7-11扁桃炎・咽頭炎(溶連菌以外)
病態・根拠
このページの目次9項目
1発赤や白苔だけでは病原体は決まらない
2先に除外するのは気道・深頸部感染
流涎、呼吸困難、吸気性雑音、こもった声、開口障害、頸部の腫れ・可動域制限を確認する。単純な咽頭炎より気道や深頸部の病変を疑う場合は、口腔診察を無理に続けず上級医と気道管理・耳鼻科相談を優先する。当直帯に院内耳鼻科がいないため、専門処置を要する兆候があれば院外の受入先へ早く連絡する。[1]
3鑑別と検査の考え方
4治療の目的と帰宅条件
5出典・適用範囲
[1]は豪州小児施設、[2]は米国公的指針。豪州の高リスク集団向けリウマチ熱予防策や米国の検査運用を、日本の全小児へ無条件で転用しない。 確認日:2026-10-23。
6臨床医が迷う場面
7扁桃に白苔があるから、抗菌薬を始めてよい?
白苔だけではウイルスと細菌を区別できない。年齢、咳・鼻汁・結膜炎、リンパ節、経過からGASやEBVを検討し、必要な検査を選ぶ。ウイルス性と判断される単純咽頭炎には抗菌薬を一律処方しない。流涎・開口障害・呼吸苦は別の緊急経路で評価する。
出典:RCH 咽頭痛(海外) / CDC GAS咽頭炎診療
8GAS迅速検査が陰性なら、悪化しても再診はいらない?
陰性結果は深頸部感染や他疾患の除外ではない。小児の確認培養は年齢・検査性能・施設方針で判断する。片側の強い痛み、頸部腫脹、嚥下不能、軽快後の再悪化があれば再評価し、追加の抗菌薬だけで対応せず耳鼻科への相談を検討する。
出典:RCH 咽頭痛(海外) / CDC GAS咽頭炎診療
9痛くて飲めない児は、抗菌薬より先に何をする?
気道が安全かを確認し、適切な鎮痛後に飲水できるかを再評価する。尿量、口腔乾燥、循環などから脱水を判断し、飲めない状態が続けば輸液・入院を検討する。唾液も飲み込めず流涎する、呼吸が苦しい場合は飲水を無理に勧めず気道評価を優先する。
出典:RCH 咽頭痛(海外) / CDC GAS咽頭炎診療
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