3-7 腸重積症

緊急

3-7腸重積症

間欠的な啼泣・target sign・48時間
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

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1ポイント

判断の流れ

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間欠的な腹痛や不機嫌から腸重積を疑い超音波可能な施設へ相談する図
血便や腹部腫瘤を待たずに疑う。当直帯に超音波が使えない院内では疑診が立った時点で受入先へ連絡する。RCH 腸重積を参照。
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2鑑別のながれ

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3診断基準(疑診・確診)

疑診A項目2つ、A1つ+B1つ、B3つ以上。**腹痛/不機嫌が間欠的ならそれだけで疑診**搬送の起点にできる
確診疑診+C項目(画像の特徴的所見)当直帯は超音波が無く到達できない。送り先で確定する
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4検査

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5帰宅・入院の目安

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6診療中の疑問と回答

診察中は笑っている。間欠的啼泣でも帰してよい?
発作間欠期に元気でも腸重積は否定できない。急な泣き方、蒼白、嘔吐、反応低下の時間経過を聞き、腹部所見と全身状態を評価する。血便や腫瘤の出現を待たず疑いで動く。当院の当直帯は確診できないため、超音波・整復可能な施設へ相談する。
根拠:RCH 腸重積(海外小児指針)
下痢もあるので胃腸炎として経口補水を続ける?
初期の腸重積は下痢を伴い胃腸炎に見えることがある。間欠的疼痛、蒼白、繰り返す嘔吐、眠り込みがあれば再評価する。疑いが高ければ飲食を止め、輸液・鎮痛と搬送調整を行う。便の性状だけで診断せず、症状のパターンを重視する。
根拠:RCH 腸重積(海外小児指針)
整復後に同じ症状が戻った。処方薬を飲んで待てる?
再発を考え、整復した施設へ速やかに連絡する。痛みや嘔吐を薬で抑えて様子を見ず、再評価と必要な超音波・処置につなぐ。持続痛、発熱、腹膜刺激、循環不良があれば穿孔なども考え救急対応する。退院時に家族が連絡先と再受診の方法を理解しているか確認する。
根拠:RCH 腸重積(海外小児指針)
血便が無ければ違うと言える?
言えない。発症12時間以内に自然に血便を出すことはまれ。血便を待たない。
痛くない時間に診たら元気そうだった。違うと考えていい?
考えない。間欠期はケロッとしている。これが典型的な見逃し方。
整復は当院でする?
しない。確診の手段が無く、不成功時に開腹できないため、疑診の時点で整復可能施設へ搬送する。
整復後に自宅で同じ泣き方が戻ったら?
再発は約10%、その1/3は最初の48時間に起きる。当直帯は確認手段が無いため、整復した施設に戻す。
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8家族への説明

腸の一部が隣の腸にもぐり込んでしまう病気です。早く見つけて元に戻せば手術は要らないことが多く、時間が経つほど手術が必要になります。お腹の痛みが波のように来て、その合間は機嫌がよい — これがこの病気の出方です。元に戻したあとも、10人に1人くらいは繰り返します。帰宅後に同じ泣き方が戻ったら、すぐ来てください。

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