7-1外耳炎
このページの目次10項目
1外耳道の病変を中耳炎と分ける
2鑑別で治療が変わる所見
耳漏がある時は外耳道由来か鼓膜穿孔を伴う中耳炎かを確認する。強い掻痒や真菌を疑う耳垢・分泌物、反復する皮膚炎、異物も鑑別に入れる。耳後部腫脹・耳介突出、顔面神経症状、免疫抑制下の深い持続痛や耳周囲へ拡大する炎症は、単純な外耳炎として点耳のみで終えない。[2]
3診察・検査の意義と限界
外耳道と鼓膜の観察が診断の中心である。腫れや分泌物で鼓膜が見えない場合は「正常」と記載せず、観察不能とする。清掃・吸引や耳道内への薬剤到達を改善する処置は耳鼻科の技量を要する。痛みの強い小児に無理な器具操作を重ねず、当直帯に院内耳鼻科がいないことを踏まえ紹介を調整する。[2]
4治療の目的と選び方
鎮痛、患部を傷めない管理、外耳道局所に届く抗菌治療が基本となる。点耳薬は鼓膜穿孔や換気チューブの有無、年齢、国内適応と耳毒性の懸念を確認して選ぶ。鼓膜の状態が不明なまま全製剤を同じように使わない。全身抗菌薬は周囲への感染拡大や全身所見などがある場合に検討し、局在する外耳炎すべてに一律追加しない。[2]
5再評価と生活上の説明
6出典・適用範囲
7臨床医が迷う場面
8点耳薬を使っても痛い。内服抗菌薬へ変える?
外耳道が腫れや耳垢で塞がり薬が届いていない、鼓膜穿孔を伴う中耳炎、真菌などを見直す。鼓膜と外耳道を確認し、必要なら耳鼻科で清掃・薬の到達を改善する。局所感染だけなら全身薬の追加を自動化せず、拡大や全身症状の有無で判断する。
9外耳道が狭く鼓膜が見えないが、以前の点耳薬でよい?
穿孔の有無が不明なまま製剤を流用しない。薬の鼓膜穿孔時の安全性を確認し、腫脹・排液・異物を評価する。薬が届かない閉塞例は耳鼻科へ相談する。処置による損傷を避けるため、見えない場所を綿棒や器具で強く操作しない。
10耳の見た目より痛みが強く夜も眠れない。鎮痛だけで待つ?
強い夜間痛、顔面神経症状、耳後部の腫れ、顔面へ広がる発赤は通常の外耳炎として扱わない。免疫不全・糖尿病など背景も確認し、壊死性外耳道炎、乳様突起炎などを念頭に緊急耳鼻科評価を依頼する。治療不応例では培養も検討する。
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