4-14 小児・思春期の性被害 初期対応

緊急

4-14小児・思春期の性被害 初期対応

病態・根拠
このページの目次13項目

1病態と認識

性暴力は年齢・性別・関係性を問わず起こる。外表や性器に損傷がなくても被害は否定できない。[1][2][3]

  • まず現在の安全と身体的緊急性を確認。本人が話した範囲を尊重し、発言を正確に記録して、詳細を繰り返し問い直さない。[1]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
性器の違和感・損傷感染や外傷、皮膚疾患と本人の開示所見のみで性被害を断定/否定しない。[1]
行動や気分の変化本人の安全と語り、反復被害の懸念身体所見がなくても支援と専門評価を検討。[1]

表は横にスクロールできます →

3検査の使い方と限界

  • 説明と同意を伴う診察で二次被害を避け、曝露日時・妊娠可能性・感染リスク・既施行処置を必要最小限に確認する。緊急避妊とHIV曝露後予防を今すぐ判断できる産婦人科/感染症担当へ接続する。必要な診察・証拠保全は小児に習熟した担当者と調整し、予防の期限経過を理由に診療や支援を断らない。[1][2]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 本人の意思を尊重し、同意を得てワンストップ支援センターへ紹介する。国内共通番号#8891から医療・心理・法的支援につなげる。[2][3]
  • 虐待が疑われる小児では、通常の紹介同意とは別に法定の通告と安全確保を進める。加害が疑われる同伴者だけに判断を委ねない。[1][4]
  • 検査結果、感染/妊娠の再評価、心理支援、再被害防止を担当機関とつないで継続する。[1][2]

5帰宅・外来フォロー

  • 必要医療と安全な行先、支援機関・再診が確保され、専門チームと帰宅方針を共有できる。[1][2]

6入院・継続観察

  • 身体治療、心の急性危機、帰宅安全未確保は入院/保護を協議。[1]

7専門相談・搬送

  • ワンストップ、児童相談所、CPT、必要に応じ産婦人科・感染症・精神科等へ。[1][2]

8避けること・適用上の注意

  • 診察の強要、被害がなかったとする安易な判断、繰り返す事情聴取を避ける。外国の通報先や同意法制をコピーしない。[1][2]
  • 緊急避妊、HIV等の曝露後対応、証拠採取の適応・期限は年齢/曝露/経過と国内の専門手順で判断する。診察同意と法定通告は分けて考える。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

9出典と適用範囲

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

10臨床医が迷う場面

11本人が詳しく話さない。説明がそろうまで待つ?

詳しい事情の聴取を治療の条件にしない。現在の安全、出血・外傷と緊急の心身の危機を先に確認し、本人が話した言葉を記録する。繰り返し聞き出さず、診察の目的を説明し同意を確認して、専門の支援者につなぐ。

根拠:内閣府 性暴力被害後の医療・ワンストップ支援

12被害から日が経っていても今日紹介する意味はある?

緊急避妊、感染症予防、薬物検査、証拠採取には時間の影響があるため、まず当日に専門医療・ワンストップ支援へ相談する。時間が過ぎていても診察、心理支援と安全確保は必要。期限だけで支援を断らず、何が可能か担当機関と確認する。

根拠:内閣府 性暴力被害後の医療・ワンストップ支援

13外傷がなく本人が帰宅希望なら診療終了でよい?

外傷の有無は被害の有無を決めない。帰宅先が安全か、加害者と接触しないか、信頼できる支援者と次の受診先を確認する。年齢に応じた保護・通告は院内手順で進め、本人へ説明する。検査結果確認と心身の再評価を途切れさせない。

根拠:内閣府 性暴力被害後の医療・ワンストップ支援

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

スペースで絞り込み(例:夜尿症 休薬)↑↓ 移動 / Enter 開く