8-9歩かない・手足を動かさない(外傷・跛行)
病態・根拠
このページの目次10項目
1病態と痛みの場所
跛行は診断名ではなく、疼痛、関節可動域の制限、筋力・神経機能の変化が歩行に現れた所見である。股関節の病変が膝痛として現れるため、訴える部位だけを診て終えない。歩き方を観察し、疼痛の上下の関節、股関節・脊椎・腹部まで診察する。[1]
2鑑別を変える所見
3検査の意義と限界
4治療と紹介を結びつける
5外来で追う場合の条件
6出典・適用範囲
- [1] RCH 跛行・荷重しない小児。
- [2] RCH 急性関節腫脹。
いずれも豪州小児施設の診療経路。Kocher基準の個々の確率を当院の除外閾値として採用していない。外科・整形処置が当院でできないという施設制約を優先する。 確認日:2026-10-23。
7臨床医が迷う場面
8発熱と跛行があるが、単純X線が正常なら帰宅できる?
正常X線でも初期の骨・関節感染を除外できない。発熱、関節可動域制限、腫脹、荷重不能があれば化膿性関節炎を考え、緊急に整形外科へ相談する。採血や画像の一項目が正常でも、臨床所見が強ければ帰宅判断の根拠にしない。
根拠:RCH 跛行・荷重不能児
9膝を痛がるときも股関節を診る必要がある?
股関節の痛みが膝に現れることがあるため、訴える場所だけでなく上下の関節、股関節、脊椎、腹部を診る。年長児の荷重不能や股関節可動域制限では大腿骨頭すべり症も考える。痛い脚を歩かせて確認することを繰り返さず、荷重を避けて紹介する。
根拠:RCH 跛行・荷重不能児
10一過性股関節炎として帰宅させた後、いつ見直す?
鎮痛後に歩け、危険所見がなく、再評価の手段があることを確認する。発熱、痛みの増悪、再び歩けない場合は予定日を待たず再診とする。症状が7日を超えて続く場合や診断が不明な場合は、単なる経過延長とせず画像を含む再評価・専門相談へ進む。
根拠:RCH 跛行・荷重不能児
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。