6-17薬疹・SJS/TEN・DIHS
病態・根拠
このページの目次9項目
1病態:皮疹の面積より先に、粘膜と臓器を確認する
2鑑別:薬を飲み始めた日まで戻って聞く
3検査の役割と限界
血算・分画、肝・腎機能等は、皮膚以外の障害を調べ、経過を追うために行う。好酸球増加や異型リンパ球はDIHSを支持するが、初期の一回の正常値で否定しない。HHV-6再活性化には発症からの時期が関わり、即時に結果がないことは専門紹介を待つ理由にならない。皮膚生検や原因薬を調べる検査は、病態・時期・安全性を考慮して専門医が選ぶ。[2]
4治療と紹介:原因薬への再曝露を避ける
5出典と適用範囲
- [1] 厚生労働省 重篤副作用疾患別対応マニュアル:SJS。初期症状、粘膜眼症状、入院皮膚科への早期紹介。2017年改定。
- [2] 日本皮膚科学会 DIHS診療ガイドライン2023。遅発・遷延する病態、鑑別、臓器・血液検査、ウイルス再活性化。
SJS/TENの免疫治療選択や小児用量を本節で決めない。DIHSガイドラインは小児だけを対象とした資料ではない。
6臨床医が迷う場面
7発疹は少ないが眼が痛い。薬だけ中止して翌日再診でよい?
服薬後の発熱に眼痛・羞明・充血、口腔や外陰部のびらんがあれば、皮疹の少なさで軽症としない。SJS/TENの早期を疑い、被疑薬の中止と同日専門施設への連絡を進める。眼合併症は後遺症に関わるため、眼科を含む評価を遅らせない。
8新しい薬を複数飲んでいる。全部アレルギー登録する?
処方薬、市販薬、頓用、サプリを開始・中止日と症状出現日で並べる。緊急時は必要性の低い被疑薬を中止し、必須薬の代替は担当科と相談する。原因確定前は疑いと確定を分けて記録し、安全な代替薬の情報も専門医と共有する。
9薬疹が疑われた薬を少量で飲み直して確認できる?
SJS/TENが疑われる薬の再投与を外来や自宅で試さない。重い反応の再誘発につながり得る。原因薬評価は専門施設に依頼し、商品名だけでなく成分、投与時期、皮膚・粘膜・臓器所見を保存して、以後の処方時に参照できるようにする。
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