5-10 急性膵炎・胆道疾患

緊急

5-10急性膵炎・胆道疾患

病態・根拠
このページの目次13項目

1病態と認識

膵の炎症は腹痛・酵素上昇・画像の組合せで診断し、胆石による閉塞では胆道感染や膵炎を伴う。[1][2]

  • 上腹部痛、背部への痛み、嘔吐を確認する。黄疸や発熱は胆道閉塞・感染の手がかりとなる。[1][2]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
上腹部痛+嘔吐リパーゼ等上昇、画像が膵炎に適合急性膵炎の診断組合せを確認する。[1]
右上腹部痛+黄疸/発熱胆石や胆管拡張胆道閉塞/胆嚢炎・胆管炎を評価し専門介入を相談する。[2]

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3検査の使い方と限界

  • 小児急性膵炎は典型的腹痛、膵酵素の有意上昇、適合する画像のうち2項目で診断する。初回は肝胆道系、Ca、中性脂肪も評価する。[1]
  • 初期画像は腹部エコーを検討し、複雑例や原因に応じて追加画像・専門的内視鏡を選ぶ。[1]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 循環・尿量を追って輸液と鎮痛を調整し、禁忌がなければ軽症では早期の経口/経腸栄養を検討する。[1]
  • 胆道閉塞や胆石性膵炎ではERCP・胆嚢手術の適応/時期を専門医と判断する。[1][2]
  • 再発の有無と原因、栄養・疼痛、胆石処置計画を退院前に確認する。[1][2]

5帰宅・外来フォロー

  • 無症候性胆石は合併症・閉塞の有無を確認し、専門医と外来経過観察を検討する。[2]

6入院・継続観察

  • 急性膵炎の初期や胆嚢炎/閉塞、摂取不能、全身不良は入院管理を検討する。[1][2]

7専門相談・搬送

  • 消化器・小児外科へ連携し、再発膵炎や構造異常は追加の原因評価を行う。[1][2]

8避けること・適用上の注意

  • 無菌性膵炎に予防抗菌薬を一律投与しない。長期絶食を全例の標準とせず、輸液量も一律に固定しない。[1]
  • 2018膵炎輸液推奨の固定量を採用しない。2025BSPGHAN更新はアクセス不可のため詳細未確認。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

9出典と適用範囲

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

10臨床医が迷う場面

11膵酵素が高ければ、腹痛の原因は膵炎で確定?

小児急性膵炎は典型的腹痛、膵酵素が正常上限の3倍以上、適合する画像所見のうち2項目以上で判断する。酵素上昇だけで確定せず、薬剤、外傷、胆道疾患など原因を確認する。全身状態が悪い場合は画像確定を待たず入院・専門評価を進める。

出典:NASPGHAN 小児急性膵炎clinical report(海外) / NASPGHAN GIKids 胆石

12酵素が正常になるまで絶食を続ける?

軽症では嘔吐や疼痛、全身状態を見ながら早期の経口・経腸栄養を検討する。酵素の正常化だけを再開条件にしない。輸液と鎮痛を調整し、飲めない状態や臓器障害が続けば専門医へ相談する。全例で長期絶食や静脈栄養を標準化しない。

出典:NASPGHAN 小児急性膵炎clinical report(海外) / NASPGHAN GIKids 胆石

13発熱がある膵炎には予防的に抗菌薬を出す?

無菌性膵炎そのものに一律の予防抗菌薬を投与しない。胆管炎、感染性合併症、他の感染源を評価して適応を決める。黄疸と発熱、胆道閉塞が疑われる場合は抗菌薬だけで完結させず、胆道の処置が可能な消化器・外科へ早期に相談する。

出典:NASPGHAN 小児急性膵炎clinical report(海外) / NASPGHAN GIKids 胆石

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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