10-24物質使用・ゲーム利用の問題
依存・ゲーム障害・インターネット・アルコール
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30
日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。
このページの目次8項目
1ポイント
- 本人の視点で利用・使用目的、睡眠、食事、学習/対人関係、費用、制御の難しさを確認。抑うつ、不安、発達特性、他の依存も評価する。[1][2]
- 意識障害、呼吸低下、けいれん、著しい身体状態不良:物質使用の相談枠で待たせず急性中毒等として救急評価。[3]
- 本人と家族が納得する生活の回復目標を作り、定期通院と心理社会的支援を調整する。ゲーム時間減少だけを唯一の成果にしない。[2]
2鑑別のながれ
- ゲームが長い→制御困難と生活機能低下の有無→長時間の趣味とゲーム障害を分ける。[1]
- 急な行動変化→意識変動・物質曝露・身体所見→急性中毒やせん妄を先に評価。[3]
3検査
- 本人と話す時間を確保し、物質/処方薬使用、家庭・学校・ネット上の危険、栄養・睡眠・身体機能を総合評価。[2][3]
4対応の注意
避けること・注意:長時間利用だけで依存と断定しない。家族を責めたり、併存する精神疾患を見落としたりしない。[1][2]。
↑ このページの入口へ5初期対応と継続管理
初期対応
- 本人と家族が納得する生活の回復目標を作り、定期通院と心理社会的支援を調整する。ゲーム時間減少だけを唯一の成果にしない。[2]
フォローと再評価
- 利用時間だけでなく睡眠、栄養、対人関係と合併症、家族の負担を確認。[2]
根拠と適用範囲
- WHO Gaming disorder Q&A:ICD-11の定義と生活機能障害。
- NCASA ゲーム障害の治療を行うにあたって:国内専門機関の治療目標、併存症評価、家族支援。ゲームへの資料。
- RCH Acute behavioural disturbance:急性の中毒/身体要因と安全管理。物質依存の専門治療資料ではない。
6帰宅・入院の目安
- 帰宅身体・安全上の急迫性がなく、家族支援と再診を確保できる。[2]
- 入院重症の身体/精神合併症や安全を保てない場合は専門医と入院を検討。[2][3]
- 搬送・紹介依存症専門、小児心身/児童精神科、心理・家族支援へ連携。[2]
7診療中の疑問と回答
- ゲーム時間が長いだけで依存症と診断する?
- 時間だけで決めず、使用を制御できるか、睡眠・食事・学業・対人関係への支障と経過を確認する。本人が利用する理由を聞き、抑うつ、不安や発達特性も評価する。家族の困りごとと本人の認識を分け、共通の改善目標を作る。
根拠:国立病院機構久里浜 依存症対策全国センター ゲーム障害治療 / RCH 急性中毒の初期対応 - 治療の最初に端末を完全没収すればよい?
- 罰として一律に取り上げることを唯一の治療にしない。本人・家族と睡眠、食事、活動を戻す目標と使用ルールを相談し、家庭内の衝突も評価する。心理社会的支援と定期通院を基本に、身体・精神状態や安全が悪い場合は専門治療を強める。
根拠:国立病院機構久里浜 依存症対策全国センター ゲーム障害治療 / RCH 急性中毒の初期対応 - 通院中にぼんやりしている。寝不足としてよい?
- 服薬・市販薬、アルコールや他の物質使用を本人が話せる環境で確認する。呼吸低下、意識障害、けいれんなどは相談外来の経過観察ではなく急性中毒として救急評価する。安定化後に背景の依存や自傷リスクと家族支援を見直す。
根拠:国立病院機構久里浜 依存症対策全国センター ゲーム障害治療 / RCH 急性中毒の初期対応
8家族への説明
利用や使用を隠さず話せる関係を先に作る。睡眠、食事、人間関係の改善も治療目標に含める。[2][3]
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。