1-25 不明熱(長引く発熱)

緊急

1-25不明熱(長引く発熱)

3大不明熱疾患(感染症・悪性腫瘍・膠原病)の順で詰める
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次7項目

ページ内目次

1ポイント

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2鑑別のながれ

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3検査

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4送る/持つ

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5診療中の疑問と回答

検査を一通りしたが原因不明。広い抗菌薬を試す?
全身状態が安定しているなら、無目的の抗菌薬より詳細な再問診と経時診察、段階的な検査を優先する。薬剤、旅行、動物、体重減少、発疹・関節症状を取り直す。敗血症や免疫不全を疑う場合は別で、必要な培養と治療を遅らせない。
根拠:RCH Prolonged fever
熱型が規則的なら自己炎症性疾患と考えてよい?
熱の間隔だけで決めない。発熱中と解熱時の状態、成長、皮疹・口内炎・関節症状を記録し、感染・悪性疾患・炎症疾患を並行評価する。発作間も元気が戻らない、体重減少や血球異常がある場合は、周期熱として待たず専門診療へつなぐ。
根拠:RCH Prolonged fever
元気な不明熱を外来でみる時、次に何を決める?
次の診察日、検査結果を確認する担当、悪化時の連絡先を決める。発熱と随伴症状の日誌をつけてもらい、診察では新しく現れた所見を毎回確認する。飲めない、活動性低下、出血、呼吸循環の変化は予定日を待たず再評価する。
根拠:RCH Prolonged fever
当直で不明熱の診断をつける?
つけない。当直の仕事は今夜死ぬ病気(敗血症・髄膜炎)を外す、川崎病を外す、次の検査と次の受診日を決めるの3つ。
帰していい条件は?
全身状態がよく水分が取れ活動性が保たれ、敗血症・髄膜炎・川崎病・血液悪性腫瘍を今日の所見と検査で外せていて、体重が落ちていない/成長曲線から外れておらず、再受診の日が決まっていて発熱日誌を始めてもらっていること。どれか1つでも崩れたら帰さない。
抗菌薬をとりあえず出していい?
安定した不明熱では無目的の処方を避け、適応があれば治療を遅らせず可能な範囲で投与前培養を採る。FN・敗血症疑い等は緊急の初回治療を優先し、採取や保管調整で待たせない。
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7家族への説明

熱が長く続いていますが、今日の診察と検査では、すぐに命に関わる病気は見つかりませんでした。ただし、原因がまだ分かっていないという状態です。長引く熱の原因は、①どこかの感染症 ②血液の病気 ③自分の免疫が起こす炎症の順に調べていきます。熱の出方だけでは原因は分かりませんので、次のことをお願いします。①体温を時刻と一緒に記録する ②熱が出ているときの体の写真を撮る(発疹は熱があるときだけ出ることがあります)③体重を測る。そして◯月◯日に必ず来てください。それまでの間、ぐったりする、息が苦しい、けいれん、意識がおかしい、紫色のあざが広がる、水分が取れない、このどれかがあれば時間を待たずに来てください。熱がある間、自己判断で解熱剤以外の薬(抗菌薬など)を使わないでください。診断が難しくなります。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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