4-7医療的ケア児・重い基礎疾患のある子の急変
医療的ケア児・気管切開・在宅人工呼吸・複雑慢性疾患
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30
日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。
このページの目次8項目
1ポイント
- 家族やケア担当者に通常の反応、呼吸/酸素化、必要な吸引、機器設定と直近の変化、個別緊急計画を確認する。[1][2]
- 気管切開児の呼吸努力増加、酸素化低下、吸引カテーテルが通らない:閉塞/逸脱等を疑い直ちに応援を呼び個別気道緊急手順に従う。[1]
- 気切児の呼吸悪化では直ちに応援を呼び、顔面と気切側への酸素投与、酸素化・換気評価を開始する。習熟者は発声弁/HME等を外し吸引カテーテルの通過を確認する。不通なら閉塞/逸脱を疑い、換気できないチューブへの加圧を続けず、訓練済み担当者が気道チームと緊急チューブ交換・必要時の抜去と酸素化を進める。上気道開存性により口鼻/気切孔からの救命換気経路を選ぶ。新鮮気切・初回交換前や再挿入困難では盲目的な再挿入を繰り返さず専門チームを即時招集する。小児気管切開緊急フロー(海外原典)を参照し、具体的手技は訓練・院内手順と個別計画に従う。主治医到着を待って酸素化を遅らせない。[1][3]
2鑑別のながれ
- 急な酸素化低下→分泌物、吸引困難、チューブ/回路の変化→気道/機器トラブルと呼吸器疾患を並行評価。[1]
- 不機嫌や反応の変化→平常の意思疎通とバイタルの差→神経発達特性だけに帰さず身体の悪化を評価。[1][2]
3検査
- 気道・呼吸・循環を優先し、平常値と比較する。トラキオストミーチューブ/呼吸器回路の情報、使用薬とケア計画を医療チームで共有する。[1][2]
4対応の注意
避けること・注意:家族の「いつもと違う」を軽視しない。解剖やチューブ種類を確認せず一般化した気道操作を行わない。[1][2]。
↑ このページの入口へ5初期対応と継続管理
初期対応
- 気切児の呼吸悪化では直ちに応援を呼び、顔面と気切側への酸素投与、酸素化・換気評価を開始する。習熟者は発声弁/HME等を外し吸引カテーテルの通過を確認する。不通なら閉塞/逸脱を疑い、換気できないチューブへの加圧を続けず、訓練済み担当者が気道チームと緊急チューブ交換・必要時の抜去と酸素化を進める。上気道開存性により口鼻/気切孔からの救命換気経路を選ぶ。新鮮気切・初回交換前や再挿入困難では盲目的な再挿入を繰り返さず専門チームを即時招集する。小児気管切開緊急フロー(海外原典)を参照し、具体的手技は訓練・院内手順と個別計画に従う。主治医到着を待って酸素化を遅らせない。[1][3]
- 安定後は地域・訪問診療/看護と再発防止、在宅ケア変更、家族の継続可能性を再検討する。[2]
フォローと再評価
- 急変後は個別ケア計画、連絡・搬送先、物品、家族の負担とレスパイトを関係者で再確認。[2]
根拠と適用範囲
- RCH Tracheostomy management:気管切開児の閉塞/逸脱、早期徴候、個別管理と物品。蘇生フローチャートはunder review表示があり具体手順を転記しない。
- 日本小児科学会 医療的ケア児の在宅移行のための指針:国内の支援体制、緊急時の役割分担、再入院/再調整、本人・家族との共有。直接HTTP本文確認。
- Resuscitation Council UK 2025 小児気管切開緊急アルゴリズム:2026年1月配布の公式集に収録されたNTSP小児フロー。酸素・付属品除去・吸引通過確認・閉塞/逸脱時対応。国内院内採用済みとはしない。
6帰宅・入院の目安
- 帰宅平常状態へ戻り、原因/再発時対応、機器・人員と家族支援、担当者の引継ぎが整う場合に検討。[1][2]
- 入院平常からの呼吸支援増加、原因未解決、安全な在宅支援が保てない場合は入院/再調整。[1][2]
- 搬送・紹介小児急性期/集中治療、気道・基礎疾患の専門科、在宅チームと連携。[1][2]
7診療中の疑問と回答
- SpO2が普段より低いが、基礎疾患のためとしてよい?
- 家族から普段の値・呼吸支援設定・反応を聞き、変化を基準に判断する。気管切開閉塞・逸脱、分泌物、感染、機器の接続や酸素供給を確認する。酸素だけを上げて換気不全を見逃さず、平常より支援が増える時点で上級医と相談する。
根拠:RCH Tracheostomy management - 気管切開の吸引カテーテルが通らない。再吸引を続ける?
- 閉塞や逸脱を疑い応援を呼ぶ。個別の気道緊急計画に従い酸素化と換気を評価し、訓練された担当者が気道の確保を進める。抵抗に逆らう吸引や換気できない管への加圧を反復せず、新鮮気切や再挿入困難では気道専門チームを直ちに招集する。
根拠:RCH Tracheostomy management - 吸引で改善したらそのまま帰宅できる?
- 一時的な改善だけでなく、必要な酸素・吸引回数が平常へ戻ったか、原因が解決したかを確認する。予備器材と緊急時対応のできる人、主治医への連絡・追跡計画が必要。分泌物増加や支援増量が続く、家庭で安全に管理できない場合は入院・再調整する。
根拠:RCH Tracheostomy management
8家族への説明
通常の状態や安心する方法は家族がよく知っている。緊急計画と必要物品を手元に置き、病状や生活の変化に合わせて見直す。[1][2]
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。