4-20電撃傷(感電・落雷)
病態・根拠
このページの目次10項目
1病態:小さな皮膚創でも、深部と心臓を評価する
2鑑別と評価:電気の経路と、二次外傷を聞く
電源・電圧、接触時間、濡れた環境、体を通った経路、離れられなかったか、意識消失・胸痛・動悸を確認する。落下や筋収縮に伴う外傷も調べる。四肢の強い痛み、腫れ、感覚や血流の変化では深部傷害・コンパートメント症候群を考える。コードを口に入れた児は口唇・口腔創も評価し、局所の見た目のみで安全としない。[2]
3検査:全例一律ではなく、リスクに合わせる
4治療:尿の色だけで点滴を増やさない
5観察・帰宅と専門紹介
6出典と適用範囲
- [1] 日本皮膚科学会 熱傷診療ガイドライン第3版・電撃傷。深部・臓器傷害、筋融解と全身管理。成人を含む。
- [2] Perth Children’s Hospital Electrical injuries。小児のリスク別心電図・検査、入院・帰宅条件、筋傷害。
国内熱傷ガイドラインの一般的な入院方針と、PCHの小児低リスク帰宅条件を区別した。未確認の固定輸液量・尿量目標を追加していない。
7臨床医が迷う場面
8家庭のコンセントで感電したが元気。全員に入院監視する?
電圧、接触時間、電流の経路、意識消失、動悸・胸痛と外傷を確認する。低電圧で無症状かつ診察正常なら外来管理を検討できるが、失神、異常心電図、高電圧、胸を横切る電流などでは心電図・監視と専門相談が必要。見た目の熱傷面積だけで決めない。
9皮膚の傷が小さければ深部損傷も軽い?
電撃傷では皮膚所見より深い筋損傷が大きいことがある。筋痛・腫脹、運動障害、末梢循環、尿の色を再評価し、横紋筋融解やコンパートメント症候群を疑えば検査・入院へ進む。落下による頭頸部外傷も同時に評価する。
10口でコードをかじった熱傷は、止血していれば終了?
口唇・口角の電撃傷は後日に出血することがある。気道、摂食、深さを評価し、熱傷・形成外科へ相談する。帰宅時には出血時の圧迫と緊急連絡先を具体的に説明し、創の再評価を設定する。自宅で痂皮をはがさせない。
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。