11-19 鉄欠乏以外の貧血・溶血を疑うとき

緊急

11-19鉄欠乏以外の貧血・溶血を疑うとき

病態・根拠
このページの目次13項目

1病態と認識

貧血の原因は赤血球の産生低下、出血、破壊亢進などに分かれ、年齢別Hb、MCV、網赤血球が評価の起点となる。[1][2]

  • 食事、感染、薬剤、家族の貧血・黄疸・胆石、出血歴を確認する。[1]
  • 蒼白、易疲労、頻脈、息切れ、心不全徴候、黄疸・暗色尿・脾腫をみる。[1]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
小球性貧血鉄状態・食事と家族歴を確認鉄欠乏が多いがサラセミア等も検討する。[1]
貧血黄疸・暗色尿/網赤血球低下・他血球減少破壊亢進と産生低下を区別し、重症・骨髄病変を専門評価する。[1]

表は横にスクロールできます →

3検査の使い方と限界

  • 血算・分画・血液像、網赤血球、フェリチン等を起点に原因を絞る。血清鉄単独を貯蔵鉄の指標にしない。[1]
  • 溶血ではビリルビン等と経時的血算を確認し、Hbの単回値のみで進行を判断しない。[1]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 循環状態を安定化し、急性溶血は専門家と原因・監視・治療を決める。[1]
  • 鉄以外の栄養欠乏、慢性炎症、遺伝性疾患等は病態に応じ治療を分ける。[1][2]
  • 溶血では症状と血算の推移を短い間隔で監視する必要があり、再検時期は専門家と決める。[1]

5帰宅・外来フォロー

  • 全身状態が安定し原因の見当と再検・専門紹介の計画がある場合に外来を検討する。[1]

6入院・継続観察

  • 急性溶血、心不全徴候、他系統血球減少など赤旗があれば入院を考慮する。[1]

7専門相談・搬送

  • 血液専門医へ相談し、必要な血液像・検査を共有する。[1]

8避けること・適用上の注意

  • 小球性だから鉄欠乏、正常MCVだから軽症と決めない。[1]
  • 原因評価をせず漫然と鉄剤を継続しない。輸血の適応は数値だけで固定しない。[1]
  • 国内の輸血閾値・採血頻度、溶血疾患別の治療基準は未採用。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

9出典と適用範囲

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

10臨床医が迷う場面

11Hbが低い。鉄剤を試してから再検でよい?

MCV、網赤血球、血液像と他の血球、黄疸・尿の色、出血と家族歴を確認する。鉄欠乏を支持しない場合は、溶血や造血不全を考えて検査を選ぶ。急速な低下、頻脈・呼吸苦、他系統減少は経験的鉄剤だけで待たず入院・血液専門医へ相談する。

根拠:RCH Anaemia

12黄疸と暗色尿が出た。溶血の原因検査を待てる?

循環、Hbの推移、網赤血球、ビリルビン・溶血所見を評価し、薬剤・感染歴を確認する。急性溶血は急速に悪化し得るため、原因検査と監視・支持療法を並行する。輸血が必要な可能性は早めに血液専門医・輸血部へ連絡する。

根拠:RCH Anaemia

13網赤血球が増えない貧血では何を疑う?

造血抑制・無形成や栄養障害を考え、血液像と白血球・血小板を確認する。既知の溶血性疾患の児では感染に伴う無形成発作も念頭に置く。元気さだけで慢性貧血とせず、基準値・過去値との差と推移を専門科に共有する。

根拠:RCH Anaemia

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

スペースで絞り込み(例:夜尿症 休薬)↑↓ 移動 / Enter 開く