6-14 虫刺され・接触皮膚炎

緊急

6-14虫刺され・接触皮膚炎

痛みとかゆみの2系統、原因の除去が治療
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次9項目

ページ内目次

1ポイント

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2鑑別のながれ

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3検査

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4処置・処方例

Rp. 1外用ステロイド(強さは院内採用ランク表から選ぶ) 1日1〜2回、短期間 外用
虫刺されで赤み・痒みが強い場合、毛虫(ドクガ類・イラガ類)皮膚炎、接触皮膚炎(かぶれ)に。強さの選定は院内採用ランク表に従う(顔面など薄い皮膚は弱めのランクを選ぶ)
  1. 赤み・痒みが強い部位に、院内採用ランク表から強さを選んで外用ステロイドを塗布する(顔面・乳幼児の薄い皮膚には強いランクを避ける)
  2. 患部に1日1〜2回、薄く塗布する
  3. 毛虫皮膚炎など広範囲に皮疹が分布する場合は、軟膏・クリームよりローション基剤のほうが塗りやすい
Rp. 2フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラドライシロップ5%・錠)など非鎮静性抗ヒスタミン薬 6か月以上2歳未満30mg/日、2歳以上12歳未満60mg/日、12歳以上120mg/日、いずれも分2 内服
赤み・痒みが強い虫刺され、接触皮膚炎(かぶれ)の痒みに。眠気の少ない非鎮静性薬を選ぶ(院内方針院内で当院が処方する)
  1. 年齢で1日量を決める: 生後6か月以上2歳未満は30mg/日、2歳以上12歳未満は60mg/日、12歳以上は120mg/日
  2. 1日2回に分けて内服させる(アレグラドライシロップ5%など、力価は院内採用品で確認)
  3. 眠気の少ない非鎮静性抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジン・ベポタスチン・デスロラタジンなど)から院内採用品を選ぶ
軽症は市販のかゆみ止め外用薬でもよい。標準治療で改善しない場合は皮膚科紹介を検討。ステロイド内服薬は重症度に応じて個別に判断する(院内方針院内、力価・製剤は本シートでは定めない)。 避けること・注意:原因物質を除去せずに外用薬のみで様子を見続けること。マダニを無理に引き抜くこと(頭部が皮膚に残り炎症を起こすことがある)。
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5毛虫(ドクガ類)の毒針毛除去

  1. すぐにセロハンテープなどの粘着テープを患部に軽く押し当てて剥がし、付着した毒針毛を取り除く
  2. よく泡立てた石けんとシャワーで患部を洗い流す
  3. 爪を短く切り、掻かせない
やってはいけない・落とし穴
  • 強くこする・掻き壊すと毒針毛が皮膚に食い込みさらに広がる
  • 毛虫に触れた自覚がなくても皮膚炎を生じることがある(触れた覚えの有無で除外しない)
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6帰宅・入院の目安

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7診療中の疑問と回答

外用しても繰り返すかぶれ。ステロイドを強くする?
まず皮疹の場所と接触した物を照合し、石けん、消毒剤、衣類、外用薬自体などの曝露を見直す。原因が残れば薬だけで再燃する。回避と適切な外用でも改善しない、原因が不明、顔面や広範囲の症状では皮膚科に相談し、接触アレルギーの評価を検討する。
根拠:NHS Contact dermatitis(原因回避・再評価) / NHS 接触皮膚炎:原因評価と専門紹介
虫刺されと思った部位が痛くなった。かゆみ止めを続ける?
かゆみ中心の反応から、熱感・疼痛の増加、膿、拡大する発赤、発熱へ変化していないか確認する。二次感染を疑えば掻破部を含め再診察し、外用の追加だけで待たない。呼吸困難や全身症状は局所皮膚炎の範囲を超えるため救急評価する。
根拠:NHS Contact dermatitis(原因回避・再評価) / NHS 接触皮膚炎:症状と感染徴候
落ち着けば原因の製品を少量から使い直してよい?
原因候補の再曝露で再燃することがあるため、自己流の塗布試験は勧めない。製品名・成分表、皮疹の写真と使用時期を記録し代替品を検討する。仕事・生活で避けられない物質や原因不明の反復では、皮膚科でパッチテストなどを相談する。
根拠:NHS Contact dermatitis(原因回避・再評価) / NHS 接触皮膚炎:原因評価と専門紹介
マダニが皮膚についていたら?
無理に引き抜かない。頭部が皮膚に残って炎症を起こすことがある。
乳児の虫刺されは?
乳幼児期は刺咬直後の即時型反応が出にくく、1〜2日後の遅延型反応のみのことが多い。
ハチに以前も刺されたことがある子は?
2回目以降はアレルギー反応が加わりうる。刺咬歴を必ず確認し、アナフィラキシーの基準に照らす。
二次感染(とびひ)を伴う場合は?
当院で対応する。とびひの基準(帰宅・入院・紹介)に従って判断する。
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9家族への説明

虫に刺されたときの赤み・かゆみは、多くの場合1〜2週間以内に自然によくなります。刺されてすぐ出るかゆみと、1〜2日たってから出るかゆみの両方があり、お子さんの年齢によって出方が違うことがあります。今日いちばん気をつけていただきたいのは、かゆくて掻きむしることで傷から細菌が入り、とびひになることです。爪を短く切り、なるべく掻かせないようにしてください。傷が急に広がる、黄色いかさぶたや汁が出る、熱が出た場合はもう一度受診してください。息苦しさ・声のかすれ・ぐったりなど、全身の症状が出た場合はすぐに救急要請してください。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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