1-27麻疹(はしか)
病態・根拠
このページの目次9項目
1病態と症状の時間軸
2診断と院内感染を並行して考える
3重症度と治療の目的
特異的な抗ウイルス治療を標準として処方する疾患ではなく、水分・栄養と呼吸を支え、肺炎、脳炎、二次感染を評価する。咳や発疹の強さより、低酸素、呼吸仕事量、意識・けいれん、摂取と尿量で入院・搬送を決める。合併症の治療や感染管理の体制が当院で不足すれば、受入先に疑いを事前に伝えて調整する。[1]
4接触者と退院後の確認
5出典・適用範囲
- [1] JIHS 麻疹詳細版。
- [2] 厚生労働省 麻しん。
国内の公的資料を使用。現行届出・就学上の扱いは保健所・学校医と確認する。海外の高用量ビタミンAレジメンや曝露後投与量は本詳細には追加していない。 確認日:2026-10-23。
6臨床医が迷う場面
7発疹が出てからIgM陰性だった。隔離を解除してよい?
発疹出現早期はIgMが陰性となり得る。発症日、接触・渡航歴、ワクチン歴を確認し、保健所と検体の種類・再検を相談する。疑いが強い段階では単回陰性だけで一般待合へ戻さず、空気感染への対応を続ける。臨床診断時の届出も遅らせない。
出典:JIHS 麻疹詳細版 / 厚生労働省 麻しんについて
8同居家族が曝露した。症状が出るまで待つ?
接触時刻、接種・罹患歴、年齢、妊娠・免疫不全をすぐ確認する。曝露後予防には時間制限があり、ワクチンや免疫グロブリンの適否を保健所・専門医と急いで判断する。免疫不全者などへ生ワクチンを安易に選ばず、来院方法も事前調整する。
出典:JIHS 麻疹詳細版 / 厚生労働省 麻しんについて
9治療薬がないなら、解熱だけして自宅でよい?
脱水、呼吸状態、肺炎、意識変化やけいれんを評価する。重症化リスクや家庭での管理可能性に応じて入院を判断する。受診・搬送時も空気感染対策を事前連絡し、処置や病床調整を優先する。熱の推移だけで合併症がないと判断しない。
出典:JIHS 麻疹詳細版 / 厚生労働省 麻しんについて
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。