1-9 好中球減少・発熱性好中球減少

緊急

1-9好中球減少・発熱性好中球減少

病態・根拠
このページの目次13項目

1病態と認識

好中球減少の程度・持続、基礎疾患・化学療法によって侵襲性感染リスクが変わる。炎症所見が乏しい場合もある。[1][2]

  • 化学療法・HCT、免疫抑制薬、中心静脈カテーテル、既往の好中球数、専門チームの個別カードを確認する。[1]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
発熱と好中球減少化学療法・HCT・免疫抑制や状態不良高リスクFNとして緊急対応する。[1][2]
発熱と初回好中球減少6か月以上・良好な全身状態・非がん・追加リスクなしウイルス等が多い群もあるが対象条件を確認し、血算・培養と近接フォローを計画する。[3]

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3検査の使い方と限界

  • 血算分画、血液培養等を行うが、抗菌薬を採尿・画像検査待ちで遅らせない。[2]
  • がん/HCT FNの胸部画像は呼吸所見に応じる。低リスク判定は検証された枠組みとフォロー体制が必要。[2]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 高リスクFNは施設耐性と個別計画に応じた経験的治療を専門家と決める。搬送連絡と治療判断を並行する。[1][2]
  • CPSの経験的抗菌薬を通常不要とする経路は、6か月~18歳、全身状態良好、非がん、免疫正常想定、初回、追加リスクなしに限定する。ANC(好中球絶対数)0.5×10^9/L未満では血液培養を採り、0~0.2×10^9/Lでは経験的抗菌薬を考慮する。24~48時間以内の再診を確保する。夜間等に分画/ANCが未取得なら低リスクと確定しない。がん/HCTや全身不良例にはこの経路を適用しない。[3]
  • 外来候補では再診・血算再検と悪化時の即時再受診手順を確実にし、低リスク判定を一回で固定しない。[2][3]

5帰宅・外来フォロー

  • 選別された低リスク例のみ、専門家の評価・迅速再診と追跡体制を条件に外来を検討する。[2][3]

6入院・継続観察

  • 不安定例・高リスク例は入院治療できる専門施設へつなぐ。[1][2]

7専門相談・搬送

  • 主治療チームと受入側に、最終化学療法、既往耐性菌、アレルギー、現在状態、治療開始時刻を共有する。[1][2]

8避けること・適用上の注意

  • 『抗菌薬を始めず搬送』を高リスク・不安定例に一律適用しない。[1][2]
  • 免疫正常の偶発例向け推奨をがん/HCT、新生児、免疫不全へ一般化しない。[3]
  • 既存院内方針の原文・作成理由・受入病院との合意は未確認。無投薬搬送をこの項目で承認しない。
  • 国内の薬剤・定義・治療時間目標は施設専門家との照合が必要。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

9出典と適用範囲

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

10臨床医が迷う場面

11化学療法中の発熱でANCがまだ不明。結果を待つ?

既往の治療・好中球減少、最終治療日、中心静脈ラインと個別カードを確認し、高リスクFNとして専門チームに即時連絡する。循環不全があれば蘇生と抗菌薬を急ぎ、ANCや搬送待ちを理由に遅らせない。採取できる培養と治療計画を並行する。

根拠:RCH Fever and suspected or confirmed neutropenia / CPS 免疫正常小児の発熱性好中球減少

12元気な子のウイルス感染後好中球減少も、全員入院?

免疫正常で初回の偶発例と、がん・免疫不全・重い細菌感染リスクのある児を分ける。年齢、ANC、他血球異常、既往を確認し、低リスクに限って綿密な追跡を計画する。海外の免疫正常児の推奨を新生児や化学療法中の児へ当てはめない。

根拠:RCH Fever and suspected or confirmed neutropenia / CPS 免疫正常小児の発熱性好中球減少

13熱が下がったので抗菌薬を中止し帰宅できる?

高リスクFNは解熱だけでは決めない。培養、全身状態、感染巣、好中球回復の見込みと個別治療計画を専門チームと評価する。低リスクと判断する場合も再発熱時の即時受診、連絡先、結果確認を確保し、担当医の合意なく処方を中断しない。

根拠:RCH Fever and suspected or confirmed neutropenia / CPS 免疫正常小児の発熱性好中球減少

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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