7-5 歯性感染症・歯の外傷

緊急

7-5歯性感染症・歯の外傷

病態・根拠
このページの目次13項目

1病態と認識

歯性感染は感染源除去が必要で、抗菌薬だけでは根治しない。外傷は歯そのものと支持組織、顎顔面や頭部損傷を同時に評価する。[1][2]

  • 発症/受傷時刻、乳歯か永久歯か、歯の欠片、咬合、顔面腫脹、開口と嚥下、発熱・全身状態を確認する。[1][2]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
頬や顎の腫れ虫歯/歯肉所見、開口障害歯性感染と唾液腺/深頸部疾患等を鑑別。[2]
歯が見当たらない歯槽内への陥入/軟部埋入/誤嚥単なる脱落と決めず所在を確認する。[1]

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3検査の使い方と限界

  • 頭部/顎顔面の診察とすべての歯/欠片の所在を確認。不明な欠片は軟部埋入や誤嚥を考え必要な画像へ。[1]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 脱落歯が永久歯と確認でき、安全に処置できる児では、対応可能な医療者が歯科へ緊急連絡と並行して直ちに再植する。歯冠を持ち根をこすらない。再植困難・誤嚥リスク・歯種不明なら牛乳又は生食で湿潤保存して緊急歯科へつなぐ。乳歯は再植しない。再植後の抗菌薬・破傷風評価も歯科と確認する。[1]
  • 歯性感染は歯科の感染源処置が中心。抗菌薬は拡大感染や全身所見等に応じ地域基準で選ぶ。[2]
  • 永久歯外傷後は歯の生存性、感染、咬合を歯科で継続確認。顔面腫脹や発熱悪化は早急に再評価。[1][2]

5帰宅・外来フォロー

  • 処置後の疼痛と摂取が保たれ、歯科フォローが確保されている。[1][2]

6入院・継続観察

  • 気道・深部感染/全身状態不良、経口困難、処置に入院が必要な場合。[2]

7専門相談・搬送

  • 緊急歯科・口腔外科。顎骨折は顎顔面担当と連携。[1]

8避けること・適用上の注意

  • 脱落乳歯を再植しない。感染に抗菌薬だけを繰り返して歯科処置を遅らせない。[1][2]
  • 抗菌薬の国内選択/小児用量と再植手技は歯科・院内薬剤基準を要する。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

9出典と適用範囲

  • [1] RCH Dental trauma。乳歯/永久歯の外傷、欠片誤嚥と再植の緊急性。 確認: 2026-10-23。
  • [2] RCH Dental conditions non traumatic。歯性膿瘍の所見、感染源除去と抗菌薬適正使用。海外用量は採用しない。 確認: 2026-10-23。

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

10臨床医が迷う場面

11歯が見当たらない。抜けただけとしてよい?

脱落、歯肉内への陥入、誤嚥を区別する。口腔内・口唇の欠片も確認し、咳や呼吸症状があれば気道異物を考える。乳歯か永久歯かで対応が異なるため不明のまま再植せず、乾燥させない保存と緊急歯科評価を手配する。

根拠:RCH Dental trauma / RCH Dental conditions non traumatic

12歯痛に抗菌薬を出せば、歯科受診は後でよい?

歯髄炎などでは抗菌薬だけで痛みの原因を除けない。齲歯、膿瘍、顔面腫脹、開口・嚥下を評価し、歯科で排膿や原因歯の処置が必要か相談する。発熱や進む顎下・顔面腫脹、呼吸障害は入院可能な口腔外科へ急ぐ。

根拠:RCH Dental trauma / RCH Dental conditions non traumatic

13永久歯を再植した後、痛みが減れば通院終了?

再植は治療の終わりではない。位置・固定、歯髄と歯周組織の予後評価が必要で、歯科の緊急処置と継続受診を確実にする。抗菌薬・破傷風予防の要否を確認し、歯の動揺、腫れ、発熱、咬合の変化があれば早めの再評価を伝える。

根拠:RCH Dental trauma / RCH Dental conditions non traumatic

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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