2017」/Friedman JN, et al. J Pediatr 2004(Clinical Dehydration Scale)。URLは本シート詳細リファレンスの出典参照。

参考計算・参考判定です。適用は添付文書・現行ガイドライン・院内採用・患者個別要因を確認のうえ医師が判断してください。

計算

ORS補正量の目安(4時間)

kg

重症(頻脈・末梢冷感・傾眠〜意識障害・ショック徴候)は経静脈輸液を優先 — この計算の対象外(本シート参照)。

いつ使う

急性胃腸炎などの軽症〜中等症脱水の欠乏量補正。ORSが第一選択(軽症・中等症とも)。数値は体重減少%に対応する目安(乳児: 軽症5%=50mL/kg・中等症10%=100mL/kg/年長児: 軽症3%=30mL/kg・中等症5〜6%=50〜60mL/kg)。

落とし穴
  • 乳児と年長児で同じ「軽症」でも補正量が異なる(体液組成の差)
  • NICEは年齢・軽重を区分せず「臨床的脱水あり」で一律50mL/kg(4時間)+維持量の簡略設計 — どちらの設計で運用するかは施設判断
  • 高Na血症性脱水(易刺激性・筋緊張亢進・けいれん)は急速補正を避け別管理
次の一手

4時間補正後に再評価→是正されていれば通常の食事・水分へ。進まなければ点滴適応の判断へ(本シート§4)。

出典

小児急性胃腸炎診療ガイドライン2017/NICE NG29/MSD Manual Professional(年齢別区分・Finberg分類由来)。全出典URLは本シート詳細リファレンス参照。

参考計算・参考判定です。適用は添付文書・現行ガイドライン・院内採用・患者個別要因を確認のうえ医師が判断してください。

計算

輸液維持量(Holliday-Segar)

kg

等張液を第一に考える。低張液は医原性低Naのリスク。新生児(生後28日未満)は対象外。個別処方ではない。

いつ使う

点滴が必要になった場合の維持輸液量。Holliday-Segar式は古典的な出発点(個別処方箋ではなく考え方の例示)。最初の10kgまで100mL/kg、次の10kg(11〜20kg分)+50mL/kg、20kgを超える分+20mL/kg。

落とし穴
  • これは量の出発点であり、個別の処方ではない
  • Holliday-Segar式は「量」の計算式であって輸液の種類を規定しない。従来セットで使われてきた低張液(1/3〜1/4生食相当)は、嘔吐・疼痛・脱水による非浸透圧性ADH分泌と重なると医原性低Na血症・けいれんのリスクを上げる
  • AAP 2018: 生後28日〜18歳で維持輸液を要する患者には等張液を第一選択
  • 現代は「Holliday-Segar算出量をそのまま入れる」運用ではない。国内総説も「Holliday-Segar式に基づく従来の低張液から、より制限した輸液量での等張液選択が主流になっている」としている。高ストレス下の小児では算出量の1/3〜1/2に制限する提案もある
  • この式には上限が組み込まれていない。体重が大きいほど式をそのまま延長すると非現実的な量になる。院内の上限を決めておくこと
  • 除外(適用範囲外): 神経外科疾患、先天性/後天性心疾患、肝疾患、悪性腫瘍、腎機能障害、尿崩症、大量の水様性下痢、重度熱傷、生後28日未満またはNICU、18歳超
  • K追加は排尿(尿量)を確認し、腎機能に問題がないことを確認したうえで
  • 新生児(生後28日未満)は対象外
次の一手

維持輸液が必要なら等張液を第一に考える。Kは尿量確認と腎機能OKのうえで追加。経口摂取が可能になれば経口へ。

出典

Holliday-Segar式/坂井 2025 日小児腎臓病学会誌/Feld et al. AAP 2018 Pediatrics。全出典URLは本シート詳細リファレンス参照。

参考計算・参考判定です。適用は添付文書・現行ガイドライン・院内採用・患者個別要因を確認のうえ医師が判断してください。

処方

処方

処方の考え方

多くはウイルス性。経口補水療法(ORT)が経静脈輸液より優先される。抗菌薬は原則不要で、重症化リスクが高い例外的な場合にのみ薬剤クラスの記載がある(具体的なmg/kgは正本になし)。

治療の場面

この数字の意味

体重換算の考え方であって処方箋ではない。実際の剤形・力価(ドライシロップ10%/20%等)と採用薬は施設ごとに違い、本シートの「院内ローカルルール」(§6)は未確定のまま。g・包数への換算は院内採用を確認したうえで行う。

薬剤名だけで用量が出ないものは、正本にその記載が無いということ。推測の数字は出さない。

参考計算・参考判定です。適用は添付文書・現行ガイドライン・院内採用・患者個別要因を確認のうえ医師が判断してください。

詳細リファレンス10章(正本より)

出所: 正本「急性胃腸炎と脱水評価_2026-07-30.md」(起草→敵対的検証→一次資料照合→独立再検証済み)。同期日: 2026-08-14。
用量・基準は「考え方」の記載であり、適用前に一次資料と院内採用・添付文書を確認すること。「医師確認事項」に残る論点は未確定。

  • 区分: 外来編/疾患別ワークフロー
  • 記録日: 2026-07-30
  • 状態: 下書き(要・本人確認)
  • 対象: 小児外来(愛育病院)

⚠ 本ファイルはAIが文献ベースで起草した下書き。最終的な臨床判断は医師(岡本)が確認して確定する。用量は体重換算の「考え方」のみ記載し、個別患者値は書かない。

医師確認事項(要・岡本判断)

敵対的検証で指摘され、AIが機械的に確定できない・臨床判断が必要な論点を集約。本文中は該当箇所に「⚠要医師確認」を付した。

  1. DKA(糖尿病性ケトアシドーシス)のレッドフラグ追加(1節): 新規発症1型糖尿病が胃腸炎様症状(嘔吐・腹痛・脱水)で発症し得る。追加した所見・検査閾値の妥当性を確認。
  2. 細菌性髄膜炎のレッドフラグ追加(1節): 乳児では消化器症状のみで発症し得る点への注意喚起の文言・閾値を確認。
  3. 精巣捻転のレッドフラグ追加(1節): 男児腹痛での陰嚢診察の運用(誰が・いつ行うか)を確認。
  4. サルモネラ腸炎の抗菌薬選択の修正(4節): JAID/JSC 2015のAMPC・FOM・NFLX(乳児には投与しない)・重症例CTRXへの記載修正案の医学的妥当性、および実際の処方判断は医師マター。
  5. オンダンセトロンの扱い(4節): 国内適応外使用である事実の記載に加え、電解質異常合併時のQT延長リスク、および「原則使用しない」等の運用方針を確定するか。
  6. 重度脱水時の高張性脱水・急速補正回避の注意喚起(4節): 追記内容と、6節の院内輸液プロトコル確定までの暫定運用でよいか。
  7. 低血糖・ケトン性低血糖のスクリーニング追加(3節): 簡易血糖測定を行う対象・閾値の妥当性。
  8. 生後3か月未満・免疫不全児の入院閾値(5節): 脱水所見が軽度でも閾値を下げる独立項目化の妥当性。
  9. 痙攣を再受診サインに明記(5節): 表現・優先度の確認。
  10. 「小児消化管感染症診療ガイドライン2024」の内容確認(4節・6節): 制吐薬CQ1-4を含む9つのCQを書籍原本で確認し、本稿の該当箇所(特に制吐薬節)を更新する必要がある。現状は紹介記事のみで原文未確認。
0. 一目でわかるフロー
受診(嘔吐・下痢・腹痛)
  → レッドフラグ評価(該当あれば即・精査/外科コンサルト/上位施設紹介)
  → 脱水重症度・病型(ウイルス性/細菌性)の判定
  → 検査(要る/要らない)
  → 治療(ORT第一選択、必要時のみ輸液・薬物)
  → 再診・帰宅指導・紹介/入院基準
1. レッドフラグ(見逃し厳禁)
  • 胆汁性(緑〜黄色)嘔吐・噴出性嘔吐: 腸回転異常症・中腸軸捻転、腸閉鎖など外科的疾患を疑う。中腸軸捻転は進行すると腸管の大量壊死に至る緊急疾患 [6]。
  • 血性嘔吐
  • 間欠的な激しい啼泣(疝痛発作)を周期的に繰り返す+イチゴゼリー様血便: 腸重積症を疑う。血便は腹痛出現より遅れて(発症から半日以上経って)出現することが多く、血便の出現を待たずに、間欠的啼泣の時点で疑って精査する [7]。腸重積症は生後6〜10か月の乳児に好発するが、年長児では家族性ポリポーシス等が背景にあることもあり油断しない [4]。
  • 腹膜刺激徴候(筋性防御・Blumberg徴候)/持続性で部位が限局した腹痛: 腹膜炎・虫垂炎など外科的疾患を示唆。ただし小児は啼泣時に筋性防御を正確に取ることが難しく、また汎発性腹膜炎ではかえって痛みが腹部全体に及んで限局せず、より重症でありながら見逃されやすい点に注意 [4]。
  • 腸蠕動音の消失: 汎発性腹膜炎など外科的緊急性の高い病態を示唆 [4]。
  • 重度脱水・ショック/プレショック徴候(意識レベル低下、末梢循環不全=毛細血管再充満時間(CRT)延長、体重減少9%超): 経静脈輸液・入院適応 [1][2]。
  • 持続する嘔吐で経口摂取が全く不可能、尿量の著明な減少、眼窩の陥凹、意識レベルの低下: 経静脈輸液を要する危険性が高い所見 [2]。
  • 全身状態の急な変化(ぐったりする、顔色が悪い、四肢が冷たい): 腸内細菌による菌血症・敗血症への移行を示唆 [4]。
  • 血便・粘血便(特に腸管出血性大腸菌(EHEC)疑い): 発症後3〜14日で溶血性尿毒症症候群(HUS)を合併することがあり、特に5歳未満で高頻度 [3]。
  • 2日を超えて発熱が持続する場合: 典型的なウイルス性下痢症の経過から外れるため、他疾患の合併を考慮 [2]。
  • 生後3か月未満の乳児、免疫不全・基礎疾患(炎症性腸疾患、血液透析、ヘモグロビン異常症等)のある児: 重症化リスクが高く、抗菌薬適応の閾値も個別に下がる [2][3]。
  • ⚠要医師確認|多尿・多飲の病歴(体重減少を伴う)、呼気アセトン臭、頻呼吸・クスマウル呼吸、意識障害を伴う嘔吐・腹痛: 新規発症1型糖尿病・糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)を疑う。DKAは急性胃腸炎と酷似した嘔吐・腹痛・脱水で発症し、多尿・多飲の病歴を取らずに「ウイルス性胃腸炎」として経口補水/輸液のみで帰宅させると数時間〜1日でケトアシドーシスが進行し致死的となりうる。国内データでは新規発症1型糖尿病(17歳以下)335例中54例(16.1%)が初診時に胃腸炎/感冒等と誤診され、うち61.1%が診断確定までにDKAを発症、54.5%が重症DKAだったと報告されている。疑う場合は血糖値・尿ケトン(可能なら血液ガス)を確認する [13][14][15]。
  • ⚠要医師確認|下痢を伴わない嘔吐(特に持続性・噴出性)、症状に比して強い活気不良・機嫌不良、大泉門膨隆・項部硬直、頭痛を伴う嘔吐、痙攣: 細菌性髄膜炎など中枢神経感染症を疑う。乳児では髄膜炎の初発症状が下痢・嘔吐など消化器症状のみのことがあり、重篤な徴候(項部硬直・大泉門膨隆)は遅れて出現し月齢が低いほど所見の陽性率自体が下がる(大泉門膨隆は新生児で約25〜50%程度)。「嘔吐=胃腸炎」と決め打ちせず、乳児では所見が乏しくても全身状態と病歴(発熱パターン・活気)を優先する [16]。
  • ⚠要医師確認|男児の急性腹痛・嘔吐: 精巣捻転の除外のため陰嚢の視診・触診を必ず行う。年少児は痛みの部位をうまく訴えられず「お腹が痛い」としか言わないことがあり、陰嚢を診察しなければ完全に見逃される。発症6〜8時間以内の血流再開が救済の目安とされる器質的緊急疾患。陰嚢腫脹・疼痛・挙睾筋反射消失があれば泌尿器科/外科へ即紹介する [17][18]。
2. 重症度・病型の判定

病型(ウイルス性 vs 細菌性)

  • 小児急性胃腸炎の大部分はウイルス性(ロタウイルス、ノロウイルス、腸管アデノウイルス、アストロウイルス、アイチウイルス等)[3]。
  • 細菌性を疑う所見: 高熱、強い腹痛、血便・粘血便、テネスムス。腹部エコーでは細菌性は回盲部末端から上行結腸にかけての浮腫性壁肥厚・リンパ節腫脹が手がかりとなり、ウイルス性は小腸・大腸の腸液貯留を認めることが多い [3]。

脱水重症度

  • 体重減少率による目安(成書上の一般的分類): 年長児では軽症3〜5%、中等症6〜9%、重症10%以上。乳児は基準が異なり(軽症5%・中等症10%・重症15%目安)、年長児の基準をそのまま当てはめると過小評価する危険がある [5]。
  • 日本小児救急医学会「小児急性胃腸炎診療ガイドライン2017」: 臨床所見スコアにより軽度脱水(1〜4点)/中等症〜重症脱水(5〜8点)に分類 [1]。これは国際的なClinical Dehydration Scale (CDS)(①general appearance ②eyes ③mucous membranes ④tearsの4項目、0〜8点)に相当すると考えられる [8]。
  • 簡易評価(厚生労働省 抗微生物薬適正使用の手引き): ①CRT 2秒以上 ②粘膜の乾燥 ③流涙なし ④全身状態の変化、の4項目のうち2項目該当で体重の5%以上の脱水が示唆される [2]。
  • 体重減少率9%超、またはショック/プレショック徴候がある場合は「重度脱水」として経静脈輸液を優先する(詳細は4節) [1]。
3. 検査
  • 必要:
  • 重度脱水・ショック疑いの場合の電解質・腎機能等の血液検査
  • 血便を伴う・激しい腹痛がある・EHEC/HUS疑い・免疫不全者では便培養検査 [2][3]
  • 腸重積・虫垂炎など外科的疾患を疑う所見があれば腹部エコー・外科コンサルト(腹部単純X線・超音波が第一段階、深部病変や汎発性腹膜炎が疑われる場合はCTも選択肢)[4]
  • ⚠要医師確認|意識レベル低下・傾眠・痙攣を伴う例、または長時間の摂食不良が続く乳幼児では簡易血糖測定(+尿ケトン)を考慮。小児は肝グリコーゲン予備能が少なく、嘔吐・摂食不良が続くと低血糖・ケトン性低血糖(自家中毒)を来しやすく、意識障害や痙攣の原因となりうる [19][20]。
  • ⚠要医師確認|多尿・多飲歴、脱水の割に元気がない・呼吸が速い等でDKAを疑う場合は血糖値・尿ケトン(可能なら血液ガス)を確認する(1節参照)[13][14][15]。
  • 不要・過剰になりがち:
  • 典型的な軽症〜中等症のウイルス性下痢症全例への便培養検査(自然軽快するため原因微生物特定の意義が乏しい)[2]
  • ノロウイルス迅速抗原検査のルーチン施行(保険適用は3歳未満・65歳以上・悪性腫瘍確定例・臓器移植後・免疫抑制剤投与中に限定。それ以外は保険適用外であり、また流行期の典型例では検査陰性でもノロウイルス感染症を否定できず意義が低い)[2]
  • 経口摂取可能で軽症〜中等症の児への画像検査・血液検査のルーチン施行
4. 治療
  • 第一選択: 脱水なし〜中等症では経口補水療法(ORT)が経静脈輸液より優先される [1][2][3]。
  • 具体的プロトコル(GLの一般論。個別処方量は診察時に算出): 脱水症状出現からできるだけ早期(3〜4時間以内)に、経口補水液(ORS)を少量(ティースプーン1杯程度)から開始し徐々に増量しながら、脱水量相当分(軽症〜中等症なら体重あたり概ね50〜100mL/kg)を2〜4時間かけて補正する [2]。
  • 嘔吐が強い場合の少量頻回投与の考え方: 5mL程度を5分おきに与え、嘔吐なく経過すれば漸増するという方法が一般臨床で用いられている。この具体的な間隔・量(5mL/5分)は厚労省手引き第三版・JAID/JSC 2015のいずれにも記載が確認できず、国内一次GLでの直接記載は確認できていない(海外の実践プロトコル由来の可能性がある)
  • 脱水が補正されたら年齢相応の食事を制限なく再開し、下痢が続いていても母乳・人工乳は継続する。ミルクの希釈やラクトース制限は通常不要 [3]。
  • 経口補水療法と経静脈輸液を比較したメタ解析では、ORTで効果がなく経静脈輸液を要した例はわずか3.6%で、治療後の低Na血症・高Na血症の頻度にも差はなかった [3]。
  • 乳酸菌製剤等の整腸剤は排便量・下痢持続の軽減効果が報告されている(JAID/JSC 2015, BII)[3]。
  • ⚠要医師確認|重度脱水で経静脈輸液を行う際: 高張性脱水(高Na血症)を急速補正すると脳細胞内へ水が移動し脳浮腫・痙攣を来す危険がある。可能なら電解質(特にNa)を確認し、高張性脱水が疑われる場合は急速補正を避け緩徐に是正する(フェーズを分けた補正)。皮膚が「こねた生地様」に触れる、脱水の見た目の割に機嫌が悪い・興奮性が高い等は高張性脱水を示唆する所見。6節の院内輸液プロトコル確定までの暫定注意 [21][22]。
  • 制吐薬(オンダンセトロン等)の位置づけ:
  • 厚生労働省の手引きでは、嘔吐に対する制吐薬は科学的根拠に乏しく推奨されていない [2]。
  • JAID/JSCの小児ウイルス性腸炎ガイドラインでは、制吐薬は嘔吐軽減に有効な場合もあるとしつつ、ドンペリドン・メトクロプラミドについては錐体外路症状や呼吸抑制など他の薬理作用への注意を促している(推奨度BII) [3]。
  • ⚠要医師確認|オンダンセトロン: 海外の救急外来RCTでは、プラセボと比べ嘔吐の頻度低下・経口補水量の増加・経静脈輸液を要する割合の低下が報告されている [9][10]。一方、日本国内でのオンダンセトロンの効能・効果は「抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状」および「術後の消化器症状」(2022年2月に小児へも適応追加)の2つのみであり、感染性胃腸炎・急性下痢症に伴う嘔吐への適応は存在しない=完全な適応外(オフレーベル)使用である [11][23]。加えて、急性胃腸炎自体が低カリウム血症など電解質異常を伴いやすく、これがQT延長リスクをさらに増強させる [11]。適応外・QT延長リスク(特に電解質異常合併時)を踏まえ、院内では原則使用しない方針とするか、使用する場合の個別評価基準を定めるかは医師判断とする。
  • ⚠要医師確認|「小児消化管感染症診療ガイドライン2024」(文献12)はCQ1-4で制吐薬(メトクロプラミド・ドンペリドン・五苓散・生姜等)の推奨可否を扱っている可能性が高いが原本未確認。運用前に原本で確認し本節を更新する(6節タスク参照)。
  • 第二選択・無効時:
  • 経口摂取が全く不可能、体重減少9%超の重度脱水、またはショック/プレショック徴候がある場合は経静脈輸液を優先し、意識・全身状態が改善したら速やかにORTへ移行する [1][3]。
  • 抗菌薬: 原則不要。大部分がウイルス性であり、細菌性が疑われる場合でも多くは自然軽快するため、抗菌薬は無効であるばかりか腸内細菌叢を乱し(菌交代現象)、非チフス性サルモネラでは排菌期間をかえって延長させる可能性が指摘されている [2][3]。
  • 抗菌薬投与を検討する例外(軽症では投与しないことが大前提。以下は重症化リスクが高い場合に限る):
  • 生後3か月未満の乳児
  • ステロイド・免疫抑制剤投与中、HIV感染症等の細胞性免疫障害
  • 炎症性腸疾患、血液透析、ヘモグロビン異常症(鎌状赤血球症等)、腹部大動脈瘤、心臓人工弁置換術後などの基礎疾患
  • 菌血症・膿瘍などの腸管外病変を合併
  • 全身状態が不良な重症カンピロバクター腸炎・サルモネラ腸炎 [2][3]
  • ⚠要医師確認|上記に該当し抗菌薬投与を検討する場合の薬剤クラス(GL上の一般論。個別処方値は診察時に算出): カンピロバクター腸炎はマクロライド系(クラリスロマイシン等)。非チフス性サルモネラ腸炎はJAID/JSC 2015(V章、p.48)ではアモキシシリン(AMPC)経口・ホスホマイシン(FOM)経口・ノルフロキサシン(NFLX)経口(乳児には投与しない)が選択肢として並列で挙げられ、重症例(菌血症疑い等)に限りセフトリアキソン(CTRX)静注/点滴静注が選択肢となる。生後3か月未満の乳児は本ワークフローが抗菌薬適応の閾値を下げるとしているまさにその対象であり、ニューキノロン系(NFLX)は乳児には使用しない点に特に注意 [3]。
  • EHEC(腸管出血性大腸菌)腸炎: 抗菌薬投与とHUS発症リスクの関係については結論が統一されていない。海外の統合解析では明確な関連は否定的な報告がある一方、より厳密なHUS定義に限定すると抗菌薬投与とHUS発症増加の関連を示す解析もある。日本の小児を中心にした研究では発症早期(発症後3日以内)のホスホマイシン内服でHUS発症率が低かったとの報告もあり、JAID/JSCも「現時点で抗菌薬治療に対しての推奨は統一されていない」としている [3]。
  • やってはいけない/非推奨:
  • 止痢薬(ロペラミド等の腸管蠕動抑制薬): 明らかな効果を示すデータはなく、EHEC腸炎ではHUS発症の危険性を高める懸念があるため使用しない [2][3]。
  • 軽症例への一律の抗菌薬投与
  • 適応を個別評価せず全例に出す一律の制吐薬投与
5. 再診・帰宅指導・保護者説明
  • 再受診すべきサイン(保護者に伝える):
  • 嘔吐が続いて少量頻回のORTも続けられない、水分がほとんど摂れない
  • 半日以上尿が出ない、ぐったりして反応が悪い
  • 便に血液や強い粘液が混じる
  • 38℃以上の発熱が2日以上続く、またはいったん良くなりかけて悪化する
  • 数十分おきに激しく泣く様子を繰り返す、嘔吐物が緑色・黄色になった
  • お腹を痛がって触らせない、お腹が硬く張っている
  • ⚠要医師確認|けいれんを起こした、意識がはっきりしない(「ぐったりして反応が悪い」だけでは痙攣という具体的な訴えを引き出せないため独立項目化)[16][19]
  • 経過の見通し:
  • 大部分はウイルス性で自然軽快する。ノロウイルスは嘔吐がほぼ1日で軽快し、下痢は多くの場合2〜3日(長引く例で7〜10日)続くことがある。発熱は伴わないか、あっても2日以内のことが多い [3]。
  • 2日を超えて発熱が続く場合は、単なるウイルス性下痢症以外の可能性を考える [2]。
  • 紹介・入院の閾値:
  • 体重減少9%超の重度脱水、またはショック/プレショック徴候
  • 経口摂取が全く不可能でORTが継続できない
  • 1節のレッドフラグ(腸重積・虫垂炎疑い、腹膜刺激徴候、意識障害等)に該当
  • 血便を伴いHUS合併が懸念されるEHEC疑い
  • 養育者が家庭でORTを実施できない、フォローが困難な社会的背景がある
  • ⚠要医師確認|生後3か月未満、または免疫不全・重症化リスクのある基礎疾患を持つ児: 脱水所見が軽度でも急速に代償不全に陥りうるため、脱水度とは別に入院・上位医療機関相談の閾値を個別に下げる(独立項目) [2][3]
6. 院内ローカルルール(愛育での運用)
  • 要確認(院内採用のORS製品、輸液プロトコル、便培養提出基準、腸重積疑い時の外科・エコー連携動線、当直帯での対応など)
  • ⚠要医師確認|「小児消化管感染症診療ガイドライン2024」(文献12)の該当CQ確認タスク: 制吐薬CQ1-4を含む9つのCQを書籍原本で確認し、本稿の該当箇所(特に4節制吐薬節・2節脱水スコア)を更新する。確認済みになるまで本稿の制吐薬・脱水判定の記述は暫定扱い(1節冒頭の警告参照)。
7. 出典
  1. 日本小児救急医学会「エビデンスに基づいた子どもの腹部救急診療ガイドライン2017 第Ⅰ部 小児急性胃腸炎診療ガイドライン」2017年6月23日発行(Mindsガイドラインライブラリ掲載頁)https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00577/
  2. 厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部感染症対策課「抗微生物薬適正使用の手引き 第三版」2023年11月16日公表、急性下痢症(一般外来編p.35-42、乳幼児編p.86-91)https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168459.pdf (旧版=第一版(案)から2026-07-30改訂。内容面(脱水5%示唆の4項目中2項目基準・ORS 50-100mL/kgを2-4時間補正等)は第三版でも一致を確認済み)
  3. 日本感染症学会・日本化学療法学会「JAID/JSC感染症治療ガイドライン2015 ―腸管感染症―」感染症学雑誌 第90巻第1号 平成28年1月20日、V.小児の細菌性腸炎(p.47-49)、VI.小児のウイルス性腸炎(p.50-51)https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/guideline_JAID-JSC_2015_intestinal-tract.pdf
  4. 黒田達夫「小児急性腹症診察のコツ」日本腹部救急医学会雑誌 29(1):35-38, 2009(国立成育医療センター外科)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaem/29/1/29_1_35/_pdf
  5. MSDマニュアル プロフェッショナル版「小児における脱水」https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-小児科/小児における脱水および輸液療法/小児における脱水
  6. MSDマニュアル プロフェッショナル版「乳児および小児における悪心・嘔吐」https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-小児科/乳児および小児の症状/乳児および小児における悪心-嘔吐
  7. MSDマニュアル家庭版「腸重積」https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/23-小児の健康上の問題/小児における消化器系の病気/腸重積
  8. Friedman JN, Goldman RD, Srivastava R, Parkin PC. Development of a clinical dehydration scale for use in children between 1 and 36 months of age. J Pediatr. 2004(Clinical Dehydration Scale、4項目・0〜8点)https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0022347604004317
  9. NEJM原著「Oral Ondansetron for Gastroenteritis in a Pediatric Emergency Department」(Freedman SB, et al. N Engl J Med 2006;354:1698-1704)https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa055119 ※旧リンクの日本語版サイト(nejm.jp)はドメイン失効のため原著へ差し替え(2026-08-14)
  10. NEJM原著「Multidose Ondansetron after Emergency Visits in Children with Gastroenteritis」(N Engl J Med 2025;393)https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2503596 ※旧リンクの日本語版サイト(nejm.jp)はドメイン失効のため原著へ差し替え(2026-08-14)
  11. オンダンセトロン インタビューフォーム(2022年9月改訂 第6版、QT延長に関する記載)https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00003932.pdf
  12. 日本小児感染症学会・日本小児消化管感染症・免疫アレルギー研究会「小児消化管感染症診療ガイドライン2024」紹介記事(日経メディカル、2024年12月)https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/202412/586937.html ※原文は書籍のため全文は今回未確認
  13. 医学界新聞2023「ピットフォールにハマらないER診療の勘どころ(16)高血糖緊急症 診断編」https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2023/3532_04
  14. 日本糖尿病学会誌 65(10):536, 2022「小児1型糖尿病患者における重症DKAを予防するには」https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/65/10/65_536/_pdf
  15. 日経メディカル「腹痛、悪心・嘔吐では必ずDKAの鑑別を」https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/iwaoka3/201710/553198.html
  16. MSDマニュアル プロフェッショナル版「新生児細菌性髄膜炎」「生後3カ月以上の乳児における細菌性髄膜炎」https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-小児科/新生児における感染症/新生児細菌性髄膜炎
  17. 日本小児泌尿器科学会「小児の急性陰嚢症」https://jspu.jp/ippan_021.html
  18. 獨協医科大学埼玉医療センター小児外科「急性陰のう症:精巣捻転」https://dept.dokkyomed.ac.jp/dep-k/ped_surg/acutescrotum.html
  19. 日本小児・思春期糖尿病学会「低血糖」https://jspad.jp/ofs/patient/life/08.html
  20. MSDマニュアル「低血糖」https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/10-内分泌疾患と代謝性疾患/糖尿病と糖代謝異常/低血糖
  21. MSDマニュアル プロフェッショナル版「小児における脱水」(高張性脱水の急速補正リスクに関する記載箇所)https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/19-小児科/小児における脱水および輸液療法/小児における脱水
  22. 日本小児科学会雑誌「小児の脱水症に対する輸液療法—生理学的根拠にもとづく考え方—」https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpn/38/0/38_rv.24-034/_article/-char/ja/
  23. オンダンセトロン製剤 各社インタビューフォーム 効能・効果欄(例: https://pins.japic.or.jp/pdf/medical_interview/IF00003932.pdf)/日本小児麻酔学会・小児治験ネットワークによる術後適応追加承認(2022年2月25日)※2026-07-30 WebSearchで効能・効果を再確認、感染性胃腸炎への適応がないこと(適応外使用)を確定

※ 点数・GLは改定される。運用前に最新版を確認。本稿が主軸とした2017年版GL(文献1)の後継として、2024年11月に「小児消化管感染症診療ガイドライン2024」(文献12、日本小児感染症学会・日本小児消化管感染症免疫アレルギー研究会)が刊行されている。同書には制吐薬に関するCQ(CQ1-4)を含む9つのCQが収載されているが、書籍のため全文は今回未確認。運用前に2024年版での該当CQの推奨内容を直接確認することを強く推奨する。

検証・修正ログ(2026-07-30)

敵対的検証(16件の所見)を反映。状態は引き続き「下書き(要・本人確認)」。

反映した主な変更

  • レッドフラグ(1節)に3系統を追加: DKA(新規発症1型糖尿病)、細菌性髄膜炎、精巣捻転。いずれも「胃腸炎に化ける」致死的・器質的鑑別で見逃し重大度が高いため安全側で追記
  • 検査(3節)に低血糖・尿ケトンのスクリーニング条件を追加
  • 治療(4節): ①サルモネラ腸炎の抗菌薬選択をJAID/JSC 2015原文(AMPC・FOM・NFLX〈乳児には投与しない〉・重症例CTRX)に一本化し、乳児へのニューキノロン誤投与リスクを是正、②オンダンセトロンが国内では感染性胃腸炎に適応のない完全な適応外使用であることをWebSearchで確認し確定記載に変更、③高張性脱水の急速補正回避の注意喚起を新規追加、④整腸剤(乳酸菌製剤)の記載を追加、⑤EHECの抗菌薬開始タイミングを「発症後3日以内」と具体化、⑥5mL/5分プロトコルは一次GLで裏付けが取れず「出典不明の実践プロトコル」と明記
  • 再診・入院基準(5節): 痙攣を再受診サインに独立項目化。生後3か月未満・免疫不全児を入院閾値の独立項目として追加
  • 出典(7節): 文献2を厚労省手引き第一版(案)→第三版(2023年11月16日公表)に差し替え。内容面はWebSearchで第三版記載との一致を確認済み。新規参照13〜23を追加

残る要確認点(医師確認事項の詳細は冒頭節を参照)

  • 「小児消化管感染症診療ガイドライン2024」(文献12)は紹介記事のみでCQ1-4を含む原本未確認。原本確認後に4節制吐薬節・2節脱水スコアの再更新が必須
  • 6節(院内ローカルルール)は依然「要確認」が主体。院内輸液プロトコル・ORS製品・便培養提出基準は本稿の暫定注意(高張性脱水回避等)を包含する形で確定させる必要がある
  • サルモネラ腸炎の抗菌薬修正案・DKA/髄膜炎/精巣捻転のレッドフラグ文言・オンダンセトロンの運用方針は、いずれも一次資料の再照合はしたが最終的な臨床判断・院内運用としての採否は医師(岡本)確認待ち

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