投与早見表

緊急

投与早見表

心停止の参考量・各場面の用量・気管チューブ

このページの計算に使います。前の画面の体重や年齢の平均値は自動入力しません。

心停止の投与・除細動を計算

心停止の用量

医療者向け・AHA 2025。生後28日以降〜思春期前。院内採用手順・製剤・機器の確認前で、院内承認済みの手順ではありません。

CPRや除細動を入力待ちで遅らせない。実測体重を優先し、不明なら検証された身長テープ等を使う。

このページ上部の「確認済み体重」を使います。

ソフトウェア入力範囲:0.5〜200 kg。小数3桁まで。年齢の適用範囲とは別です。

抗不整脈薬・脈あり頻拍・出典

難治性VF/無脈性VT:アミオダロン5mg/kgボーラス(初回最大300mg、追加の1回最大150mg)またはリドカイン1mg/kg。反復方法、採用製剤と投与方法は原典・院内手順を確認します。

脈がある頻拍の同期電気ショック・ATP・緩徐投与の抗不整脈薬は、心停止の量と分けて頻拍のページで確認します。

AHA/AAP 2025 小児心停止アルゴリズム/心停止の対応手順

心停止の量はAHA 2025。除細動は実施回数・成人上限を確認

    除細動(VF・無脈性VT)電気ショック(非同期)
    初回2 J/kg・2回目4 J/kg・以降4〜10 J/kg
    10J/kgまたは成人最大量を上限。回数・機器の上限は心停止の計算欄で確認
    アドレナリン(静注/骨髄内)静脈内・骨髄内(0.1mg/mL調製液)
    0.01 mg/kg(1回最大1 mg)
    0.1mg/mL調製液で0.1mL/kg。静脈内/骨髄内。参考量は心停止の計算欄で確認
    アミオダロン静注・骨髄内
    5 mg/kg(初回最大300 mg)
    難治性VF/無脈性VT。初回最大300mg、追加の1回最大150mg
    リドカイン静注・骨髄内
    1 mg/kg
    難治性VF/無脈性VT。アミオダロンの代替。算法に絶対量上限の明記なし
    ATP(脈あり頻拍)静注・骨髄内
    —〜—
    2シリンジ法で急速フラッシュ
    同期電気ショック(不安定頻拍)電気ショック(同期)
    —〜—
    鎮静待ちで遅らせない。不成功なら—へ
    アトロピン静注・骨髄内
    —
    下限0.1mg・5分後1回追加可
    ブドウ糖(低血糖)静注
    10% —〜—20% —〜—
    4〜5分かけ緩徐に。50%等は使わない。1回最大25g
    等張晶質液静注・骨髄内
    —
    反応みて反復可
    1ポイント
    • 心停止の除細動・主要薬剤はAHA 2025に統一する。対象は医療者、生後28日以降〜思春期前。院内採用手順・製剤・機器は確認前。
    • AHA 2025:初回2J/kg、2回目4J/kg。以降は4J/kg以上とし、10J/kgまたは成人最大量の低い方を超えない。 計算には実際のショック回数と機器の成人最大量が必要。心停止の計算欄を使う。
    • 心停止のアドレナリンは静脈内/骨髄内0.01mg/kg、1回最大1mg。mL表示は0.1mg/mLの調製液。1mg/mL原液と混同しない。
    • AHA 2025:5mg/kgボーラス。初回最大300mg、追加の1回最大150mg。反復方法は原典・院内手順を確認する。 難治性VF/無脈性VTではリドカイン1mg/kgが代替薬。
    • 脈あり頻拍のATP・同期電気ショック、低血糖、輸液、気管チューブは各項目の別原資料で確認する。心停止の用量を当てはめない。
    2早見表
    薬剤・処置量・作り方(体重を入れると出ます)
    除細動(VF・無脈性VT)
    電気ショック(非同期)
    AHA 2025:初回2J/kg、2回目4J/kg。以降は4J/kg以上とし、10J/kgまたは成人最大量の低い方を超えない。
    実際のショック回数・機器の成人最大量を確認する。上限不明のままJを確定しない。心停止の計算欄へ。
    1. 初回2J/kg、2回目4J/kg、以降4〜10J/kgから医療者が確認する
    2. 10J/kgまたは成人最大量の低い方を超えない
    3. ショック直後にCPRを再開し、2分ごとにリズムを再評価する
    アドレナリン(心停止・静注/骨髄内)
    静脈内/骨髄内(0.1mg/mL調製液)
    AHA 2025:0.01mg/kg、1回最大1mg。0.1mg/mLの調製液では0.1mL/kg。1mg/mL原液と混同しない。
    心静止/PEAは早期投与。VF/無脈性VTは原則2回除細動後に投与し、迅速な除細動ができなければ早い投与を検討する。反復は実際の投与時刻と3〜5分間隔を確認する。
    1. 0.1mg/mL調製液の0.1mL/kg(0.01mg/kg、1回最大1mg)。参考量は心停止の計算欄で確認する
    2. 静脈内または骨髄内から投与する。濃度・採用製剤・投与方法を院内手順で確認する
    3. 実際の投与時刻を記録し、反復する場合は3〜5分間隔を確認する
    アミオダロン
    静注/骨髄内
    AHA 2025:5mg/kgボーラス。初回最大300mg、追加の1回最大150mg。反復方法は原典・院内手順を確認する。
    除細動とCPRを継続しても持続する難治性VF/無脈性VTで、3回目除細動後のCPR中に検討する。リドカインは代替薬。画面の閲覧で投与回数を決めない。
    1. 初回5mg/kg(初回最大300mg)をボーラスで静注または骨髄内投与する
    2. 追加の1回最大量は150mg。反復方法・採用製剤・調製と投与方法は原典・院内手順を確認する
    リドカイン
    静注/骨髄内
    AHA 2025:1mg/kgを静注または骨髄内投与する。算法に絶対量の上限は明記されていないため、この表で独自の上限を加えない。
    難治性VF/無脈性VTでアミオダロンの代替として検討する。採用製剤・投与方法を院内手順で確認する。
    1. 1mg/kgを静注または骨髄内投与する。独自の絶対量上限を加えない
    ATP(脈拍を触知できるSVT)
    静注/骨髄内
    血行動態が安定していて迷走神経刺激が無効なときの第一選択。0.1〜0.3mg/kgで開始し、効果がなければ増量できる(最大0.3mg/kg)
    国内の実務薬はATP。海外教材(PALS)の『アデノシン』とは薬も数字も違う(下の『アデノシン(参考)』参照)
    1. —〜—を急速静注する
    2. 2シリンジ法で5〜10mLの生理食塩水による急速フラッシュを併用する
    3. 無効なら専門医にコンサルトして他の抗不整脈薬を考慮する
    4. ベラパミルは代替として名前が挙がることがあるが、乳児には用いない(難治性低血圧・心停止のおそれ)。年長児でも低血圧・心筋抑制のため慎重投与
    アデノシン
    静注/骨髄内(参考:海外教材PALSの量)
    初回0.1mg/kg(最大6mg)、無効なら0.2mg/kgをもう1回(最大12mg)、いずれも急速静注
    国内の実務薬はATP(上記)。アデノシンの数字をそのままATPに当てはめない
    1. —を急速静注する(初回)
    2. 無効なら—をもう1回急速静注する(2回目)
    3. いずれも2シリンジ法で5〜10mLの生理食塩水による急速フラッシュを併用する
    同期電気ショック(血行動態が不安定な頻拍)
    電気ショック(同期)
    0.5〜1J/kgから開始し、不成功なら2J/kgまで上げて再度施行する
    可能なら実施前に鎮静を行うが、実施を遅らせない
    1. —〜—で開始する
    2. 不成功なら—まで上げて再度施行する
    アトロピン
    静注/骨髄内
    迷走神経刺激やコリン作動性薬物中毒による徐脈に考慮。0.02mg/kgを静注/骨髄内投与(最小投与量0.1mg、単回最大投与量0.5mg)。5分後に1回だけ追加投与できる
    低酸素・虚血が主体の徐脈にルーチンで使う根拠はない。反応しなければアドレナリンを使う
    1. —(0.02mg/kg・単回上限0.5mg)を静注/骨髄内投与する
    2. 計算値が0.1mg未満でも最小投与量0.1mgを投与する
    3. 5分後に1回だけ追加投与できる。漫然と繰り返さない
    4. 有機リン中毒の場合はさらに高用量を要することがある
    ブドウ糖(低血糖)
    静注
    意識障害・けいれんを伴う重症低血糖では、10%ブドウ糖2〜5mL/kgまたは20%ブドウ糖1〜2.5mL/kgを4〜5分かけて緩徐に静注する。高濃度(50%等)は使わない(院内方針院内 2026-09-26・当直医マニュアル改訂第14版)
    意識があり経口が可能なら補食。投与後は血糖を再評価する。PALS教材はD10W 5〜10mL/kg・D25W 2〜4mL/kg(0.5〜1g/kg)だが、当院は院内低血糖シートと同じ当直医マニュアルの量に揃える。院内採用製剤の濃度は投与前に確認する
    1. 10%ブドウ糖なら—〜—(2〜5mL/kg)を4〜5分かけて緩徐に静注する(1回最大25g=10%で250mL)
    2. 20%ブドウ糖なら—〜—(1〜2.5mL/kg)を4〜5分かけて緩徐に静注する(1回最大25g=20%で125mL)
    等張晶質液(生理食塩液または乳酸リンゲル液)
    静注/骨髄内
    低血圧・循環不良を示すショックで20mL/kgを急速ボーラス投与し、必要に応じて反復する
    敗血症性ショック・DKA・アナフィラキシー等は場面で量・速度が変わる。詳細は下のリンク(ショックの場面別ツール)へ
    1. —を急速ボーラス投与する
    2. 心拍数・毛細血管再充満(CRT)・意識レベル・尿量で反応をみて、必要なら反復投与する
    3. 敗血症性ショック・DKA・アナフィラキシーは量・速度が異なる——下のリンク参照
    3気管チューブ
    計算

    気管チューブのサイズと固定長(JRC 2020)

    歳
    cm(任意)
    kg(任意・上の体重欄と連動)

    算出式は指標であって、確定ではない。実際のサイズは声門・気管の見え方と換気の状態で決める。挿管後は聴診で両肺換気を確認し、頭位が変わるたびに確認し直す(前屈で深く、後屈で浅くなる)。体重が不明なときに年齢から体重を推定して代用しない — JRCは実際の体重を用い、わからない場合はあらかじめ投与量が計算された身長テープを用いることを示している。

    いつ使う

    2歳以上の小児で、年齢からチューブ内径と経口固定長の目安を出す。固定長は式ごとに数cm違うので、幅として持っておいて聴診で詰めるのが正しい使い方。

    落とし穴
    • 2歳未満はこの算出式の対象外。年齢式を無理に当てない
    • カフなしとカフ付きで式が違う。さらにカフ付きにもMotoyama(大きめ)とKhine(小さめ)の2流儀があり、JRCはどちらも併記している。Motoyamaはシーリング性が高い反面サイズ過大の可能性、Khineは過大を避けられる反面リークでチューブ交換が必要になる可能性
    • 内径×3 の固定長はカフなしチューブを前提とした式で、カフ付きにそのまま適用できない
    • 狭すぎるチューブは気道抵抗と呼吸仕事量を増やし、リークを減らそうとして過大なカフ圧を要することになる
    • 「引き抜き法」は信頼性が低い可能性がある。深さマーキングも製品ごとに位置が違い統一されていない
    次の一手

    カフ付きを使うときは、カフを膨らませない状態で陽圧換気によるリークを確認し、カフ圧を最大20(〜25)cmH2O となるようモニタリングする。カフ圧も頭位で変わり、頭頸部の回旋・前屈・後屈で2.6〜6.9 cmH2O変化する。

    出典

    JRC蘇生ガイドライン2020 第3章 小児の蘇生(PLS)p.172-173「4)カフなしチューブとカフ付きチューブ」。Cole の式・Motoyama の式・Khine の式、固定長の3式、内径×3の簡便式、カフ圧の記載はいずれも同ページ。原文PDFで直接確認(2026-09-13)。

    気管チューブ(2歳以上・カフなし/カフ付き)
    年齢を4で割って足す式で内径の目安を出す。2歳未満はこの式の対象外——実際の体重を用い、わからなければ身長テープを用いる
    1. カフなし(Coleの式): 内径[mm] = 年齢[歳]/4 + 4.0
    2. カフ付き(Motoyamaの式): 内径[mm] = 年齢[歳]/4 + 3.5(シーリング性が高い一方、サイズ過大の可能性)
    3. カフ付き(Khineの式): 内径[mm] = 年齢[歳]/4 + 3.0(過大は避けられるが、リークでチューブ交換になる可能性)
    4. 例: 3歳ならMotoyamaの式で3/4+3.5=4.25→内径4.0mm(端数切り捨て)、Khineの式で3/4+3.0=3.75→内径3.5mm
    5. 経口固定長の目安: 年齢[歳]/2 + 12[cm]、または身長[cm]/10 + 5[cm]、または体重[kg]/2 + 8[cm]
    6. カフ付きを使うときはカフを膨らませない状態で陽圧換気のリークを確認し、カフ圧を最大20(〜25)cmH2Oでモニタリングする
    7. カフ圧・チューブ先端位置は頭位(前屈・後屈・左右回旋)で変わる(カフ圧は2.6〜6.9cmH2O変化)——頭位が変わるたびに両肺換気を確認する
    気管チューブ(2歳未満・新生児〜乳児の体重/月齢の目安)
    Cole/Motoyama/Khineの年齢式は2歳以上が対象で2歳未満はこの式の対象外(JRC蘇生ガイドライン2020)。2歳未満は体重(新生児)または月齢(乳児)から内径の目安を引く。実際の体重が分かればそれを優先し、わからなければ身長テープを用いる
    1. 早産児・新生児(カフなし): 体重500〜1000gで内径2.5mm
    2. 新生児(カフなし): 体重1000〜2000gで内径3.0mm、体重2000〜3000gで内径3.5mm、体重3000g超で内径3.5mm
    3. 生後6か月ごろ: 内径3.5〜4.0mm
    4. 1歳ごろ: 内径4.0〜4.5mm
    5. 2歳ごろ(ここからCole/Motoyama/Khineの年齢式に接続する): 内径4.5mm
    4落とし穴
    • 心停止のアドレナリンは静脈内/骨髄内。mLは0.1mg/mL調製液で計算する。1mg/mL原液と混同しない。
    • AHA 2025の除細動は初回2J/kg・2回目4J/kg・以降4〜10J/kg。成人最大量と実際のショック回数を確認する。
    • 脈あり頻拍のATP、同期電気ショック、緩徐投与の抗不整脈薬は別の場面。心停止の量・速度を当てはめない。
    • 心停止のアミオダロンは5mg/kg。初回最大300mg、追加の1回最大150mg。リドカインは1mg/kgの代替薬。反復は原典・院内手順を確認する。
    • アトロピン・ブドウ糖・輸液・気管チューブの数値は、それぞれの原資料と適用条件を確認する。
    • このページは年齢からCPA薬用量を自動算出しない。実測体重を優先し、不明なら検証された身長テープ等を使う。
    • ROSC後は集中治療チーム・受け入れ先と連携する。

    医療者向け。心停止の説明・計算はAHA 2025を参照します。院内採用手順・製剤・機器の確認前。ほかの参考項目は各原資料・適用条件を確認してください。個別の診断・治療は担当医療者が判断してください。

    スペースで絞り込み(例:夜尿症 休薬)↑↓ 移動 / Enter 開く