4-23 動悸・上室頻拍を疑うとき

緊急

4-23動悸・上室頻拍を疑うとき

病態・根拠
このページの目次13項目

1病態と認識

小児SVTの多くはリエントリー機序。乳児は訴えられず、哺乳低下や心不全で遅れて発見されることがある。[1]

  • 突然始まり止まる動悸、固定的に速い脈と、発熱・痛み・脱水等に伴う変動する頻脈を区別する。[1]
  • 乳児では不機嫌・哺乳不良・発汗・呼吸障害も確認する。[1]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
速い脈発熱・痛み・脱水に伴って変動する洞性頻脈の原因を評価する。[1]
速い脈突然発症・固定的頻拍、P波が見えない/QRS後SVTを想定しECGと安定性を確認する。[1]

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3検査の使い方と限界

  • 可能なら停止前後の12誘導ECG・リズム記録を取り、QRS幅、P波、規則性を確認する。[1]
  • 頻拍時の自動血圧計・SpO2値は不正確なことがある。診察と灌流を優先する。[1]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 安定した規則的な狭QRSのSVTは心電図監視下で迷走神経刺激を行い、無効なら薬理停止へ進む。国内採用のATP等の選択・禁忌・用量は施設手順と頻拍の蘇生経路で確認する。幅広い又は不規則な頻拍、とくにWPW合併心房細動は同じ薬剤経路へ入れず専門対応とする。[1]
  • 停止後も原因・WPW等を評価し、初発、低月齢、心不全、電気的治療例は入院を含め相談する。[1]
  • 再発時の記録方法・緊急症状と循環器フォローを退院時に明確にする。[1]

5帰宅・外来フォロー

  • 停止して安定し、入院必要性を専門医が評価し、フォローが確保された例で外来管理を検討する。[1]

6入院・継続観察

  • 初発、低月齢、心不全、電気的治療を要した場合は入院を含め相談する。[1]

7専門相談・搬送

  • 小児循環器へ相談。既知SVTは可能なら治療担当チームと共有する。[1]

8避けること・適用上の注意

  • 眼球圧迫・頸動脈洞マッサージは行わない。[1]
  • 発熱があるからと、固定的な頻拍を洞性頻脈と決めない。[1]
  • 海外のアデノシンと国内ATPの実装差、用量・禁忌は未確認。
  • RCHの心拍数・観察時間を国内の固定閾値として採用しない。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

9出典と適用範囲

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

10臨床医が迷う場面

11発熱中の頻脈とSVTはどう見分ける?

突然の開始・停止、ほぼ固定した心拍、心電図のP波とQRSを確認する。発熱・脱水の洞性頻脈は原因と変動を伴うことが多いが、数字だけでは決めない。乳児の哺乳不良や発汗は長く続くSVTのサインになり、モニター下で早めに評価する。

根拠:RCH Supraventricular Tachycardia

12脈はあるが顔色が悪い。迷走神経刺激を繰り返す?

低血圧、意識低下、ショックや心不全があれば不安定頻拍として応援と電気的治療の準備を急ぐ。迷走神経刺激は安定例に限る。幅広い・不規則な頻拍を狭QRSのSVTと同じ薬剤手順へ入れず、循環器と蘇生チームへ相談する。

根拠:RCH Supraventricular Tachycardia

13発作が止まれば帰宅してよい?

停止後の12誘導心電図を残し、前興奮、再発、心不全を確認する。初発、低月齢、電気的治療を要した例は入院を含め相談する。帰宅する場合も再発時の受診方法と循環器の再診を決め、薬の開始・変更は担当チームと共有する。

根拠:RCH Supraventricular Tachycardia

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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