9-6 小児慢性腎臓病(CKD)

緊急

9-6小児慢性腎臓病(CKD)

病態・根拠
このページの目次13項目

1病態と認識

持続する腎障害/機能低下は、電解質・酸塩基・血圧・貧血・骨代謝だけでなく成長発達にも影響する。[1][2]

  • 成人では正常範囲のCrでも小児では異常になり得る。年齢、性別、身長、筋肉量を踏まえ、成長不良や多尿、蛋白尿、血圧を確認する。[1]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
Cr上昇過去は正常で脱水/感染に伴う急変AKIを評価し、CKDのラベルで緊急対応を遅らせない。[2]
成長不良+尿/画像異常異常が持続するCAKUT等のCKDを疑い、年齢別腎機能評価を行う。[1]

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3検査の使い方と限界

  • 過去値との比較、尿検査、年齢に適した腎機能推算と画像で持続性と原因を評価する。筋肉量が少ない児ではCr単独の評価を避ける。[1]
  • 乳幼児では生理的な腎機能が異なるため、成人のeGFR式・区分をそのまま使わない。[1]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 原疾患の治療と腎機能悪化の抑制を行い、血圧・蛋白尿、貧血、骨代謝、栄養と成長、就学・移行期支援を計画する。[1][2]
  • 薬剤と食事制限は病期・電解質・成長を見ながら個別化し、家族の判断だけで栄養を過度に制限しない。[2]
  • 血圧・成長・尿所見と腎機能の推移を専門医と共有し、成人診療への移行を発達段階に合わせて準備する。[1]

5帰宅・外来フォロー

  • 安定例は小児腎臓専門医の計画に沿った定期診療を行う。[1]

6入院・継続観察

  • 急な腎機能低下、重い高血圧・体液過剰・電解質異常、摂取不良は入院評価を検討する。[2]

7専門相談・搬送

  • 小児CKDと診断した場合は基本的に小児腎臓専門医の診療へつなぐ。[1]

8避けること・適用上の注意

  • 腎機能低下の単回値だけで慢性と断定しない。成人向けの一律低蛋白食や水分制限を適用しない。[1][2]
  • 腎代替療法の導入閾値や国内薬剤調整の詳細は未照合。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

9出典と適用範囲

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

10臨床医が迷う場面

11Crが成人の正常範囲内なら、腎機能は正常?

小児のCrは年齢、性別、身長・筋肉量に左右される。成人基準に当てはめず、小児の基準と推算式、過去の値を用いる。単回値だけで慢性とも決めず、蛋白尿、血圧、画像、成長経過を合わせて評価し、異常が続けば小児腎臓専門医へつなぐ。

出典:日本腎臓学会 CKD診療ガイド2024 小児CKD / NIDDK 小児腎疾患

12風邪で飲めないCKD児の普段の薬はそのままでよい?

脱水、尿量低下、血圧、腎機能・電解質を評価する。薬の排泄や腎血行動態に影響するため、普段の処方と市販薬を確認し、休薬・用量調整の要否を主治医と相談する。NSAIDsを自己追加させず、乏尿・呼吸苦・意識変化は予定を待たず緊急対応する。

出典:日本腎臓学会 CKD診療ガイド2024 小児CKD / NIDDK 小児腎疾患

13腎機能を守るため、蛋白と水分を厳しく制限する?

成人用の制限食を一律に適用しない。成長に必要な栄養と体液・電解質の状態、原疾患に応じて調整する。低身長や体重増加不良、貧血、骨代謝も継続評価し、腎臓医・栄養士と計画する。多尿型と浮腫・乏尿を同じ飲水指示で扱わない。

出典:日本腎臓学会 CKD診療ガイド2024 小児CKD / NIDDK 小児腎疾患

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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