1-16 新生児感染症を疑うとき

緊急

1-16新生児感染症を疑うとき

病態・根拠
このページの目次12項目

1病態と認識

新生児は感染でも発熱せず、低体温や哺乳不良など非特異的な症状で発症しうる。心疾患や代謝疾患も似た状態を呈する。[1]

  • 母体発熱、GBS、破水、在胎、周産期経過、既往の検査・抗菌薬を確認する。[1]
  • 哺乳・活気低下、無呼吸、呼吸障害、体温異常、循環不良を反復評価する。[1]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
体温・哺乳の変化低体温や無発熱でも活気・呼吸・灌流不良を伴う感染を含む重症新生児として評価する。[1]
けいれん・敗血症様状態水疱や母体情報を確認、水疱がなくても除外できないHSVと細菌感染・代謝疾患等の鑑別を専門家と進める。[1]

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3検査の使い方と限界

  • 血糖、血液ガス、血算、炎症反応、血液培養、尿検査・培養等を病態に応じて行い、髄膜炎評価も検討する。[1]
  • 抗菌薬開始を検査結果待ちで遅らせない。腰椎穿刺は禁忌と全身状態を確認する。[1][2]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 重症感染を疑えば気道・呼吸・循環と体温・血糖を安定化し、治療を遅らせない範囲で血液培養を採取後、経験的静注抗菌薬を速やかに開始する。選択は発症時期・施設の新生児手順・耐性情報に従い専門医と並行して判断する。腰椎穿刺・結果・搬送を待たない。[1][2] HSVを疑うけいれん・脳症・水疱や敗血症様症状があれば、静注アシクロビルの経験的開始を専門医と直ちに判断し、PCR結果を待たず対応する。[1]
  • 心疾患が混在しうるため輸液を画一的に進めず、灌流と呼吸を再評価する。[1]
  • 培養結果・症状の推移・他の診断候補を継続評価し、抗菌薬の変更・継続・中止は新生児担当者と判断する。[1][2]

5入院・継続観察

  • 状態不良な新生児は継続観察・治療できる入院環境で評価する。[1]

6専門相談・搬送

  • 新生児を診る体制が不十分、呼吸循環不全や髄膜炎・HSVを疑う場合はNICU等へ早期連絡する。[1]

7避けること・適用上の注意

  • 発熱がない、CRPが低い、水疱がないことだけで重症感染を除外しない。[1]
  • 必要な抗菌薬を画像・培養結果・搬送到着待ちで遅らせない。[1][2]
  • NICE本体は取得403。現行recommendations全文は未確認で、今回は取得できた公式文書とRCH範囲に限る。
  • 国内抗菌薬選択、耐性状況、早発・遅発の施設定義は別途確認が必要。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

8出典と適用範囲

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

9臨床医が迷う場面

10CRPが低く、熱もない。哺乳不良は経過観察でよい?

新生児感染では発熱がなく低体温や無呼吸だけのことがある。発症早期のCRP正常も除外根拠にならない。活気、呼吸、灌流、血糖、母体・周産期歴を確認し、重症感染を疑えば培養と経験的治療、NICU相談を並行する。単回検査だけで帰宅させない。

出典:RCH 重症新生児・乳児の認識(海外)

11腰椎穿刺が難しい。抗菌薬は成功してから始める?

循環・呼吸を安定化し、採取できる血液培養などを治療を遅らせない範囲で確保する。腰椎穿刺や搬送の完了を待たず、疑いに応じた静注抗菌薬を専門医と開始する。投与前後の検体と時刻を記録し、髄液評価をいつ行うか受入先へ引き継ぐ。

出典:RCH 重症新生児・乳児の認識(海外)

12水疱がなければ新生児HSVへの治療は不要?

水疱なしでもけいれん、肝障害、敗血症様の全身症状で発症し得る。母体歴だけで除外せず、必要な検体と経験的アシクロビルの適応を専門医と直ちに判断する。PCR結果まで待つかどうかは重症度で決め、疑いが強いときに治療を遅らせない。

出典:RCH 重症新生児・乳児の認識(海外)

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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