4-9急性中毒・誤飲(薬・洗剤・たばこ・石油製品)
病態・根拠
このページの目次10項目
1毒性は物質・製剤・時間で変わる
2蘇生と原因評価を同時に進める
意識、呼吸、循環、けいれん、体温と血糖を先に確認する。曝露歴が不明でも、低血糖、感染、外傷等の鑑別を並行する。瞳孔、発汗、皮膚粘膜、腸蠕動、心拍などの組合せは中毒の型を考える手がかりになるが、一所見で成分を断定しない。発達段階と誤飲の説明が合わない場合は養育・安全の問題も検討する。[2]
3検査は処置を変えるものから
心電図、血糖、酸塩基・電解質、特定薬物濃度などを疑う物質に合わせて選ぶ。スクリーニング用尿薬物検査には検出対象と解釈の限界があり、陰性で中毒全体を除外できない。濃度は採血時刻や製剤によって意味が変わるため、単発の数値を専門相談なしに安全保証として使わない。[2]
4除染・解毒の目的と制約
5観察終了と再発予防
6出典・適用範囲
[1]は国内の中毒情報専門機関による一般向け対応、[2]は豪州小児施設の初期診療指針。個別物質の致死量や危険な摂取方法、未確認の解毒薬用量は記載しない。相談先は国内の院内手順を使う。 確認日:2026-10-23。
7臨床医が迷う場面
8今は無症状なら、少量の誤飲として帰せる?
薬名だけでなく規格、残量、最大摂取可能量、時刻、徐放製剤かを確認する。少量でも重症化する物質や遅れて症状が出る製剤がある。中毒情報機関と観察時間・必要な検査を決め、無症状の一点だけで安全と判断しない。
9飲んでから時間が短いので、まず活性炭を入れる?
適応は限られる。気道防御、物質の吸着性、摂取時刻、閉塞・穿孔の可能性を確認し、既存の院内基準と中毒情報機関への相談を満たす場合だけ検討する。意識が落ちる可能性を無視して経口投与せず、搬送や呼吸循環の安定化を遅らせない。
10本人が少量しか飲んでいないと言う。検査正常なら帰宅?
意図的摂取では量の申告だけで判断せず、併用薬・市販薬も確認し遅発毒性を評価する。医学的観察が終わっても自傷リスク、家庭の安全、精神面の評価が必要である。低毒性の製品でも、帰宅後の安全を確保する計画なしに退院させない。
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。