10-26抑うつ・不安症・強迫症
うつ・不安症・強迫性障害・OCD
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30
日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。
このページの目次8項目
1ポイント
- 本人が話せる場を設け、気分、楽しめなさ、心配、反復確認や儀式、その時間と苦痛を聴く。家庭・学校・対人機能、いじめ、虐待、自傷も評価する。[1][2][3]
- 現在の自殺念慮や安全を保てない状態:本人を一人にせず、当日精神科/小児急性期の安全評価へ。[1]
- 小児の心理療法を基本に専門連携。強迫症は発達に合わせた曝露反応妨害を含むCBT、社交不安は疾患に焦点を当てたCBTが推奨される。[2][3]
2鑑別のながれ
- 繰り返す確認→本人に不合理と分かってもやめにくい・時間を取る→強迫症を検討。[2]
- 登校・外出がつらい→気分/対人不安/身体症状/環境要因→抑うつと不安、学校環境を分けて評価。[1][3]
3検査
- 発達段階と併存症、薬物/処方薬、家族・生活環境を確認。尺度は面接を補い、診断や退院を一つの点数で決めない。[1][2][3]
4対応の注意
避けること・注意:不登校だけを診断名としない。外国の薬剤承認年齢・第一選択をそのまま国内の処方指示にしない。[1][2][3]。
↑ このページの入口へ5初期対応と継続管理
初期対応
- 小児の心理療法を基本に専門連携。強迫症は発達に合わせた曝露反応妨害を含むCBT、社交不安は疾患に焦点を当てたCBTが推奨される。[2][3]
- 薬物療法は専門評価と国内適応確認の上で決め、開始・変更時に自傷や賦活化を含む有害反応を継続確認する。[1][2]
フォローと再評価
- 安全、睡眠、食事、本人の目標と生活機能を確認し、治療開始・変更時は接触を密にする。[1][2]
根拠と適用範囲
- NICE NG134 Depression in children:5~18歳の抑うつの検出・心理療法・専門薬物療法。直接HTTP本文確認。
- NICE CG31 OCD and BDD treatment:小児の家族を含むCBT/ERPと専門処方・安全確認。直接HTTP本文確認。
- NICE CG159 Social anxiety:学齢~17歳の社交不安。全不安症に治療推奨を一般化しない。
6帰宅・入院の目安
- 帰宅急迫した危険がなく支援者と専門紹介・再診の計画がある。[1]
- 入院安全確保不能、重い抑うつ、極端な機能障害は専門医と入院を検討。[1][2]
- 搬送・紹介児童精神科、心理職等へ症状に応じ紹介。[1][2][3]
7診療中の疑問と回答
- 不登校が主訴なら、登校目標だけ決めればよい?
- 本人だけで話せる場も作り、抑うつ、不安、強迫症状、いじめ、身体疾患、自傷を評価する。学校へ行けないことを診断名にせず、睡眠・食事・楽しみ・対人機能の変化を聞く。安全性と苦痛の軽減を先に考え、学校との調整や専門支援を組む。
根拠:NICE NG134 小児抑うつ(海外) / NICE CG31 強迫症(海外) / NIMH 若者の自殺安全評価(海外) - 抗うつ薬を始めた後、少し元気が出たので通常の再診間隔でよい?
- 開始・増量後は自殺念慮、焦燥、睡眠や行動の急な変化を注意して確認する。見かけの活動性改善だけで安全と判断しない。処方医と早期の評価・連絡手段を決め、危険な変化があれば予定を待たず相談する。海外の承認年齢や用量をそのまま国内に適用しない。
根拠:NICE NG134 小児抑うつ(海外) / NICE CG31 強迫症(海外) / NIMH 若者の自殺安全評価(海外) - 強迫行為を家族が代わりに確認し続ければ、悪化を防げる?
- 家族による儀式への参加が長期的な維持要因になることがあるが、突然禁止して本人を責めない。生活への支障と家族の関わりを把握し、発達に合わせた認知行動療法・曝露反応妨害を専門家と計画する。支援の役割と段階的な変更を一緒に決める。
根拠:NICE NG134 小児抑うつ(海外) / NICE CG31 強迫症(海外) / NIMH 若者の自殺安全評価(海外)
8家族への説明
努力不足と決めつけず、本人の苦痛と生活上の負担を聞く。症状を隠して通学している子にも支援が必要になり得る。[1][2][3]
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。