1-14 侵襲性レンサ球菌感染症・STSS

緊急

1-14侵襲性レンサ球菌感染症・STSS

病態・根拠
このページの目次13項目

1病態と認識

深部/無菌部位のレンサ球菌感染と毒素反応により、急速なショック・多臓器障害に進む。国内STSSはA群以外も含む。[1][2]

  • 発熱、筋痛・消化器症状など非特異的に始まり、皮膚所見が乏しくても局所痛が強い例を警戒する。[1][2]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
発熱+局所痛所見に不釣り合いな痛み、急速拡大壊死性筋膜炎を疑い外科評価を急ぐ。[1]
発熱+ショック感染巣不明/消化器症状が主体STSS以外の細菌性敗血症、黄色ブドウ球菌TSS等も同時に評価する。[1][2]

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3検査の使い方と限界

  • 血液培養、感染巣の検体と臓器障害の評価を行うが、培養の確定や診断基準の充足を待って初期治療を遅らせない。[1][2]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 初期は原因未確定の敗血症として感染巣・耐性リスクに合う経験的抗菌薬を選び、STSS疑いでは毒素産生抑制を目的とするクリンダマイシン追加を検討する。[1]
  • 起因レンサ球菌確認後はペニシリン系とクリンダマイシン併用を基本に感受性を確認し、外科的デブリードマンの必要性を直ちに評価する。[1][2]
  • IVIGは重症例で検討されるが、有効性確立とはしない。[2]
  • 臓器機能・循環と感染巣を頻回に再評価し、培養/感受性と反応に基づき抗菌薬と外科方針を見直す。[1][2]

5帰宅・外来フォロー

  • STSS疑いの帰宅管理は対象外。[2]

6入院・継続観察

  • 入院が必要で、ショック/臓器障害では集中治療を行う。[2]

7専門相談・搬送

  • 小児集中治療・感染症・外科へ同時に相談し、感染源除去と全身管理を連携する。[1][2]

8避けること・適用上の注意

  • 外用薬や咽頭炎の経口薬だけで対応しない。検査値が揃うまで外科相談を待たない。[1][2]
  • クリンダマイシン耐性例の代替、IVIG適応/用量、国内小児投与量は専門確認が必要。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

9出典と適用範囲

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

10臨床医が迷う場面

11皮膚の赤みは小さいが痛がり方が強い。翌日まで見られる?

見た目に不釣り合いな疼痛、急速な拡大、発熱・頻脈は壊死性軟部組織感染の手掛かりとなる。皮膚変化や低血圧が揃うまで待たず、敗血症評価と外科相談を同時に開始する。画像ができない当直帯も、検査を揃えるために搬送を遅らせない。

根拠:国立健康危機管理研究機構 STSS診療情報

12抗菌薬を投与したら、外科評価は改善を見てからでよい?

感染源の外科的制御が必要なことがあり、抗菌薬への反応待ちだけでは危険である。急速な局所痛・壊死・臓器障害を評価し、蘇生、適切な経験的抗菌薬、専門施設での外科評価を並行する。培養後は原因菌に応じた薬へ調整する。

根拠:国立健康危機管理研究機構 STSS診療情報

13咽頭溶連菌の薬を飲んでいるから重症化はない?

内服中でも侵襲性感染や別の病原体を否定できない。循環、意識、尿量、局所痛の変化を再評価し、全身悪化は通常の咽頭炎として扱わない。前投薬を搬送先へ伝え、血液培養など採取可能な検体を確保しつつ治療を急ぐ。

根拠:国立健康危機管理研究機構 STSS診療情報

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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