5-1 Hirschsprung病関連腸炎(HAEC)

緊急

5-1Hirschsprung病関連腸炎(HAEC)

病態・根拠
このページの目次13項目

1病態と認識

Hirschsprung病に伴う大腸の炎症で、閉塞/便停滞を伴い、術前・術後どちらでも生じる。原因機序は十分確定していない。[1][2]

  • 発熱、腹部膨満、哺乳/食欲低下、悪臭便、下痢または便量減少、血便や元気消失を確認する。[1][2]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
下痢+発熱Hirschsprung病/術後と腹部膨満胃腸炎様でもHAECを疑って外科へ相談する。[1][2]
反復HAEC排便不良や術後の閉塞所見吻合部狭窄、残存無神経節等を安定後に精査する。[2]

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3検査の使い方と限界

  • Hirschsprung病の範囲、手術と洗腸歴を確認し、腹部写真、血算・血液ガス・電解質、血液培養等を重症度で選ぶ。[1]
  • 診断は臨床所見の組合せであり、軽症が胃腸炎様でも外科へ相談する。[1][2]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 補液、必要時胃管減圧と嫌気性菌を含む抗菌薬、直腸洗腸を重症度に応じて外科主導で選ぶ。[1][2]
  • 重症/治療反応不良では集中治療や便路変更、穿孔なら緊急手術を検討する。[2]
  • 家族に再発サインと担当外科への連絡方法を共有し、反復時は器質的/機能的閉塞を再評価する。[2]

5帰宅・外来フォロー

  • ごく軽症でも小児外科が外来治療と密な再評価を具体的に設定した場合に限って検討する。[2]

6入院・継続観察

  • 明確なHAEC、摂取不良/脱水、膨満や全身症状がある例は入院を検討する。[1][2]

7専門相談・搬送

  • 疑った時点で担当小児外科へ連絡する。反復では吻合部/残存病変等の閉塞原因を再評価する。[2]

8避けること・適用上の注意

  • 急性HAEC時の注腸造影は穿孔リスクがあり避ける。洗腸・直腸操作を経験/外科指示なしで行わない。[1][2]
  • 抗菌薬選択・洗腸の具体量と器具は院内外科手順未照合。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

9出典と適用範囲

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

10臨床医が迷う場面

11Hirschsprung病の術後なら、発熱と下痢は通常の胃腸炎?

根治術後もHAECは起こる。悪臭便、腹部膨満、活気低下、血便や便量減少を確認し、軽く見えても担当小児外科へ連絡する。通常の胃腸炎として補水だけで帰宅させず、閉塞や敗血症の兆候と既往のHAECを評価する。

根拠:RCH Hirschsprung associated enterocolitis

12便が出ていないなら通常の浣腸をしてよい?

HAEC疑いでは一般便秘と同じ自己流の浣腸で完結させない。絶食、補液、必要な胃管減圧・抗菌薬を重症度に応じて外科主導で進める。直腸洗腸は訓練を受けた担当者が手順に従い実施し、腹膜刺激症状やショックがあれば緊急搬送する。

根拠:RCH Hirschsprung associated enterocolitis

13抗菌薬で軽快した後、繰り返すHAECはどうする?

反復例では吻合部狭窄などの機械的閉塞、残存病変、排便機能を外科で再評価する。発熱が消えたことだけで追跡を終えず、腹部膨満・便通、洗腸と再発時連絡の計画を整える。家族が対応できない場合は外来管理の適否を見直す。

根拠:RCH Hirschsprung associated enterocolitis

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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