11-17低身長・思春期早発(当直での緊急性判断)
病態・根拠
このページの目次9項目
1低い身長と伸びの低下を分ける
身長の一時点の低さだけでは、家族性や体質による範囲と疾患性の低身長を区別できない。過去からの成長曲線、伸びる速さ、体重との関係、両親の身長、思春期段階を合わせて評価する。低身長には内分泌疾患だけでなく出生時の小ささ、全身疾患、骨格や染色体の問題等がある。[1]
2診察・鑑別の焦点
3検査が必要になる場面
4治療と紹介の目的
5出典・適用範囲
- [1] 日本小児内分泌学会 低身長。
- [2] 日本小児内分泌学会 思春期早発症。
- [3] 小児慢性特定疾病情報センター GH分泌不全性低身長症 診断の手引き(version 1.0、2014年10月6日更新)。
国内学会の一般向け疾患解説と診断の手引きを使用。負荷試験・治療の保険基準、骨年齢の詳細、思春期早発の数値基準は本文だけで固定せず、最新専門GLと照合する。 確認日:2026-10-23。
6臨床医が迷う場面
7身長が−2SD以内なら紹介は不要?
単回の身長だけでなく成長曲線の傾きと成長速度を確認する。以前の曲線から下へ外れる、体重増加不良や慢性症状を伴う場合は基準範囲内でも評価が必要。両親の身長、出生歴、薬剤、思春期の進み方をそろえて小児内分泌へ相談する。
8背を伸ばすサプリや成長ホルモンを先に試す?
病的な低身長の有無を確認せず開始しない。食事・睡眠と慢性疾患を評価し、成長ホルモン治療は適応疾患と専門検査に基づいて判断する。効果が証明されていないサプリで紹介を遅らせず、成長曲線と再評価の時期を共有する。
9早い乳房発育にすぐ思春期抑制治療が必要?
発症年齢、進行速度、身長の伸びと他の二次性徴を確認し、単独の乳房発育と進行する思春期を区別する。骨年齢・ホルモン検査や画像の要否は専門科と決める。頭痛、視野異常、嘔吐などの神経症状を伴う場合は通常の外来紹介を待たない。
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。